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にじいろのへび

最近は、ちょっと人の集まりが少なくなってきました。インフルエンザが、まだ、猛威を振るっているからでしょうか?
今日は、1年生が1人。

1人かぁ。

「何します?」

ゲーム置き場に首をつっこんでゴソゴソしていたその子が、

「あー、これ知ってる。幼稚園にもあったよー」

と出してきたのは、「にじいろのへび」でした。

前に幼稚園の子とやっときは、

「へびきらい」

と言われて、途中で終わっちゃったゲームです。
この子は、幼稚園でこのゲームを見たという。
2人は、別の幼稚園なんでしょうか?

でも、こういうオモチャがある幼稚園というのは、なんだかうれしい感じがします。そういうオモチャにくわしい幼稚園の先生がいるのでしょうか?
子ども生まれたら、そういうところに行かそう。
その前に、すてきな女の子を見つけて、結婚するというハードルが残っているわけですが(笑)

子どもが生まれたら、そういう幼稚園に通わせて、すてきな(独身の)幼稚園の先生と知り合いになって、おつき合いして、結婚して、子どもを生む。
完璧なプラン???

閑話休題。

「じゃあ、これをしようか」

ということで、ゲームスタートです。

いちよう、多少選択肢をつくりたいということで、タイルの山をいくつかつくりましたが、ただひたすらに引いてきたカードがつながるかどうかの「運」だけのゲームです。
大人が、大人とプレーしているときには、なーんもおもしろくないと思います。

でも、子どもって、へびがどんどん長くなっていくだけで、なんか笑い声がもれちゃうんですよねぇ。
それにつられて、こっちも、つながって長いへびになるとうれしくなってくるし、つながらないと残念な気持ちになってくるから不思議です。

1ぴき目のへびが、カード20枚以上の大きなへびになりました。
それを、1年生の子が完成させて取りました。
あと、小さいへび何びきかは、だいたい同数ぐらい取ったのですが、勝負は、最初のへびでついていたような感じです。

「さて、数えようか」

と一緒に取ったタイルの数を数えます。
まぁ、数えなくてもわかっているのですが、いちようね。
わたしの声が終わっても続く子どもの声。

「やったーー」

運だけゲームで、勝ったり負けたりするのも、やっぱり大事かもしれません。

うちで、1番遊ばれているゲームが、「ブロックス」か、「ロッティ・カロッティ」なんです。
「ブロックス」は、まぁ、ちゃんとしたルールで遊ばれていることはけっこう少ないのですが、ここではおいといて、「ロッティ・カロッティ」は、実は、わたしはあんまりおもしろいと思わないんですね。
あれも、カードのめくりだけだし、そのわりに、すぐカードがなくなって捨て札をシャッフルしなければならないし……。
けっこう、大人から見ると、欠点が目立つゲームなのですが、なぜか子どもには、すごく遊ばれています。
いっときは、わたしがおもしろくないので、家に持って帰っちゃおうかとも思ったのですが、子どもたちに選ばれて、遊ばれているというのは、きっと、なにかすかれる理由があると思います。
それは、あの落とし穴が開くギミックも大きいとは思いますが、単純なルールや、実力が順位を左右しないところも子どもたちにとっては、重要なのかもしれないと最近思います。

少しずつ、ステップアップしていけたらいいですね。
世の中、おもしろいことばかりです。

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にじいろのへぴ

今回は、めずらしく4年生のお兄ちゃんたちについてきた4歳児のお話です。
これだけ小さい子が来るのは、めずらしいです。というか、今回、はじめてですねぇ。

4年生たちは、自分たちでゲームを勝手に始めています。これは、

「ゲームするときは、わたしもさそえ」

とりんが、叫ぶ前のお話なのです。

で、1人とりのこされた、この子とゲーム。

ちょうど子ども用のいいゲームを仕入れてきたところだったので、試してみたかったのです。
そのゲームが、「にじいろのへび」です。

タイルをならべて遊びます。タイルには、いろいろな色のへびの「胴体」、「頭」、「尻尾」がかいてあります。ちょうど、へびをトントンと輪切りにしたような感じの絵です。
一番数が多いのが「胴体」のタイルで、胴体は、途中で色が変わっています。

