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ロココの仕立屋

最近、リプレイ欲を刺激するゲームというのは、ものすごく歪んだところのあるゲームだなぁと考えています。

ゲームハウスでリプレイ率の高い「ドミニオン」、「アグリコラ」、最近では「カシュガル」なんかは、どこかすごく歪んでいるところがある。
「ドミニオン」は、王国カードの組み合わせによって、まったく違ったゲームになります。そこが、クソゲー呼ばわりされるところでもあるんだけれど、多様性を生んでいます。
「アグリコラ」は、あの圧倒的な「職業」と「小さな進歩」の数と組み合わせで、やっぱり、ゲームバランスがどうのこうのといわれながら、やっぱり、いろいろなことを試したくなる。多分、「テラミスティカ」なんかのキャラクターそれぞれで種族が違うというのも、それぞれの能力の違いと組み合わせの違いでプレイ意欲を持たせているのだと思います。
「カシュガル」や「サンファン」も、カードの引きが大きい部分があるのですが、そこが面白さを生んでいる気がします。
もちろん、本当に「もう、このカード取れば勝ち」というようなものではなくて、歪んでいながら、ちゃんとバランスがあるというのがとても大事なことなのですが。一方で、

「あのカードを取られたら負けだよね」

とか、

「それ、強すぎ」

とかもいわれがちでもあります。
でも、その分、ドラマチックな展開になるような気がします。
そういう話しを、でこねぇさんとしていたときに、

「じゃあ『ロココ』はどうよ?」

と聞かれました。

和邇乃児さんも、

「何回かすると、ある程度、最適手が決まっちゃうゲームかも」

と言っておられました。

あぁ。
たしかに、「ロココの仕立屋」は、多分、そういう歪みがほとんどないゲームです。
まぁ、仕立てる服と材料はランダムですし、その出方によって調節しなければならない部分はあるけれど、材料だけで考えれば、布4種類と糸とレースの6種類しかありません。
アクションカードは、出てくる順番は少し変わりますが、1、2ラウンド差があるぐらいで、常にゲームにすべてのカードが登場します。
だから、その意味では極端な展開、びっくりするような多様な展開というのはおこらないようになっている気がします。

わたしが、このゲームに感じているのは、完成度の高さなのかも。
一方で、そうやってわざとバランスの一部を崩して多様性をもたせるゲームがあるとしたら、もう一方で、常に一定の水準の面白さを保証するゲームというのがあって、それが、「ロココの仕立屋」であったり、「プエルトリコ」であったりするのかもしれません。1

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04
  1. まぁ、「プ」は、まだまだ、そう感じるまでプレイ出来ていないですが []

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ロココの仕立屋

「ロココの仕立屋」は、ロココ時代の仕立屋さんになって、お城の舞踏会の準備をして、できるだけ得点を稼いだ人が勝つゲームです。

プレーヤーは、それぞれ同じスタートデッキのカードを受け取ります。
カードは、大きく分けて3種類。「親方」と「中堅」と「見習い」です。これは、カードに描いてあるおっさんの絵で見分けます。
じゃあ、「親方」と「中堅」と「見習い」で、なにか違うかというと、できるアクションが違ってきます。「親方」は、ありとあらゆる仕事をすることができますが、「見習い」は、まだ、服の仕立てをさせてもらえなかったり、女王様に謁見に行くことができなかったりとアクションが制限されます。「中堅」は、その中間です。「親方」の様に新しい従業員を雇用することは出来ませんが、その他の仕事はすべてこなすことが出来ます。

さて、それぞれのカードには、おっさんの顔のしたに、もう1つサブアクションが描いてあります。これは、メインアクションをした後に、できるボーナスアクションです。例えば、買い物をもう1回できたり、ちょっとお金を稼いできたりします。1枚カードをプレイすると2つのことが順番にできるわけです。でも、初期デッキの「親方」には、サブアクションはついていません。多分、親方は、そんなつまんない仕事はしないのだと思います。

