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化学の歴史

数学史とか、科学史っていうのは、単純におもしろいので、早い段階で興味のために教えるべきだと思っています。
それのことを人生を賭けるぐらいおもしろいと感じた人がいるということを知ることは、けっこう、子どもの興味を刺激するのではないでしょうか?

まぁ、数学史や科学史が授業に入ってきたら、その評価はどうするのか・、人物の名前を覚えてテストするのか?てな話も入ってきそうですが、でも、評価いらないと思うのです。
評価されないおもしろい話がいっぱいあって、それがフックになって、実際の数学や理科にも興味を持つというのは、アリなんではないかと思うのです。

そうすると、まぁ、実用の世界からは、「役に立たない」とかいわれて、勉強するだけ損とかいわれるのかなぁ。

うーん、勉強しなくてもいいから、講談を聞くみたいな感じで楽しめるといいなぁと思うのです。
そして、実際に、数学や科学で、そのことに触れたときに、発見した人の名前が出てこなくてもいいので、

「これこれ。これって、誰だったかが自殺しようと思っていたのに、解けそうになって自殺思いとどまった問題だよなぁ」

とか、そんな風につながると、

「ちょっと、挑戦してみるか」

とか、

「ちょっとおもしろそう」

と感じるようになるんではないかと思うのです。
これは、多分、競馬をしていて、馬の物語に興味をもったりするのと似ているかもしれない。知識があると、より楽しめる。物語が加わると感動すらできるかもしれない。

今ある、乾燥したデータだけでも、充分におもしろいんだけれども、その裏のドラマを知るとより楽しめる。そんな気がするのです。

それで、今回、この本を読んで、化学っていうのは、けっこう発見の歴史に沿って教えられているんだなあと感じました。

これを教えられる先生っていうのを養成していくのは、これからを考えるとけっこう大切なんではないでしょうか?
全国学力調査のテスト対策をしているよりは……。

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PLUTO1

「鉄腕アトム」が原作の現代マンガということで、読んでいます。
本当は、浦沢直樹のマンガは、文庫本になったのだけを読んでいこうと思ってセーブしていたのですが、だって、「鉄腕アトム」ですぜ……ということで、買っちゃいました。

という割には、実は、原作になっている「地上最大のロボット」って、どんな話だったか覚えていなかったりしますが。
青騎士とか出てきたはなしではなかったのかなぁ。

読んでみた感想なのですが、このロボットに対する優しさは、アイザック・アシモフと日本人だけが持ってる感覚だと思います。

形に心が宿っているのではなく、心が宿っているから、ロボットを自分を対等に扱うんですね。

そして、1巻のラスト。いよいよアトムが!
期待、もたせます。

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ミクロの決死圏2-目的地は脳-下

これが、アシモフの未来史のなかで人類が宇宙に広がるきっかけになったのかなぁと思います。

ところで、今回の「ミクロの決死圏」は、前作と比べると、ちょっと「うーむ」なところがあります。

それは、あんまりミクロになる意味がなかったような気が……。

まあ、はじめっから、医療目的で体に潜ったわけではないので、シャピーロフがああなっちゃったのは、しかたないと思います。

でも、ストーリーをすすめるための原動力も、全部、シャピーロフとは、結局関係なくて、実は、ミクロ化して体内に入らなくても結果的にはよかったものばっかりだった気がします。

まあ、科学の発展というのは、えてしてそういうものかもしれませんが、ちょっと騙されたような気がします。

まあ、最後のオチは、けっこう好きで、クスッと笑ってしまいましたか。

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ミクロの決死圏2-目的地は脳-上

翻訳の題名だけではなくて、ちゃっと原題も前と同じだったのですね。
でも、これ作品、原題と訳題が、ちょっとかけはなれすぎてないかい?

米ソの対立がなくなってしまった現在ですが、やっぱりおもしろいですね。