このタイルをいくつかの山にしておき、1枚ずつめくっていって、タイルをならべてできるだけ長いへびをつくっていきます。

ただし、タイルは同じ色同士でなくては横にならべることができません。
また、前と後、両方が頭だったり、両方が尻尾だったりしてはいけません。
もし、どこにもつながらないようなタイルを引いてしまった場合は、新たなへびをつくります。

「頭」か「尻尾」のタイルをつなげて、へびを完成させることができたら、そのへびのタイルをもらうことができます。

考えるところは、どことどこがつながるかということだけです。
あとの部分は、タイルをめくったときの運だけです。
でも、小さい子にとっては、そういった運だけで部分で、勝ったり負けたりするのも大切です。

めくって、ならべて、めくって、ならべて、はじめは、中くらいの大きさのへびができました。
最後のカード、へびの頭は、4歳児の子がとりました。

「おお、へびできたねー。きみのだよ」

「へび、かまない?」

「大丈夫だよ。これは、紙のへびだから、かまないよー」

で、また、めくって、ならべて、めくって、ならべて、ドンドン大きなへびができてきます。
こんどは、顔の方が先につきました。
後は、尻尾だけ。

「ねぇねぇ、おっちゃん、へび、かまない?」

顔がつくと、気になるようです。

「大丈夫だよ。かまいなよ」

「ねぇねぇ、おっちゃん、へび、好き」

へび好きって言われると、困ってしまいます。

「うん。おっちゃん、あんまりへび好きなことないよ」

と、この子、「にじいろの尻尾」をゲットします。
この「にじいろのタイル」は、どんな色でも連結するジョーカーカードなのです。

「やったー。それで、へび完成や。そのへびも、きみのだよ。おっちやん、負けそうやなぁ」

と完成したへびタイルをまとめて渡そうとします。

「いやん」

「どうしたの?」

「ねぇねぇ、おっちゃん、へびきらい?」

「うーん。おっちゃん、どっちかというといやかなぁ」

「へび、かむからきらい?」

「そうやねぇ、かみよったらいいやねぇ」

そして、どうしてもうったえたかった一言をついに。

「あのね、あのね、ぼくも、へびきらいーー」

この子なりに、気をつかってつき合ってくれていたらしいという……。

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ころぽっくるの家

「あのー、そちらのお店でハバゲームは、あつかっておられるでしょうか?」

とお昼過ぎ電話をかけた先は、「tsukaのおもちゃ箱」で紹介されていた「ころぽっくるの家」というお店です。

「はい。木のおもちゃとか、ハバの小さいお子様用のおもちゃなどをあつかっておりますが」

今回のお店は、百貨店のハバではなさそうです。

お店があるのは、大津市観音字。観音字といえば、三井寺のあたり。三井寺のあたりは、昔けっこう通ってたところですが、おもちゃ屋さんなんてあったっけ?
もっとも、わたしが三井寺のあたりをよく通っていたのは、もう十数年も前のことですから、変わってしまっているのかもしれません。
けっこう、細い道の多い町並みです。

「えーと、お店には、どういったらいいですか?」

「どちらの方からこられますか?」

「大津の方ですが……」

と言っても、相手も大津ですから、それではわからないですねぇ。

「浜大津のほうですか?」

「そうです。そうです」

「国道161号線を来られて、浜大津から2つめの信号を左に曲がったところです。三井寺の駅のところで曲がってください。でも、三井寺の駅よりは、湖岸沿いにあります」

ローカル会話で、すいません。
まあ、これで、大体の位置は理解できたわけです。
三井寺の疎水の近く。でも、どう考えても、お店の立ちそうなスペースってなかったけどなぁ。
まあ、近くまで行ってみたらわかるでしょう。

