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蜘蛛の紋様6 パーム35

蜘蛛の紋様も、この巻で完結。
6巻。短かったと思ったけど、「愛でなく」と同じ巻数だったのですね。

本当は、当初の計画通りの世代を越えるオーガス家の歴史を読んでみたかった気持ちが強いです。そうすると、10冊で終わらなくなるとう構想の。
でも、そうすると完結できなくなるという作者の考えで、かなりバッサリと切られたこのお話ができあがったということをどこかで呼んだ気がします。
もっとも、この6冊だけでも、ものすごく密度が濃いです。

ジェームズが、みんなと酒を飲むシーンが、この巻では、1番好きです。

「ここは本当にいい所だになと思って……」

そして、刑務所仲間たちの笑い声。

「入所初日で緊張していたんだ」

あぁ、彼は本当に素直に心を出しているなぁと。まぁ、その後に、混ぜっ返してはいますが。

彼の未来は、もう決定されている。いつか、彼は森に帰っていき、そして死ぬ。
カーターの家に行った時には、彼はもう自分自身の「義務」を意識していたのか?それは、読み直してみないとわからないけれど、多分、この時代の経験が大きかったんだろうなぁと。
激動の少年時代から、それでも人を信じる(?ちょっと違うか?思いやる?)ことを続けられたベースには、ここがあったのかなぁと思います。

次の「TASK」は、1巻で完結なのか、長い話になるのか。
イメージ的には、1巻で完結かと思っていたけど、予定されている制作時間をみると、そうでもなさそう。
そうすると、まだ、悲しまなくてもいいのかな。もう少し、物語世界に、ひたっていたいです。

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蜘蛛の紋様5 パーム34

「蜘蛛の紋様」は、カーターの物語ではなくて今のところジェームズの物語の比重の方が大きいようです。読む前は、カーターの生い立ちのお話だと思っていたので、けっこう意外な展開かも。

そして、2人の出会いが近い。
しっているはずの場面が、きっと想像以上に意味をかえてでてくるんだろうなぁ。

最近、なんかわからない物語のワンシーンを思い出して、ツラツラと考えてみるに、パームの1エピソードだったということがけっこうあります。
思った以上に、物語が心に残っているみたいです。

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蜘蛛の紋様4 パーム33

この巻は、カーターの話は全くナシでした。幽閉時代のジェームズのお話オンリーです。信頼できそうな人々、自分の愛した人々が、次々と目の前で倒れていく。自分の所為だと自分を攻めつづけたに違いない。
それは、カーターの人生と同じで、だから、彼らは理解し合ったのかなぁ。そんな単純なものでもないのだけれど。

しかし、ここまで壮絶なジェームズの話があったとは、思ってなかったのです。

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百姓貴族1

はじめは、どうかと思ったんですよ。

スクウェア・エニックスで出しているのが、「鋼の錬金術師」。この本は、新書館。
まぁ、新書館のダメージにはならないだろうけど、スクウェア・エニックスの「鋼の錬金術師」にとっては、けっこう、ダメージじゃないかと……。

まあでも、面白かったです。

何事でも、子どものときからの環境があれば、慣れるということですね。ちょっと、違うか。

でも、人間、生きていこうと思ったら、どうやってでも生きていけそうです。

農業高校の話が、おもしろかったです。

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蜘蛛の紋様3 パーム32

ジェームズが、この少年時代を過ごして成長したにもかかわらず、他人への信頼をなくさなかったというのは、本当に奇跡的なことだと思います。

もちろん、物語なのですが、それでも、奇跡的だと思わせるものが、この物語の中にはあるのです。