米沢嘉博,読書ちくま文庫,マンガ,戦後SFマンガ史,筑摩書房,米沢 嘉博,SF

戦後SFマンガ史

名著「戦後少女マンガ史」の姉妹編。
でも、こっちの方が著者の思い入れは強くて、資料としては若干暴走しています(笑)

まあ、その方が、読んでいる方はおもしろいです。
いや、そこ断定していいのかと思ったりしますが。

わたしも、いろいろ名作を後から読んでいますが、時代の空気みたいなものは、わからないものです。だから、こういう本は、とっても貴重です。

かわぐちかいじ,読書かわぐち かいじ,ちくま文庫,テロルの系譜,歴史,筑摩書房

テロルの系譜 日本暗殺史

まだ、あんまりこなれていない、色っぽさのない時代のかわぐち かいじの作品でした。

でも、このありの物語があるから、今のかわぐち かいじがあるのだなぁとも、思えます。

どの話も、歴史的な背景をしらないとつらいです。
この話が書かれた時代は、教養として、この時代のことは、割とみんな知っていたのかな?

二階堂黎人,手塚治虫,読書ちくま文庫,マンガ,ミステリー,二階堂 黎人,二階堂黎人が選ぶ!,手塚 治虫,手塚治虫ミステリー傑作集,筑摩書房

手塚治虫ミステリー傑作集 二階堂黎人が選ぶ!

本格推理の定義が、二階堂さんとわたしでは違うようです。
そのあたりは、う~むですねぇ。

しかし、この時代のマンガを読んで思うのは、本当によくこれだけの内容を短いページに詰め込んだものだということです。

この短編も、今かき直したら、きっと1から2冊ぐらいのマンガになると思います。

読書,香山リカちくま文庫,リアル,多重化するリアル,筑摩書房,香山 リカ

多重化するリアル

昔ほど、香山 リカの言うことが理解できなくなってきたのは、多分、わたしが大人に変わったからだろうと思います。

彼女が扱うサブカルな世界に、以前はどっぷり浸かっていたのに、今は遠い感じです。
追いかけていくのは、やっぱりパワーと時間がいるわ……。

だから、多分、彼女が指摘する問題は、今も本当はリアルにそこに「ある」のだと思います。

感受性が麻痺してきても、「ある」ということだけは忘れないようにしなければ。

荒俣宏,読書ちくま文庫,ファンタジー,別世界通信,新井 素子,江戸川 乱歩,筑摩書房,荒俣 宏

別世界通信

荒俣さんが、楽しそうにファンタジーを語っています。こういうの書かすと、本当にうれしそうだな。
今みたいに、ファンタジーが知られている時代ではなかったので、よけいに、力がはいっているのかもしれません。

新井 素子、江戸川 乱歩、荒俣 宏と、好きな物語のことを語らせたら、いつまでも、語っていそうな感じです。

わたしは、「ウロボロス」もまだ読んでない。
読むべきファンタジーは、いっぱいあります。