最初は、「親方」、「中堅」、「見習い」を各2枚持っています。この中から、3枚を選んで、3枚を山札にふせます。
つまり、カードはランダムに引くのではなくて、完全に自分で計画するわけです。
プレイされたカードは捨て山に置いていきます。
手札を使い切れば、そのラウンドは終了。山札にふせられたカードから、また、3枚選んで次のラウンドに入ります。
山札がなくなったら、捨て札を山札に戻してというのは、オーソドックスなデッキビルドのルールです。

デッキビルドのゲームって、いっぱい作られていて、けっこう好きなのですが、「数フィートの雪」とか「ルイス・クラーク探検隊」とか「ビール侯爵」や「ファミリア」もかな、あっちのゲームって、一捻りの仕方が違っていてシビれます。

全員が、そのラウンドに使う3枚のカードを選んだら、スタートプレーヤーから、順番に1枚ずつカードをプレイして、メインアクションとサブアクションを解決していきます。

もちろん、プレーヤーは、仕立屋さんですから、なんといっても服を仕立てるのがメインの仕事です。
でも、さっきもかいた通り服の仕立てのアクションは、「見習い」にはできません。

「親方、おれもそろそろ針を持って……」

「馬鹿野郎。手前なんざ10年早い」

みたない。

服の注文は、ボードの下に並んでいます。男用の服は青と緑。女用のドレスは赤と黄色です。それぞれ、必要な材料を使用して、服を仕立てます。
なかには、「親方」にしか作れないスペシャルな服もあります。
服にはそれぞれ勝利点がついていて、お城に配置すれば、ゲーム終了後、その勝利点が仕立てたプレーヤーに入ります。
もちろん、「親方」しか作れない服は、高得点です。あと、青い服と赤いドレスは、ちょっとレアで得点も高めです。
実は、仕立てとともに、舞踏会での場所取りも一連のお仕事です。仕立てた服を、ボード上部のお城に配置します。
お城は、いくつかの部屋に別れています。好きな部屋に好きな場所に作った服を配置して場所の予約をすることができます。配置することでボーナスがもらえる場所は、数に限りがあるので序盤の人気の場所になるでしょう。また、部屋の中央にあたる飾り付きの場所は、「親方」しか場所を取ることができません。
また、1番上のフロアーのお客さんは、舞踏会の日には、屋上の花火を見にいくことができるかもしれません(事前予約必要)。花火を見にいくと、そのお客さんの勝利点は、2倍、3倍になります。
全ての部屋に、お客さんを配置したプレーヤーは、早い者順に得点が入ります。でも、ゲーム終了後には、それぞれの部屋で、どのプレーヤーがたくさんお客さんを配置しているのかエリアマジョリティを競い合います。
お客さんをバラして配置するか、集中させるかも、なかなか悩ましいところです。
作った服は、勝利点にせずに、すぐに売りに出してしまうこともできます。オーダーメイドの服ですから、けっこういいお値段で売れます。
高得点の服ほど、高く売れますので、得点にするかお金になるかは、悩ましいところです。

さて、服を仕立てるには、材料が必要です。市場への買い物も、大切な仕事です。これは、「見習い」から「親方」まで、とのカードでもできるアクションです。
買い物は、品揃えが少ない店ほど安くなります。なんと、最後の1個はただです(笑)でも、当然、品揃えの少ない店は、選択肢が狭くなります。サブアクションに購入のアクションをもっているキャラクターなら、2つ材料が残っていお店で、メインアクションで購入して、サブアクションでも同じお店で購入すれば、他の人に利することなくお得に買い物ができたりします。
材料は、「布」と「糸とレース」です。どちらか、または両方がかかれたタイルを取ります。両方描かれたタイルを取った場合は、「布」を取るのか、「糸とレース」をとるのかをその場で決めます。もらえるのは、どちらかだけです。
布は、服に合わせた4色です。布を選んだ場合は、そのタイルを裏向きに自分の手元に置いておきます。周りの人は、なに色の布を何枚もっているのかは、なんとなくしか分かりません。お得なタイルにはは、複数枚かかれたももあります。青い布がかなりレアです。
糸とレースは、タイルを捨てて、そこにかかれている糸かレース、または両方を取ります。これは、オープンです。