「あと、車で行っても大丈夫でしょうか?」

「はい。3台ぐらいまでなら、駐車できます」

ということで、今回は、草津から自動主に乗って、大津のお店へ。
「ポーネルンド草津」の時は、大津から自動車に乗って草津へ向かっていましたので、つくづく行動がいきあたりばったりで、衝動的なのがよくわかります。

車の中で、滋賀県の地図を開いて、「ころぽっくるの家」の住所を確認。
161を進んで、浜大津から2つめの信号を左。競艇場まで行ってしまった行き過ぎです。

浜大津。信号1つ目。2つ目。
あれ?浜大津の信号は、いれるのかな?いれないのかな?
本能と、お店の方の説明と、地図は、この曲がり角でまがれと言っています。
でも、理性が、

「こんな細い一方通行の道に行ってはいけないよ」

と告げています。
ということで、疎水を越えてまっすぐ行くと、すぐに競艇場の前の道に。
ここまでくれば、行きすぎです。

競艇場のまわりは、地域住民の方のご迷惑にならないように、ガードマンがいっぱい出て、不法駐車がないように見張っています。
そんなわき道で、一旦自動車を止めて、地図を確かめる……。

やっぱり、さっきの一方通行の道があやしいかなぁ。
後戻りして、ほそい疎水の一方通行の道に引き返します。
一方通行の道を登っていくと、すぐに京阪電車の三井寺駅に。三井寺の駅を越えて……。

「三井寺の駅よりは、湖岸沿いにあります」

という店の方の言葉がよみがえってきます。
今、登ってきた道に、そんなお店あったかな?右手は、疎水が流れているので、お店があるとしたら、左手だけです。あと、小さな商店街の通りがあるのですが、そこには、車をおくスペースがあるようなお店は、なさそうです。

ぐるっとまわって、もう1回、一方通行の道に挑戦。道ぞいの左手のたてものには、それらしい建物はありません。
商店街のほうに入ってみますが、やっぱり、ないようです。

うーむ。地図からすると、疎水の登っていった右側が「ころぽっくるの家」のある住所の番地のようです。
疎水の左がわ一方通行の道を登って、橋で疎水を越えて、イメージ的には、そのあたりにあるはずなのですが。

というわけで、そのあたりをグルグル。

疎水の橋をわたった向こう側は、三井寺から降りてくる一方通行の道になっていまして、十字路の端っこには、庭付きの一軒家が建っているだけです。

郵便局まで行ってしまうと行きすぎだし……。このあたりのはずだが……。

庭付きの一軒家を見上げると、2階の窓の下に、でっかい木がつるしてあります。
木には、カラフルな汽車の絵。
看板です。

ここかぁーーー。
やはり、本能と、お店の方の説明と、地図が、正しかったようです(笑)。

さっきから、この家の前を何回も通っていたのですが、あまりにも普通の庭付き一軒家だったので、全然気が付かなかったのです。
でも、よく見れば確かに、2階の看板には、「ころぽっくるの家」とかいてあります。
門の前にも、看板がおいてあります。
えーと、普通の家とかで予約専用のレストランとか、お茶の教室とかしているお家があります。あんな感じの看板です。
全然、意識にはいってませんでした。

車を止めるスペースは、確かに、お店(というかお家)の前にあります。というか、玄関の前の歩道に乗りあげる感じです。
そこに車を止めて、車から降りて、あらためてお店を見ました。

玄関。庭。それから、庭の向こうに部屋。部屋の窓からは、いろいろなおもちゃが見えていました。
部屋と庭のあいだの窓のところに、靴がおいてありまして、おそらく、そこから入るのだろう。
でも、ちょっと気後れも。こういうお店には、入ったことないです。
イエローサブマリンや、プロジェクトコアは、自分のお店を買いに行くところですが、このお店は、自分のおもちゃを買いに行くところとというよりは、どっちかというと、自分の子どものおもちゃを買いに行くところという雰囲気です。
思わず、自分に言い聞かせてしまいました。

