アリオン1
懐かしいなぁ。
アニメージュコミックス好きでした。中学生ぐらいのことかな。
今はなき、浜大津の「浜書房」においてあった。
このマンガって、主人公置いてけぼりで過去編が始まってけっこう盛り上がったりするところとか、実はメチャクチャその後のマンガに影響を与えているとおもうんですが、どうでしょう。
むかし、アニメージュコミックスのワイド版で出ていた原作は、読んだ記憶があるような。
でも、あんまり面白かったという印象はなく、今は、本棚に残っていませんねぇ。
それでも、こんな感じの話ではなかったような気がするのですが……。
高畑 勲、こんな映画の作り方もするのか。原作から、かなり思い切って広げていますよねぇ。特に、大人パートって、完全に映画だけのものだと思います。子どもパートが、原作のエピソードから作られているのかどうかまったく記憶にないのですが。
そこが、原作どおりだとしたら、それはそれで、凄いなあと思います。
なんていうか、ペラペラと流し読みしているときは、まったく感じなかったのに、腰を落ち着けて読み始めると、凄い話なんですよ。まったく、エピソードとしてはツキバキっぽい話が連続で続いているみたいな感じなのに、すっと1本筋が通っている。
これは、実際に映像で見てみないといけないと感じました。
映像見るのが後かよ。先に見ろというのはあると思いますが。
今年のトリを飾る1冊です。
実は、マンガ版のナウシカって、最後まで読んだことがないという……。
ページ数が少ないくせに、1巻読むとめちゃくちゃ消耗するんですよねぇ。
これは、兄貴が捨てていたのを拾ってきた本で、無茶苦茶古いです。バーコードもついてないです。昭和59年ってかいてあります。
今、これを読んで思うのは、あの映画、良くまとめたなぁということです。
あれ、到底まとまるような話じゃないのを、無理矢理まとまったように見せているだけというのが良くわかります。
マンガ版の方は、けっこうトラウマ級の鬱展開と聞いているので、期待しています。
わたしの記憶が確かなら(そして、だいぶ怪しいのですが)、最初に読んだ山田 ミネコ作品は、「パトロールシリーズ」でした。徳間書店のアニメージュコミックス。
場所は、おそらくJR大津駅(もしかしたら国鉄だっかも)の上にあった本屋さんです。
それまでは、浜大津の浜書房なんかで、花とゆめコミックスの表紙は見ていたと思いますが、あの独特の絵に抵抗があって、手には取らなかったのです。
多分、その頃、竹宮 惠子の「地球へ…」にはまっていて、その流れで、山田 ミネコという人がいるというのを聞いていて、手に取ったのだと思います。
それがおそらく、「パトロールシリーズ」の最終巻。結婚式が載っている巻で、これがけっこう面白かったのです。
まあでも、そこにはあったのは、確か最終刊だけだったと思います。
その後、最終戦争シリーズを読むようになって、大都社の「パトロールシリーズ」を購入したのですが、こっちには、なぜか、結婚式のエピソードがなかったのです。
もはや、アニメージュコミックスは手に入らず、それで満足するしかないかと思っていたのですが、今回の文庫シリーズには、ちゃんと結婚式まで入っていて、読んだ時は超うれしかったのを覚えています。
この話を始めた時点で、「花とゆめコミックス」版の小角とこの「パトロールシリーズ」の小角が、同じ人かどうかは、多分、作者の中では決まっていなかったのではないかと。
まあ、好きな顔出し、同じ顔(絵柄変わっていますが)なので、同じ名前で小角にしておこうぐらいの感じだったのではないでしょうか?そんなことないのかな。ほら、「ふふふの闇」にも小角出てくるから、そんな感じかなぁと。
まあ、別の出版社で出ているマンガのストーリーを引きずるわけにもいかないということもあるためか、1話、2話は、見事なほど最終戦争のことは描かれていません。
というか、1話目は、読み切りの予定だったみたいですね。
この1話をいきなり受け入れるその頃の「リュウ」の読者って、レベル高いわ。
セラフィム登場。
ここから連載ということは、この後のセラフィムと小角の追いかけっこは、ある程度、計画されていたのかなぁと思います。
ここでやっと、最終戦争があったことが語られます。
すごいなぁと思うのは、すでに「冬の円盤」の時には合法化されている時間移民が、それ以前のパトロールシリーズの時代にはまだ違法であるというところですねぇ。確かに、それが合法化するには、もうそうしないとにっちもさっちもいかない状況に追い込まれなければならない。
でも、主人公に、未来では合法になる犯罪を追わせるって、けっこうないことだと思います。
でも、こうやって読むと、小角って、けっこうドジも多い気がします。
まあ、小角とドクターは、1度出会っていたというエビソードです。
他の星は、最終戦争があって、どれぐらいのスパンで滅ぼされたんでしょうね。1000年、2000年単位ではなさそうです。
ものすごい長いスパンの話に感じているけど、デーヴァダッタから見たら、けっこう、この物語自体も短い時間の1エピソード位にしか感じていないのかもしれません。
これよく、小角、首にならなかったなぁと思います。
まあなんせ、最終戦争後は、人が足らないということなんだろうなぁ。
今度は、小角はセラフィムを知っていて、セラフィムは小角を知らない。
こういう、時間があっちいったり、こっちいったりのお話は、楽しくてシビれます。
最後、エンマに怒られるまでパターン化してきました。
メディアファクトリー
発売日 : 2001-10
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うん、「ゼノン」と違って、「KAZE」は、やることをちゃんとやって、きれいにまとまったという感じがしますね。
最後のシーンも、まあ、ありがちと言えばありがちですが、いい感じです。
今回は、「For You」(あとがき)も、ちゃんとついていて、なんで今までの巻には、これがついてなかったかも、説明されています。
7年越しの完結。エライ。