デッキビルドですから、新しい従業員を雇って、カードを増やしていかなければなりません。
この新しい従業員を雇うのは、「親方」だけに許された仕事です。
ただし、雇うのも商品の購入と同じで、後に残ったカードほど安く雇うことができます。
従業員は1ラウンドに4枚。だいたい出てくる順番はきまっているのですが、多少でてくるラウンドが前後します。
種類は、スタートデッキと同じく、「親方」、「中堅」、「見習い」の3種類なのですが、それぞれできるサブアクションが違います。
サブアクションは、メインアクションの特定のアクションが追加でできるものから、このサブアクションでしか出来ないことまでいろいろあります。
誰を雇うかは、超重要です。
雇われたカードは、すぐに手札に入って、そのラウンドに使用することができます。2、3人で遊んだときは、ここで、「親方」で「親方」を雇用。さらに、その「親方」で雇用というのが、けっこう強い感じでした。「親方」は、1ターンに、1人か2人しか出てこないので、大概、スタートプレーヤーが押さえると、他のプレーヤーは同じ事ができないのです
最初プレイしたときは、親方って、けっこうサブアクションが渋めなので強さがわからなかったのですが、メインアクションがなんでもできる親方って、けっこう大事です。お城には、親方のつくった服を着ている人しか配置できない場所もあるからです。
でも、5人プレイだと、「親方」を雇ったとしても、新しい「親方」で雇うころには、雇用する人がだれもいない可能性も大。それなら、「親方」に拘らずに、「サブアクション」の強そうなカードを雇用するのがいいのかも。
このあたりのプレイの感覚が、2、3人と大きく変わっていて、わたしは、5プレイできて大満足でした。

さて、何をするにしても、人より先に動けるというのは重要です。仕立てようと思っている服先に仕立てられたり、雇おうと思っている人を先に雇われたりすると大きく計画が狂います。まあ、購入も雇用も、あとからいった方が安上がりではあるのですが、それでも、計画大事なこのゲームですから、計画が狂うよりは、無理した方がいいときも多いです。
そこで、スタートプレーヤーです。このゲーム、スタートプレーヤーは、ほっておくと変わりません。
スタートプレーヤーを取るためには、王女様に謁見しなければなりません。
王女様に謁見ですから、もちろん、「見習い」風情の出る幕はありません。「中堅」か「親方」しかできないアクションです。
アクションをすると、さらに5金ももらえたりします。
このゲーム、このスタートプレーヤーを取るタイミングは、超大事です。自分の計画のために、今、スタートプレーヤーをとっていても、あえて人に取られないために王女様への謁見をしてもいい場面も多分あるぐらいです。
もちろん、毎回、こればかりしててたら勝てませんが、5金ももらえるので、リスクもそんなにない感じです。特に、序盤の5金って、けっこう大事だったりします。

あと、音楽家の手配、屋上の花火見物の場所の予約、彫像、噴水などメンテナンスも、なぜか、仕立屋たるプレーヤーの仕事です。これは、「親方」でも、「中堅」でも、「見習い」でもできる簡単な仕事です(お金はかかるけど)。丸いところにチップをおいて、仕事をとっていく丸仕事です(と、今、呼び方を考えつきました)。
丸仕事も、ゲーム終了後に、勝利点になります。また、エリアマジョリティの優劣を決するときに利用されたり、また、噴水のメンテナンスをすると、ラウンドごとの収入がアップするので、これも重要です。
もう、重要が何個あるんだ!!全部、重要。だから、悩ましい。

あと、デッキビルドですから、デッキの圧縮もできます。
これは、城に出稼ぎに行くというアクションで、そのカードをデッキから外して、お給料をもらうことができます。「親方」なら1番たくさんで10金貰えます。ルール的にデッキが4枚以下にはではないので、常に同じ3枚の手札のみでまわすということはできません。あと、ルールブックに注意事項として、「親方」をみんな解雇してしまうのはやめましょう的なことが書いてあります。
あくまで、この人達は、お城にお手伝いに行くだけです。決して、解雇されたわけでも、売りに出されたわけでもありません。たとえ、ゲーム終了までもう2度ともどって来なかったとしても(笑)
注意しとかないといけないのは、後半、デッキのカード枚数が、お金になったり、勝利点になったりするカードがあることですね。そのカードを取る気なら、あまり圧縮するときつくなります。こっちが圧縮をしているのに、相手がカードが多い場合は、そのカードは、相手に渡すわけにはいかないけれど、自分にはうまみが少ないカードになってしまいます。