わたしは、パパ。とっても、いいパパ。小学校低学年か、幼稚園児ぐらいの子どものいるパパ。妻は、いつもなら一緒に来ているはずだけど、今日は、一緒にこれないので、しかたなく1人でここに買い物に来た。
ちなみに、わたしは結婚してません(笑)。年齢的には、無理のない設定ですけどね。

設定としては、穴だらけですなぁ。まあでも、決心して、窓を開けました。

部屋の中には、窓のところでくつを脱いで、スリッパに履き替えて入ります。
8畳ぐらいの部屋です。ところせましと、いろいろなおもちゃがおいてあります。
木のおもちゃを中心に取り扱っているお店ということで、子どものための積み木のようなものもあれば、大人でも、置物にしてみたいなぁと感じるようなものも、かなりたくさんおいてあります。

「いらっしゃいませ、どういったものをおさがしですか?」

とお店の方に声をかけられました。

「お昼頃に、ハバのゲームありますかと、電話かけさせていただいたものです。
ボードゲームとか、カードゲームとか、さがしているのですが」

「はい。おいくつぐらいのお子さんのものをおさがしですか?」

きた。この質問。本当は自分のものですが、いっしょにするのは、小学生です。

「えーと、小学校の低学年ぐらいのものを考えているのですが」

「ぐらい」とかいうところが微妙にあやしいパパです。

「ちょっと、まってくださいね」
ボードゲームや、カードゲームは、部屋の一番奥の棚に置かれていました。ちょっと見てみると、なんとこの前「ボーネルンド草津」で買った「つなげていこう」の日本語版が!題名は、「コンタクトゲーム」とかになっていて、微妙に違うのですが、箱も、写真も、まったく同じです。

「あー、これ日本語版あるんや」

店の方は、目線に気づいて、

「これですね。このゲームは、道とかのタイルをつなげていくゲームです。ゲームとして遊んでもいいですし、ただ、パズル的にカードをつなげていくだけでも、子どもさん、よろこばれますよ」

「はいはい。あー、これ、わたし、英語版をもっているんですよ。日本語版って、あったんですねぇ」

おーい。わたしもってるとか、思いっきり言ってますが。
実は、英語版は、ルール訳がなんだか抄訳みたいな感じで、その辺に不満を感じていたのです。

「あー、そうなんですか。それが、おできになるお子さんでしたら、これなんかいいですよ」

出してきていただいたゲームは、「リーチ」というゲームでした。

「木のおもちゃで、たいへんいいですよ」

これは、子どものころによくした井の字の三目並べのゲームに似たゲームでした。
盤は、しっかりとした木で3×3のマスが、白黒交互にならんでいます。
その盤に、白黒3つずつの木のコマをおいて、そのコマをルールにそって動かしていって、先に3つ縦、横、斜めどの方向にでも、そろった方が勝ちという簡単な対戦ゲームです。

「1回、やってみましょうか?」

「えっ、今ですか?」

「はい」

で、絨毯の上に座って、ゲーム盤の上にコマをならべて、リーチをやってみました。

なんといえばいいのかわからないのですが、すごくうれしい感じがしました。
お店にあるものは「商品」なのですが、「商品」である以上にそういったおもちゃ類のことを大事に思っておられるのだなぁ。子どもが、このおもちゃで遊ぶということは、必ず子どもによい影響を与えるはずだと信じておられるのだなぁとそういった印象です。

わたしは、自分がこういったおもちゃ、ゲームが好きということもありますし、子どもにも好きになってほしいなぁと思っていますので、このお店は、信用できるなぁという思いを強くもちました。

「あぁ、それはいい手ですねぇ。そうしないと、わたしが3つそろってしまいますからねぇ」

と3分ほどリーチをしましたが、ちょっとやっぱり、恥ずかしい感じもするので、途中で終了しました。
でも、けっこう簡単で、考えるゲームですし、なによりも、コマを盤上で動かしたときに、両方木だから、すごくいい音がするんですねぇ。それが、気に入ったので、購入を決心しました。

