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貴族のつとめ

そして、扉を開けるとそこは、「おてばん」でした。
ちゃんと、「おてばん」と書いておいて、ほしいものです……。

それでは、遊んだゲームの紹介です。
まずは、「貴族のつとめ」

1990年の「ドイツ年間ゲーム大賞」を受賞した有名なゲームです。
このゲームも、持っているけど遊んだことない名作の1つでして、1回遊んでみたいと思っていました。

このゲームですが、昔、知り合いに

「どんなゲーム?」

と聞くと、

「ジャンケン・スゴロク」

という答えが返ってきました。

今回、遊んでみましたが、まさにその通り。
ルールとしては、単純すぎるぐらい単純なゲームです。
でも、そのヘンテコなテーマと合体して、なかなかに楽しいゲームでした。

難点はというと、「はげたかの餌食」と同じように、バッティンクを楽しむゲームなので、プレーするときは、最大プレー人数の5人が最適であることだそうです。
ちなみに、最適な人数ではないということですが、2~5人まで遊べます。
ということで、今回は、最適の5人で遊びました。

プレーヤーは、貴族です。
自分の分身である三角柱のコマをスタート地点である「クラブルーム」に置きます。
ゲームボードには、このスタート地点の「クラブルーム」とゴール地点である「ディナーテーブル」、そして、移動していくマスにあたる「お城」が描いてあります。
自分のコマをお城まマスにそってどんどん進めていって、1番最初にディナーテーブルについた人が勝ちます。
これが、ゲームのメインであるスゴロクの部分です。

で、どうやって、コマをすすめるのか?
これはなんと、自分のコレクションを自慢して、自慢ができればそれだけ進むことができるというシステムです。

ゲームの題名になってます、「貴族のつとめ」ですが、「つとめ」は、漢字で「務め」と訳されているものもあります。
つまり、貴族の義務ということですね。
高貴なる人間には、高貴なる義務がつきまとうわけですよ。

ここでいう貴族というのは、多分、お金と時間がありあまっている人のことです。
まあ、そんな人たちの義務ですから、わたしたちから見れば、意味のない道楽に見えてしまうようなことです。
それは、何か?

それが、「コレクション自慢」なのです。

まあこれが、世界的な名画なんかなら、わからんではないのですが、どうも、そんなものよりも、彼らは仲間えちで、

「おぉー」

と言われる方が、重要なようです。
だから、彼らの集めて自慢するコレクションは、「ノーマ・ジーンのリップスティック」だったり、「ヒッチコックの座った椅子」とか、「ミッキーマウスのおもちゃ」とか、果ては、「おまる」とか、「プラカード」とか、わたしたちから見れば、

「何でそんなものに、大金を……」

といいたくなるものばかりです。

あ、「シュタイフ・テディ」は、ちょっと欲しいかも。
……。同類?
まあ、人間には、だれでもこういう傾向はあるということで……。

まあ、これが、大まかなこのゲームのストーリーです。

プレーヤーは、最初4つずつコレクションを持っています。コレクションは、カードになっていて、ランダムに4枚配られます。
このうち、3つ以上のコレクションを展示することで、他のプレーヤーに、自慢ができるわけです。

自慢をすると、1番先頭のコマの止まっているマスに書いている数字だけ進むことができます。

しかーし、他のプレーヤーだって、自慢がしたくて、自慢したくてたまりません。
そうすると、複数のプレーヤーが、同じときに、コレクションの展示会を開催することになります。
そうなってくると、重要になるのは、

「だれのコレクションが、充実しているか?」

ということです。
この場合は、マスには、2つの数字が書いてあります。
だから、1番充実したコレクションを出した人と、2番目に充実したコレクションを出した人だけが、その数だけ動くことができます。
3番目以下の人は、進めません。