こんな感じで、自分の手番には、手札からカードを1枚レイして、メインとサブの2つのアクションをしていきます。手札のカードがなくなったら、パス。このラウンドにカードを雇用していれば、雇用していない他の人よりも手番が多くなります。全員がパスをしたら、そのラウンドは終了です。
ラウンドごとに収入があって、服とお店の品物が補充されて、残ってるキャラクターカードが全部捨てれて、新しいキャラクターカードが4枚並べられます。
それを確認したら、山札から3枚、またカードを選んで、そして、新しいスタートプレーヤーから次のラウンドが始まります。

キャラクターカードは、各ラウンドで4枚ずつリフレッシュされていきます。カードが28種類あるので、7ラウンドで終了です。

ゲームが終了すれば、いよいよ舞踏会の始まりです。プレーヤーは、得点計算です。

まず、残ったお金は10金ごとに1点です。

次は、従業員ボーナス。ラスト2ラウンドには、「見習い」で「サブアクション」の代わりに、いろいろな条件が勝利点に変わる従業員がいます。
例えば、「カードの枚数によって何点」とか、「男女のペアで何点」とかです。その得点を入れます。

さいごのラウンドに王女様の謁見を選んだプレーヤーは、次のターンがないのでスタートプレーヤーを取れないかわりに、3勝利点をもらえます。

それぞれの部屋でのお客の数を競い合います。同数なら、部屋の中央の親方しか配置できない場所にたくさんお客を配置しているプレーヤーの勝ちです。それも同数なら、音楽家をその部屋に配置しているプレーヤーが勝ちます。

花火の見物場所の予約でも、同じように数を競い合います。花火は、右に行くほど高価でいい席です。

彫像に置いていると、服が4色セットごとに得点します。

その他、音楽家や施設こどについている得点、全広間ボーナスの得点を入れます。

そして、1番上のフロアーのお客さんが、花火を見に屋上に上がります。
その状態で、お客さんの勝利点を計算します。花火を見ているお客さんは、勝利点が2倍3倍になります。

このゲーム、この点数を得点チップに変えて最後にその得点チップを合計するようになっているのですが、これは、きわめて面倒くさいです。
これも、カシュガルと同じで、出来ればスコアボードが欲しい感じです。ということで、もちろん、ゲームハウスではつくっております。

ただし、スコアボードを使うときは、注意してください。これ、途中で得点が入って勝利点チップをもらうことがあります。
ルール通りに点数を計算して、スコアボードのコマを動かしていくと、ついついこの勝利点チップを足すのを忘れたりします。本来は、このチップに、どんどんチップを追加していくので、このチップ自体の説明はルールブックにはないわけですね。

ということで、上記の勝利点に、ゲーム中にもらった勝利点チップの得点を加えて、勝敗を決定します。

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04

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ロココの仕立屋

ロココの仕立屋
長いスパイリウムが終わって、ココスで夕食。
さて、そろそろ最後のゲームかな。なにをしよう。

まあ、明日もお休みですから、ゲームハウスに泊まっていってもいいのだから、ちょっとぐらい長いゲームでもいいかなぁ。
「アグリコラ」をルール説明からするのは、まぁしんどいけれど。

ということで、これも5人で遊んでみたかった「ロココの仕立屋」をチョイスです。
これは、2人からのゲームとしいうことで、でこねぇさんと2人で遊んだり、和邇乃児さんを入れて3人で遊んだりしているゲームです。
でも、4人以上で遊んだことはないので、裏の大きな舞踏会のボードは今まで使ったことはなかったのでした。
今まで、2人、3人で遊んでいたときの感じでは、親方による雇用が超重要な感じでした。特に、親方で親方を雇用して、さらにその親方で誰かを雇用するというのが、手数が増えて、親方のカードも増えて、強そうな感じでした。
でも、5人プレイだと、雇用できるカードが4枚だけなので、1ターンに2回雇用なんてことは、ほぼ無理なはず。
じゃあ、どうなるのか??