「えーと、ハバの『そっとおやすみ』とか、『妖精さがし』は、ないですか?」

そう、この店に来た目的も、忘れてはいけません。ここになら、あるかも。

「あー、どちらも、ちょっと今は、きらしていますねぇ」

そのゲームなに?とならずに、すぐに回答がでてくるところも、ポイント高いです。ちょっとがっかりしたけど。

「『そっとおやすみ』さがしておられるんでしたら、こっちのカードも同じようなルールでできますよ」

と紹介してもらったのは、「ディンゴ」というカードゲームでした。なるほど、同じようなカード集めゲームです。なかなか、的確なアドバイスです。
棚をみせてもらっていると、「にじいろのへび」が。これは、すごい簡単なカードならべゲームです。実物、はじめて見た。

「それは、ちょっと対象年齢的には、小さくなってしまいますが。お子様、おいくつでしたっけ」

その時には、すごくお店のことが気に入っていましたので、まあ、いいや全部話してしまおうということで、いろいろな子どもたちと遊んでいること。Webサイトの情報で、このお店に来たこと、どんな仕事をしているかということなどを話しました。
多分、こんなお客は、少なかったと思うので、少しビックリされていたようでした。

「ハリガリジュニア」(ベルつき)なども見つけて、わたしのゲームも、低学年にも対応できるようになったぞと、喜んで帰ろうとしたとき、棚に見つけました。
「そっとおやすみ」の缶を。

「あ、あるやん」

多分、店の方は、売り切れだと思っていたのが1つ残っていたのでしょう。

「これも買います」

とレジに。
いい買い物をしました。
それに、すごいいいお店を見つけました。

お店には、おもちゃを売っておられる部屋以外に、子ども用の本や、育児や子育てについての本を売っておられる部屋などもあり、見せていただきました。
子どものために、子どもを育てている親のために。商売以上にそういったことを感じさせてくれるお店でした。

「また、来させてもらいます」

といって、自動車に乗って、草津へ。
でも、帰りの自動車のなかで、こんな不安が。
「そっとおやすみ」、お店の人、「売り切れ」と言っていたのに、かってもよかったんだろうか?
もしかして、店おきの見本やったとか……。

缶のなかのカードは、ビニールでくるまれて未使用状態でした。
でも、家に帰って、ビニールを取って、カードを見てみてビックリ。
いえ、不良品とかでは、全然ないのです。
カードが、多いのです。
13枚でいいはずの「おねむちゃんカード」は、20枚入っています。
4枚ずつでいいはずの「顔」のカードは、6枚ずつ入っています。全種類、緑とオレンジが2枚ずつ入っています。
日本語ルールの「セット内容」にかいてあるものと比べると、あきらかに多い。

やっぱり、見本品だったのでしょうか?
次回、お店に行ったときに、聞いてみたいと思います。
もしそうだったら、あやまらないと……。

帰りしなに「ころぽっくるの家だより」という通信をいただきました。そこには、このお店のWebサイトのアドレスなどと一緒に、「ころぽっくるの家」であつかわれているおもちゃなどの紹介や、子どもをまじえての活動の紹介がされていました。
おもちゃを売る。売ったら売りっぱなしにするのではなく、子どもたちのために色々な活動をされていることがよくわかりました。
小さなお店ですが、とてもあたたかくて、りんのお気に入りのお店になりました。

ではでは、「年末年始のお買い物」シリーズは、これにて終了です。

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ムガル

「The Game Gallery – ボードゲーム総合サイト」のホームページの右側で紹介されているゲームです。
「京都ドイツゲームサークル」に行く以前から紹介されていますので、パッケージの写真は、見て知っていたのです。

で、そのときの印象が

うーん。列車のゲームだ。
「モゲル」かぁ。すごい題だなぁ。いったい何がモゲてしまうんだろう(「もげる」=「ちぎれて離れ落ちる」です。共通語かな?)。電車の車輪とかだったらいやだなぁ。

というものでした。
後半、タイトルを思い違いしていますが。
正しいタイトルは、「Mogul」「ムガル」でした。
「モ」と「ム」は、ともかく、「ゲ」ってどこから出てきたんでしょうか?
読み方には諸説があって、「ムーガル」、「モーガル」、「モーゲル」等とも読むようです。
メビウスさん、バネストさんの訳では、「ムガル」で日本国内では、この名前でこれから有名になっていくようです。
お、そうすると、「モゲル」も、いいせんいってるのかな?