それから、あんまりモラルがないので(笑)、人のコレクションを盗もうとする不届きな輩もでてきます。
人目につく展示会は、泥棒の格好の活躍場所です。

プレーヤーは、作品を展示する代わりに、泥棒カードを出すことができます。
泥棒カーどを出したプレーヤーは、展示会終了後、好きなプレーヤーのコレクションを1枚自分のものにすることができます。

「うむ。これで、わたしのコレクションも、充実してきたな」
↑ 非道い。

でも、世の中、そんなに甘くありません。
泥棒が出そうだと思えば、探偵をやとうことができます。
ただし、探偵を雇うと、そのときは、展示会ができません。

「じゃあ、自分のコレクションは、守れないやん。なんかいいことあるの?」

いえ、この探偵、実は、誰のコレクションも守ってくれません
探偵のカードを出そうが出すまいが、泥棒がいて、コレクションが出されていれば、必ず泥棒はコレクションを盗みます。
そして、コレクションを盗み終わってから、探偵は泥棒を捕まえるわけです。

「それ、なんの意味が……」

1つは、泥棒カードは1人2枚しかありませんので、上手に捕まえれば、泥棒が刑務所に入っている間1は、そのプレーヤーの泥棒の動きを封じることができます。

それから、泥棒を捕まえたプレーヤーは、順位に応じて、自分のコマを進めることができます。

ただし、泥棒が1人もいなければ、その回は、空振りに終わってしまいます。

つまり、コマをゴールに向かって進めるには、「展示会」をするか、「探偵」を雇うかしなければならないわけです。

効率よく、進みたいですから、「展示会」をしたいわけですが、他のプレーヤーが、泥棒ばかりだったら、根こそぎコレクションを奪われたりします。

「探偵」は、「泥棒」がいない場合は、必ず空振りしてしまうというリスクが伴います。

「泥棒」は、「展示会」さえ開催されれば、必ずなにかのコレクションを盗むことができます。
でも、「探偵」に捕まると、自分の次の回の手が狭まってしまうというリスクがあります。
また、「泥棒」を警戒して、だれも「展示会」を開催しないということも、考えられます。

つまり、

相手が「展示会」を出せば、こっちは「泥棒」を出したいし、
相手が「泥棒」を出せば、こっちは「探偵」を出したいし、
相手が「探偵」を出せば、こっちは「展示会」を出したい。

という関係が成り立ちます。
このあたりが、ジャンケンです。

さてこのゲーム、泥棒以外に、もう1つ、コレクションを充実させる方法があります。
それが、オークションです。

プレーヤーは、その回の1番最初に、その回に自分が行く場所を決めなければなりません。
会場は、2つあって、「オークションハウス」と「お城」です。

「お城」では、今まで書いてきたような、「展示会」とそれにまつわるやりとりが行われます。
「オークションハウス」では、コレクションを充実させるためのオークションが、行われます。

つまり、プレーヤーは、その回ごとに、「お城」に行く者と「オークションハウス」に行く者にわかれるわけです。

このあたりが、多分、5人いないとおもしろくないと言われるところなのだと思います。
どういうことか?つまり、いかに人のいない会場を選ぶかというのが、大切になってくるのです。

たとえば、その回、「お城」に行くプレーヤーが1人だけだった場合。
そのプレーヤーは、泥棒の心配や、自分より充実したコレクションを展示される心配なしに、心おきなく「展示会」ができるわけです。

「オークションハウス」では、どうか?