遊ぶ前から、ワクワクしてきます。

前も、書いたかと思うのですが、これ、今のところ今年のベストゲームです。まあ、遊んでいる回数では、圧倒的に「カシュガル」なのですが、遊ぶチャンスがあれば、逃したくないなぁと思っています。

この5月4日の時点では、まだ発表になっていませんでしたが、今年のドイツ年間ゲーム大賞のノミネートが先日発表されました。
で、この「ロココの仕立屋」は、黒ポーンの年間エキスパート大賞にノミネートされていました。わたしは、これが黒ポーンをとるんじゃないかと思っています。他の「イスタンブール」も、「コンコルディア」も、まだ、遊んだことないんですけどね。

このゲームは、基本にデッキビルドがあって、点数の取り方もエリアマジョリティがあったり、早い者勝ちがあったり、セットコレクションであったりと、いろんなゲームのシステムを寄せ集めた感じで目新しいところはあんまりないと言われているようです。
でも、ゲーム中にやっていることとフレーバーととってもよくあっていて、いろいろなルールがあるのに、ものすごくイメージしやすいんですよ。
そして、いろんな方法で得点することができるので、いろいろな作戦をためしたくなります。

あと、これもよく考えたら、計画してその結果を見ていく系のゲームだと思います。ゲームなんて、どれでも計画するだろうと思うかもしれませんが、その計画が自分に見える何かの形で残っているようなゲームが好きなんだと思います。
このゲームでは、デッキは、ランダムでドローするのではなくて自分で選ぶので、その部分が計画にあたるのです。

てなことを書いてますが、まぁ、今まで5人で遊んだことがなくて、5人でやったらどうなるのか知りたくて、ぜひ、遊んでみたかったわけです。

ということで、長文ゴメンの「ロココ」3部作、スタートしたいと思います。

マティアス・クラマー,Matthias Cramer
ルイス・マルツ,Louis Malz
シュテファン・マルツ,Stefan Malz
Pegasus Spiele Gmbh
発売日 : 2014-04

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カシュガル

カシュガル
5月3日(土)。ゴールデンウィーク後半のスタートです。

実は、次の日の5月4日(日)には、でこねぇさんの仕事仲間たちがきての多人数のゲーム会。
その前に、ちょっと重いゲームも遊びたいよねぇということで、いつもの3人でのゲーム会です。

とりあえず、ビール。
みたいな感じで、「カシュガル」です。

前回の負け負け続きの後、でこねぇさんと何戦かをして、ちょっとコツをつかんだ感じ。どんなけ、カシュガルをしているねんという感じですが、なんと、今年のプレイ回数では、「シェフィ」を越えて、今や、「カシュガル」がトップとなりました。

まぁ、カード引き運が、どうしようもないときはしかたないのですが、ある程度は、いい勝負ができるようになってきました。

まぁ、基本、大事なのは、「スパイス商人」か「シナモン公(下級貴族)」。
これを逃して、契約できずに終わることは多いです。
このカードのみの列ができれば、最高です。
この「いつでも契約可能状態」があれば、あと、ラバを増やすことができて、「パン職人(パン焼き職人)」でもあれば、後追いで人の集めたスパイスを利用して、先に、得点を購入することが可能になります。

逆に、これをあとまわしにしたために、出荷できるカードがなくて、スパイスだけが貯まっていき、人に「パン職人」で利用だけさせる事態は最悪です(ひどい)。

スパイスを同額の金で支払うことができる「露天商(行商人)」もあると便利です。
前回は、よく考えるとこのカードのスパイスの代わりに金で払えるという機能を見落としていました。「スパイス商人」いるのに、小契約、特殊契約しかできない「露天商」あっても、意味ないとか思っていましたが、意味、あるよ。

それから、あると便利なのが、「ギルドマスター」。これは、博打な要素は多くなるのですが、めくられている契約カードのコストが固まってしまって停滞したときとかに、すっと引いて契約できることがあります。
安いカードばかりが場にあって、スパイスが豊富な場合は、積極的に狙っていってもいい感じです。

そして、最初に和邇乃児さんが言ってたとおり、ラバ超重要です。
これがないと、大きな契約がほとんどできません。
もう、使い捨てでもいいから、ラバ増やすアクションがあればするべきかも。