なぜだか理由はわかりませんが(笑)、わたしの体は、「列車のゲーム」を見ると自然に避けて通ってしまう傾向があるようです。
うーん。ゲームセンターの「電車でGO!」は、けっこう遊んだんですが……。

で、パッケージの写真だけみて、しっかりと記事とは読まずにサークルの日を迎えていたのです。

「次は、これをやってみましょう」

と誘ってもらわなければ、多分、自分から近づいていくことはなかったと思います。

さて、ルールですが、しっかり覚えていない部分もあると思いますので、本気でやろうと思われる方は、ルールや、他のページでの紹介をしっかりと読んで、このページの内容を鵜呑みにしないでくださいね(笑)。

えーと。列車のゲームですが、「線路」とかは全然なくて、鉄道会社の株式をやり取りするゲームです。
株式を売ったときに、その株の価値に応じた勝利数が入って、その点数によって、勝敗が決定します。

株は、カードで表されています。
カードには、それぞれの鉄道会社の名前とその会社をあらわす色がかいてあります。

プレイヤーは、それぞれ6枚のチップと、同じ色(会社)の株券を全員1枚ずつもってゲームをスタートします。
手札は、すべて場に見せて、チップは隠してプレーします。

スタートプレーヤーは、山札から、カードを1枚表にむけます。
この時、同じ会社の株券をもっていた人は、株券の数と同じだけ勝利点にボーナスがもらえます。
ボーナスの得点計算が終わると、カードのせりのスタートです。
そのカードがほしい人は、順番にチップを1枚ずつ支払っていきます。
さて、そのカードがほしくない人、または、あきらめた人は、自分の番の時にこの場に支払われているチップをすべてもらうことができます。だから、場にチップがたくさんでているときにおりれば、次のせりにつかうチップを一気に稼ぐことができます。

せりは、最後の1人が残るまで続けます。そして、1番残った人と2番目に残った人がその株券に対する権利を持ちます。

なぜ2人か?
これが、このゲームの面白いところです。
カードには、2つの役割があります。カードは、外側と内側にわかれていて、それぞれ別の役割をはたすのです。
1つは、内側です。普通のゲームのような、会社の株券としての役割です。
もう1つは、外側です。外側は、内側の会社とは別の色でかこまれています。これは、自分が持っているその色の株券を売ることが出来ることを示す役割をはたしています。

つまり、1回のせりでは、「直接その株券を得る権利」と、「株券の外側にかかれている色の自分の株券を売却する権利」の2つの権利がせりにかけられるわけです。
そして、そのせりで1番残った人は、その2つのうちのどちらかを選ぶことが出来ます。

1番目の人が株券を得ることを選べば、2番目の人は自分の株券を売却する権利を得ます。
1番目の人が自分の株券を売却する権利を選べば、2番目の人は株券を得ることが出来ます。

勝利得点が得られるのは、カードをめくった時のボーナスか、売却のとき、そして、終了時に持っていたチップの数に応じたボーナスだけです。そして、特に大きく点数が入るのが、売却のときですから、買いためているだけでは勝てません。

株券は、自分が権利をせりで得た場合のみ、売却することが出来ます。
売却しても、チップは1つも、儲かりません。
そのかわりに、今場に出ている(プレイヤー全員の手札になっている)同じ色の株式の数と同じだけの点数が入ります。

もし、赤色の株券を自分が売るとき、場に全部で5枚の赤色の株券があれば、5点です。
このとき、同じ赤色が手札に2枚あれば、2枚を一気に売ってしまうことが出来ます。そうすると、5点×2倍で一気に10点得ることが出来ます。
「売る」タイミングが、とても大事になってきます。

