いいひと。6
「肩書きがどうあろうと、するべきことを……」
じゃあ、出世する必要ないじゃん。
「肩書きがどうあろうと、するべきことを……」
じゃあ、出世する必要ないじゃん。
この作品や、「最終兵器彼女」をかいた人と、「いいひと。」をかいている人が、同じ人だとはとても思えないんですが……。
こういう、心に闇を抱えた作品の方が、わたしは好きです。
闇があるから、光がよりいっそう輝くのです。
選択というのは、これぐらい難しくて、苦い物なのだということを、「いいひと。」にも、知ってもらいたいもんだ。
というわけで、琉伽夏完結です。
甘くて苦い不思議なテイストに仕上がりました。
最近の外薗作品は、ラスト、ものすごくつっぱしっていく印象が強かったのですが、この作品は、少し前のこの人の物語の終わり方を彷彿させます。
「全てお前にまかせる」
と言われて、今までは考えなしに動いていたのに、1番困ったのは、主人公自身だっただろうなぁと思います。
そして、それを越えて、
「わかった!あとはまかせろ!!」
のセリフ。
最後のオチは、なくてもよかったかなぁとも思うのですが、それが真実なのではなくって、彼自身が、そう信じて救われ勝ったのかもしれません。そう考えたら、あれは、あれでよかったのかな。
もしあのとき……。
そして、この人も、「いいひと」にホヤンホヤンと。
でも、わたしは実は、工場のおっちゃんとかの気持ちの方がよくわかったりします。
もう、年だな。きっと。