で、スパイス生産体制ですが、1番便利なのは、
「行商人(外国商人)」の金→ラバ、スパイス変換能力。これは、かゆいところにも手が届く感じでいいです。

次にあるとうれしいのは、「パトロネス」(後援人)かな。これも、ラバとスパイスの両方を増やせるのでうれしいです。ただし、「行商人」と違って、1回にはどちらか片方しか増やせなくて、たいがい、ラバを増やすともったいないことになります。

スパイスを使って、他のスパイスを上げるというアクションがあるので、全部のスパイスをまんべんなく上げることができる「市場の女」とかは、入れておくと便利です。
このカードは、今のところ捨て場に置かれていることも多くて、女族長でピンポイントに取りやすいという所もいいところです。

存外使いにくいのがパン職人で、これは、上に書いたような「いつでも契約」体制がとれていないと、人の後追いになって、全然、契約できなかったりします。
逆に、「いつでも契約体制」になっていたら、大変、強いカードです。
たまに、自分ではいらないけれど、捨て場に落としたくないカードになります。

「特殊カード」は、1ゲームで1人のプレーヤーが引ける枚数は、多くて3枚ぐらい。だから、そこにあるカードにあんまり期待してはいけない。

「酌取り」(献酌侍従)を取って勝ったことはないのですが、もしかしたら、「酌取り」オンリーの列を作れば強いかも。
「酌取り」オンリー列、「農夫」オンリー列、「金生産列」を作って、「農夫」でカードを引きまくるという夢をみますが、たいがい、体制が整う頃には終了している感じです。
「農夫」を重ねることができると強そうなんですけどねぇ。なかなか、「農夫」複数持つという状況にはならないです。

金には、それほど困った印象はないのです。
まぁ、カード次第の部分もあるのですが、上手に、特殊契約なんかを絡めることができれば、けっこう簡単に上げられる感じです。

ということで、だいぶわかってきたところで、プレイです。
前回、大変ふがいなかったですが、今回は、かなーり、接戦でした。

2位。

多分、写真は、ゲーム終了時。「仕立屋」で、

「えいやぁ、3点の「門番」でろ!!」

とめくったのですが、1点の「物乞い」しかでなかったのだと思います。門番出てたら、同点か逆転ぐらいの点差。
最近は、キャラクターの得点も、けっこう大事だなぁと思っています。

ラストの+2点のために、「大使」の列をまわすのとかも、熱いです。1

  1. 残っていれば確実に+3点の「使用人」のカードを持ってこれるのですが、「大使」は左隣のプレーヤーにいってしまうので+2点なのです。 []

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カシュガル

そろそろ夜も更けて、もう、長いのはできないねぇと、再び、「カシュガル」。
しかも、さらに2戦(笑)
しかし、2回しても勝てないという……。最下位2回。

後日、よーく、カードを見て、反省をしてみると、「露天商」(行商人)があったのに、金をスパイスに変えていなかったりといろいろやらかしていました。

あとは、やっぱり、極端に行くときはとことんいかないとダメなのかも。

まぁ、自分の引きが悪くて、相手が安定して引いていると、どうしようもないです。

そして、短いゲームなので、それほど気にならないですが、多分、差をあけられたら、追いつくのはほぼ不可能ですね。
相手に生産-売却の体制ができてしまっていると、後追いでは追いつけないと思います。

でも、シーソーゲームになったときのドキドキはかなりのものです。

うーん、そのあたりの引き運の強さをどうとるかは難しいところなのですが、まぁ、短い時間で出来て楽しいです。

ただ、点数数えるのは、煩雑ですねぇ。終了条件が、別のものならよかったのに思います。
勝利条件の25点に近づけば近づくほど、わかりにくくなってしまいます。
これ、得点ボードがついてたらいいのにと思います。
例えば、個人のボードの外側が点数トラックになっているとか、そういうのでよかったのに。

最近、得点ボードがついていればいいと思ったのは、このゲームと「ロココの仕立屋」です。

しかたないので、これと「ロココの仕立屋」用に、ギーグのクワークルの得点ボードを利用してそれぞれ得点ボードを作って遊んでいます。

ということで、ゴールデンウィーク前半のゲーム会は、終了。