売ったカードは捨て札となります。

そして、次は、せりで最後まで残った人が、また山札のカードをめくり、ゲームが続いていきます。

山札の後ろのほうには、「大暴落カード」というカードが隠されていて、このカードが出てくれば、株式は大暴落してゲームは、終了です。

ブ、ブラックな終わり方。
株券は、後生大事に抱え込んでいても、ただの紙くずになってしまいます。
残ったチップは、5枚で1点のボーナスになります。でも、この点数は、そんなに大きくないです。

実際のゲームは、またまた、バラックさんにインストをしていただいて、遊びました。
えーと、わたしの説明のせいでよく理解できないかもしれませんが、実は、とっても単純で遊びやすいゲームです。

  1. カードめくって
  2. せりをして
  3. 1番になった人が、株券をもらうか、自分の株券を売るかを決めて
  4. 2番になった人が、1番の人がしなかった方の行動ができる

の繰り返しです。

ちょっと、不思議な気がするのは、株券を売ってもお金が儲からないという部分と、株券を売るといっても、他のプレイヤーに売るというわけではない。というところでしょうか。
これは、最初、「なんでかな?」と感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。

最初にプレイヤー全員に配られる株券は、最低プレイヤーの人数分、はじめから場に出ています。だから、この色を2枚とか集めて売ると、一気に点数を得ることが出来ます。

りんは、ラッキーにも、序盤に、2番目ぐらいにこの株券を売り飛ばすことが出来て、最初、けっこういいポジションに着きました。

でも、そのあと、ゲットした株券をすぐに売ってしまったりして、カードの枯渇状態が続きます。
ゲットしたり、売ったりということで、けっこうせりに最後まで残ってしまって、お金にもけっこう不自由する生活です。

全体のチップの数が、(最初にもらった数)×(プレイヤーの数)で、ゲーム中変化しません。
この最初にもらった数が、結構少なくて、すぐに使い切ってしまいそうになります。

途中から、使い切ってしまっても、わりと簡単にリターンしてくるということと、お金は、ゲームの勝敗には、あまりかかわらないということがわかってきて、手の中にチップあるようなふりをして、最後の1枚まで使い切ってしまったりもしていました(笑)。
他の人も、そんな感じだったのかな?

最初は、チップが少ないときは、すぐにせりからおりていたのですが、途中で気づきました。場にチップがないときにおりてしまうと、1円にもなりません。
そこで、

「うーん、もう1枚出しておいて、1周まわってチップが増えてから回収しよう」

とか思うわけです。
でも、自分の前の手番の人まで周って、その人が、

「おりた」

とかいって、たまったチップをとってしまった日には、泣きそうになります。
もう1枚出して、チップをためるのか?あきらめるのか?

株券は、売らなければ点数になりませんし、買わなければ売ることは出来ません。
いつ売るか?いつ買うか?

「ここは、絶対にせりに勝って買っとくぞ~」

というときもあります。
また、

「ここは、売るときだから、2位になっても大丈夫。あの色の会社の株券を売る権利は、こっちにくるはず」

とか思っていたら、1番になった相手が、「売る権利」の方をとってしまって、あわてることも。

同じ色の株券を集めていたら、カードをめくって同じ色だったときのボーナスが馬鹿にならないし、だからといって、ためこんでいたら、ゲーム終了になったら紙切れだし。

すごい。すごいです。このゲーム。
簡単、単純なのに、考えるところがいっぱいあります。
さらにチップの数以外の情報がオープンなので、相手の思惑も想像することが出来ます。
チップも、正確な数はわかりませんが、なんとなく誰がたくさん取ったなーというのは、覚えられるかもしれません(わたしは、無理ですが…)。