「オークションハウス」で出来ることは、絵を買うために「小切手」を支払うか、「泥棒」を雇うかの2つです。ここでは、お城のように「探偵」を雇って、「泥棒」を牽制することは出来ません。

複数のプレーヤーが、「小切手」を出した場合、たくさんの小切手を出した方が、その小切手を払って、コレクションを手に入れることが出来ます。

「泥棒」カードを出したプレーヤーは、ここではコレクションではなくて、支払われた小切手を盗むことが出来ます。
ただし、小切手は、1人の泥棒しか盗むことが出来ません。もし、複数のプレーヤーが、「泥棒」を雇っていた場合は、2人のプレーヤーは、お見合いしてしまって、なにも盗むことが出来なくなってしまいます。

もし、「オークションハウス」を選んだプレーヤーが、1人だった場合は、他のプレーヤーと競り合う必要がないので、安くコレクションを手に入れられる可能性が出てきます。

プレーヤーの人数が少なくなると、こういう、1人だけその場所にいるというおいしい状況が多くなってしまって、考える部分が少なくなって単調になってしまうのだと思います。

こうやって、人の裏を上手に読んで選びながら、ゴールまで進めていくというゲームです。

プレイの感覚は、ちょっと地味な感じがします。
でも、なんとも、浮き世ばなれしたテーマが、このゲームの雰囲気にあっているなぁと思います。

たしかに、選択肢はジャンケンなんですが、そこに、「どうしたら得か?」という要素などが入って、読みの要素も入ってくるので、なかなか、単純な偶然ゲームではないですよ。

うむ。味わい深い1品でした。

  1. 刑期が終わると(というか、刑務所がいっぱいになると)、収容された順番に泥棒は刑務所から出て、もとの持ち主のところに帰って行きます []

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7月24日(土)。
なんとか、忙しかった仕事も、ピークを越えました。

さすがに、忙しすぎて、大人のゲーム会には、なかなか参加できなかったのですが、チャンスということで、「京都ボードゲーム倶楽部 おてばん」に行ってきました。

「京都ボードゲーム倶楽部 おてばん」
http://oteban.ifdef.jp/

「おてばん」は、白紙さん、千石さんのお2人が始められた京都のボードゲームサークルです。
毎月1回、13時から20時まで、長岡京市立産業文化会館の会議室で活動されています。

今年の3月にスタートしまして、この日で5回目の開催でした。
実は、第1回目のときから参加したかったのですが、なかなか時間があわなくて、この7月24日が、わたしの初参加の日となりました。

おてばんの会場は、駐車場があるよということで、愛車のムーブに飛び乗ってGOです。

方向音痴のわたしですが、愛車には、カーナビというハイテクな機械がついています。
だから、道はわからなくても、楽々です。

ということで、早速、目的地を打ち込んで……。

な・が・お・か・き・ょ・う・さ・ん・ぎ・ょ・う・ぶ・ん・か・か・い・か・ん

「ピー、該当施設はありません。」

??。何故?

仕方がないので、地名検索に切り替える。

京都府 長岡京市 さて次は?
長岡京市街中心部?

映し出された地図を見る。

「長岡記念文化会館」??

なんだか、多少、名称が違っているような気がしますが、まあ、おなじ長岡京市。しかも、文化会館。行けばなんとかなるだろう。ということで、出発です。

ナビに従って行ったので、途中の経路は、まあ順調に。

そして、見えてきました。「長岡中央公民館」??
また、なんか、名前違うし……。

すごく大きな建物です。ぐるりとまわりを1周すると、大きな駐車場も見えてきます。

「ここか?」

まあ、とりあえず、なかには入ったら、どっかに部屋を利用するサークルの名前が書いてあるだろう、知っている人にも会うかもしれない、ということで、レッツゴー。

どうやら、中央公民館やら、長岡記念会館やら、いろいろな建物が、複合して建っているみたいです。
産業なんたらとは、書いてないのですが……。

黒板を見ると、2階のところに、「囲碁サークル」と「京都ゲーム交流会」という名前が。

「京都ゲーム交流会」
ゲーム?
ゲームって、ゲームだよなぁ(笑)
まさか、小学生が公民館借りて、テレビゲームってことはないだろう。

京都のゲームサークル。わたしが知っているのは、「MMG」と「おてばん」だけです。
ほかにあるという話は、聞いたことがない……。
まさか、これが違うってことは、ないよなぁ……。

