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ホーホケキョ となりの山田くん ジブリの教科書10

消えたので、書き直しです。

これが、最新作の「かぐや姫の物語」にまで繋がっていくんですよねぇ。
当時は、何考えているんだろうと思っていたのですが、見てみるとおもしろいし、すさまじいですよねぇ。

この本を読むと、そのすさまじさが良くわかります。

鈴木 敏夫が、何回も繰りかえす話の中でも、「山田くん」の話が1番すさまじいと思います。

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ホーホケキョ となりの山田くん シネマ・コミック11

嘗めてた。
これが、つくられると話を聞いたときも、公開されたときも、なんで今頃、ジブリが「おじゃまんが山田くん」をとか思っていました。

そんなんじゃない。これ、アニメの「じゃりン子チエ」に匹敵する名作です。
そして、これでやりたがっていたことが、「かぐや姫の物語」で完成する。そういうながれの物語です。

あと、宮崎 駿の物語は、シネマ・コミックではおもしろくないけれど、高畑 勲の物語はシネマ・コミックでも、充分おもしろいんですよねぇ。その発見があった1冊です。
これだって、動きはものすごく重要な要素を占めているはずなんですが、シナリオがしっかりしているというのは、こういうことなんだと思います。

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平成狸合戦ぽんぽこ ジブリの教科書8

見ればわかるすさまじいお話。
高畑 勲の映画の中でも、「じゃりン子チエ」、「かぐや姫の物語」は別格として、「となりの山田くん」と「平成狸合戦ぽんぽこ」は、絶品だと思います。

題名とビジュアルにごまかされていました。

もう1本ぐらい、新しい高畑 勲のアニメが見たかったなぁ。

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火垂るの墓 ジブリの教科書4

不思議だ。
「トトロ」で語られる言葉は、全部いらない言葉に聞こえるのに、「火垂るの墓」で語られる言葉は、1つ1つが重くて、何かを伝えようとしていると感じられる。

どっちの作品が、優れているとは言えないと思うのだけど、「トトロ」は語られることを拒否する物語で、「火垂る」は語りを誘発する物語であるようだ。

そこが、宮崎 駿と高畑 勲という2人の天才の、違いなのかも。

信用できないと思っている妹尾河童の語る野坂のエピソードさえ、ちゃんと聞こえてくる。
そして、野坂本人にすら、語らせる力が、この映画にはあったのだろう。

そして、そこまでの作品であるにもかかわらず、監督の高畑自身の欲望は、深く深く、物語のなかに、原作の中に隠されている。

大塚さんの話は、楽しいのだけども、最近のいつものように、ちょっと自分の政治的な思想に寄せて考えすぎだ。
自分の政治的な主張を強化するためだけに「作品」があるのだとしたら、それはつまんないことだと思う。
それから、多くが宮崎との対比で高畑が作った的なことを書いているけれど、どうも、鈴木 敏夫の話なんかを聞いていると、相手の作品を気にしているのは宮崎の方で、もし本当に対比させて作ったのだとすれば、それは、「火垂る」に対比させて「トトロ」が作られているということだと思う。

おそらく、それ以前の宮崎作品への高畑からのメッセージというのはあると思うけど、多分、「トトロ」の表現の細部を気にして「火垂る」が作られた訳ではないだろう。

もちろん、この題材を選ぶ時点で、「トトロ」との対比ということは意識されただろうし、宮崎が自分のいなところで、なにをどんな風にかくのか、ある程度は、高畑は知っていたし想像しただろうけども。
多分、高畑からの直接のメッセージは、「天空の城ラピュタ」と「かぐや姫の物語」が対応しているみたいに、ものすごく長いスパンのもののような気がします。

歴史に残る映画です。
見たら、トラウマも残るけど。

けど、その棘を心に突き立てたまま、ぼくたちは活きていく。

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となりのトトロ ジブリの教科書3

うーん、宮崎 駿が理屈を積み上げて考えて作られているお話だけに、いくらでも、難しいことを話せるのですが、難しいことを話せば話すほど、嘘くさくなって離れているのが面白いですね。

トトロを見た子どもって、これをそんなに昔の話としてではなくて、割と今の近くにある話(まあ、近くなくても車でちょっと行けば見つかるような場所)のとして受け止めているのだと思います。
多分、そうでなければ、のめり込めない。

でも、そんな風に受け止められない、まったく意味がわからないという世代が、もしかしらもうすぐ出てくるのかもと思ったりもします。

ポスターの女の子はダレ?

という話とかが、とても面白い。
言われてみるまで、まったく気づかなかったです。