簡単で、深い。
コンパクト。しかも、そんなに値段も高くない(らしい)。
そんなゲームでした。

あとで、「The Game Gallery – ボードゲーム総合サイト」の記事を読み直すと、

システム上は鉄道ゲームにしなくちゃいけない理由は何処にもない

としっかり書いてありました。なるほど。しっかりと読んでおけば、最初ビビる必要なかったのに。

これは、自分でも持ちたい一品でした。
食わず嫌いをしなくてよかったです。

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ラミィキューブ

次は、ゲーム家族のお父さんからお勧めしてもらった「ラミィキューブ」。
これは、スタッフの人に教えてもらいながらやりました。
対戦相手は、りん、4歳ぐらいの男の子、4歳ぐらいの女の子ということで、みんな初心者です(笑)

4色の数字の書いたタイルを使って遊びます。
同じ色で数字が連続になっている3枚以上の組を作っていくか、同じ数字で色違いの3枚以上の組を作って場に出して手札(タイル)を減らしていき、速くなくなった人が勝ちというゲームです。
有名なゲームでいうと、マージャンにちょっと似ているかな。マージャンと違うところは、場に出ているタイルを新しく組みなおして、自分の手札(タイル)とあわせて、新しい組み合わせを作っていってもいいというところです。
タイルは、1回の手番で、組になる限りいくらでも出せて、出せなくなったら山から1枚引いて、次の人の順番になります。
正式なルールになると、時間制限があったり、最初に出すタイルは何点以上というルールがあるようですが、今回は、全員初心者(笑)ということで、これだての簡易ルールですることになりました。

男の子のうしろには、お母さんが応援で。女の子のうしろには、スタッフの方が応援で。りんのうしろには、背後霊(笑)。

スタートしてみてわかったのですが、これ、ルール簡単なので、単純なゲームだと思ってましたが、むちゃくちゃ考えるゲームです。

最初のうちは、手札の中の3組を作っていくので、マージャンみたいに手札ならびかえるだけで簡単なのですが、組になっているやつは、自分の手番で全部出してしまいます。だから、2周ぐらいまわると残っている手札(タイル)は、バラバラなものばっかりなんです。そんなところに1枚引いてきたところで、うまくそろうわけがない。で、いかに場に出ているタイルを組みかえて、それに自分のタイルをからませるかというのが、大切になってきます。

並んでいるタイルに、ただくっつけるというのは、何とか見つかるんです。でも、組み替えるとなると……。難しい。

すごい長考するゲームになりました。でも、人が長考している間、自分も長考しているので、それが全然気にならない。というか、それでも、足りない。というか、そこは、りんが次の手にしようとしてたところだから、動かしたらダメ(泣)!!

お母さんや、スタッフの人は、アドバイスするんですけどね。

「あ、いけるとこあるよ」

というぐらいのアドバイスなんですよ。
そけだけのアドバイスでも、「ある」とわかると集中してじっと見つめて、子どもたち、けっこう組み替えやおけるところを見つけるんですねぇ。
わたしは、すぐにあきらめちゃうタイプなので、すぐに山からタイルを引いてしまいます。
女の子には、スタッフの人がついていたのですが、時々、いそがしくて後からはなれちゃうときがあったんです。
そんなときでも、じっと考えて、スタッフの人が帰ってきたときには、自分の手をしっかりと打ってたということも何回かありました。

このゲーム、今回のゲーム会で、わたしも一番頭使ったゲームです。
脳みそが、とろけ出るかと思いました。

始めは、男の子が優勢だったのですが、最終的には、女の子が見事に逆転して手札をすべて出して勝ちました。
びっくりしました。4歳児、あなどり難し。

りんは、残った手札の数が一番多かったという…。

このゲームをして、りんは、長考をするゲームに対する評価をちょっとかえました。
今までは、このサイトでも書いてきたとおり「ブロックス」とか、長考するゲームは、子どもにはむかないかもしれないと思っていました。
でも、その考える時間を充分に保証してあげることができるなら、多分、考えに考えて、解を導き出すことは、こんなに小さい子どもにも、すごい喜びになるのだと思いました。

またまた、何回かして、頭をやわらかくしたいです。
購入して、子どもたちとやってみたいゲームでした。