「おてばん」と書いてないところが、若干不安をあおるのですが、公民館みたいな施設を借りるときは、こういう堅い名前の方が、借りやすいという事情があるのかもしれません。

ということで、2階のお部屋に。
ドアの前。耳をすます。
声は、きこえてきません。

時間は、1時半ぐらい。そろそろゲームがはじまって、ワイワイいう声が聞こえてきてもよいはずですが……。

そっと、ドアを開けると、そこには、白紙さんと千石さん。
ではなくて、知らない男の人が、2人、立って話しておられました。
ボードゲームらしき箱は……ないなぁ(泣)

「ここは、『おてばん』ではないのですか……」

いや、もう、充分、答えわかっていたのですが。

「ここは、『京都ゲーム交流会』です」

「あ、すいません」

とドアを閉めたものの、どんなゲームをしているのか、気になって、気になって(笑)1

仕方がないので、1階の受付に行って、守衛さんに、

「ここは、産業文化会館ではないのですか?」

と聞くと、

「そう聞く人は、いつも、3人ぐらいいるよ。<b>違います</b>」

と、産業文化会館までの道を教えてくれました。

行ってみると、何故かナビに「長岡京市産業文化会館」と、しっかり出ているではないですか!!

<b>ナビ。知っているんなら、教えろよ!!</b>

どうやら、「長岡京産業文化会館」ではダメで、「長岡京市立産業文化会館」なら、わかったらしい。
融通をきかせなさい。

で、黒板を見ると、

「2階 京都ボードゲーム倶楽部」

の文字が。
またですか?なんで、「おてばん」って、書いていませんか?

もしかして、京都では、ゲーム会は、ウワサにならないぐらいどこの公共施設でも遊ばれていますか?

本当に、これ、「おてばん」のことですか?

ドアの前に立つと、今度は、遊んでいそうな声。
そして、扉を開けて……。

  1. 帰宅後、ネットで調べてみたところ、「京都ゲーム交流会」は、TRPGのサークルの様です。ゲーム違い。 []

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「おてばん」に、初参加です。

少し、仕事が落ち着いてきましたので、大人のゲーム会にも、積極的に参加できるうちに参加です。

遊んだゲームは、

「貴族の務め」
「サンファン(日本語版)」
「マジェラン」
「イモムシイモムシ」
「シュリレ・シュテレ」
「サンファン(日本語版)」
「ドメモ(ピラミッドカードゲーム)」

ということで、「サンファン(日本語版)」を2回も遊びました。ゲーム会で、こういうことも、めずらしいですね。
遊んでみたかった「貴族の務め」も遊べたし、ギミックの楽しい「ヒットチャート」も遊べたし、「ドメモ」はやっぱり面白くて、なかなか、満足度の高い1日でした。

そして、楽しくおしゃべりをして帰ってきたら、もう次の日になっていたのは、内緒(笑)

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「ゲームリスト」を更新。
今日は、MMGの日。そして、あしたは、「ころぽっくるの家」のテーブルゲーム会の日。
でも、行っている時間がありません(泣)

というか、「あ・そ・ぼ」の更新をしている場合ではない状態です。
人は、それを、逃避という。

そして、通販というのは、時間がなくても出来てしまう。
おそろしい話です。

ということで、増えました。
でも、ちょっと重たいゲームが多いので、大人向けのゲーム会にも、もっと参加したいです。

せめて、毎回の「MMG」には。
ああ、「おてばん」にも、行きたいなぁ。

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キリ番の申請をしていただきましたので、登録しました。
23340番で、「兄さん見よう!」だそうです。
踏まれたのは、白紙さんです。

なにを「見る」のか?
それは、白紙さんと千石さんがあたらしく京都で立ち上げた「京都ボードゲーム倶楽部 おてばん」のWebサイトですよ。

ということで、
リンク集にリンクを追加しました。
「京都ボードゲーム倶楽部 おてばん」
http://oteban.ifdef.jp/