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底抜け合衆国 アメリカが最もバカだった4年間

ブッシュ大統領選の時になにが起こったかという記録です。
日本のマスコミのニュースを通してしか見てなかったので、こういった直接のレポートは、おもしろかった。というか、知らんことの多さに、毎度、びっくりします。

基本、今まで読んでエッセイは楽天的なものが多かった作者ですが、今回は、かなり悲観的です。あれ?これが、今まで読んだ3冊のなかで1番古いのかな。

アメリカは、この悪夢を通して少しましになった気もしますが……日本は、リーダー選びを間違えているような気が……。

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USAカニバケツ 超大国の三面記事的真実

「キャプテン・アメリカはなぜ死んだか」がおもしろかったので、この人の本をいろいろ購入してみました。ちくま文庫から出ていたのですね。なんか、すげぇ。

本当に、この手の話がつきないすごい国です、USA。

プロレスラーの話がどれも好きです。

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子どもの精神科

お悩み相談のようなものを想像していたのですが、発達障害についてのよい本でした。

ただ、通院してこなくなった患者は、基本、ほったらかしな感じがして、それは仕方ないのだけれど、それはそれで、医者というのは、気楽な商売だな~と思ったりもします。
そして、逃げようのない「教育」に、割とまるなげしようとしていないか(笑)
まあ、逃げようがないからこそ、なんらかの効果も期待できるのかなぁと思ったり、また、期待されると権限も持っていないことだけど、教育というのは応えようとして無理をするんだろうなぁと思ったりします。

まあ、どんな仕事でも、楽な仕事はないということは、知っているんですけどね。
実は、1番大切なのは、協力体制で、でも、協力体制を作っていこうとすると、圧倒的に、時間の余裕というのが必要なんですよねぇ。
そのあたりの体制を作っていくのが急務かも。
そして、それはもしかしたら、教育委員会とか、文部科学省とか、そういう偉い人たちが作ってくれるのではなくて、自分で、勝手に考えて時間を作り出していく方法をとらないといけないのかなぁ。

……こら、精神科にお世話になるのは、子どもだけではすまんなぁ……。

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よいこの君主論

「ニタリと汚い笑顔を浮かべて…」というのが、良かったです。
笑いのツボとして。

まあでも、こういう闘争は、まったく子どもたちは意識していないけれど、無意識な水面下では、実際にはげしくおこなわれているものだと思います。
別にそれは、子どもだけに限ったことではなくて、会社とか、あらゆる組織において。やっている本人が気づいていないこともあるし、意識してやっていることもあるんだろうなぁ。

で、君主というか、ちゃんとしたリーダーがいると、確かに、まとまってみんな楽しく過ごせるものです。いなくても、過ごせる場合もあるのだけれど、それはだれかがきっと、ムードメーカーになっていて、きっとその人が潜在的な君主なんだと思います。

だからこれ、実は、子どもが読むよりは、教師が読むべきかもしれないと思います。

ニタリと汚い笑顔を浮かべる教師は……ちょっとイヤかもしれんけど。
でも、そういう戦略というか、長期的な視点は必要ということで。

あぁ、ビジネス書のマキャベリって、そんな感じで読まれているのかな?
まあそうすると、笑いは少なくなるけどね。

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ファンタジーの文法

副題が、「物語創作法入門」。
はじめに期待していた方面では、あんまりおもしろくなかったのですが、子どもが物語を獲得していく過程の話として読むと、それは、それなりに教育書としておもしろかったです。

でも、ちょっとノリが日本人とは外れていて、そのあたりがうまく伝わらない感じ…もしかすると訳の所為かも。

だいたい、この人が作った話がところどころ出てくるが、コレ、おもしろいか?