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巨人たちの落日 下

ラスト。
第一次世界大戦、終了。
世界には、新しい風が吹いてくる

しかし、同時にドイツではナチスが台頭。新たな軍靴の響きも。

今までのケン・フォレットの小説「大聖堂」は、前にボードゲームをしてから小説読んだということで、あのボードゲームのフレーバーテキストには、こんな意味が的なおもしろさもあったのですが、今回は、そういうこともなく……でも、おもしろいです。

見てきたようなお話をかかせると、この人と古川 日出男は、天下一品だなぁと思います。
なぜか、わたしの中では、2人は同じフォルダに入っているという。

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巨人たちの落日 中

ヨーロッパは、泥沼の戦争へ。
登場人物たちは、それぞれの国、場所で、それぞれの人生を生きていく。

立場も、考え方もそれぞれ明確に分かれていく。

はなればなれの恋人たちが、一緒になる日はあるのか。

これぞ「物語」という王道の物語を、史実をパックに語っていき迫力があります。

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巨人たちの落日 上

読み始めるまでは、分厚いし全3巻だし、ちょっとだり~とか思ってました。すまん、ケン・フォレット(笑)
いや、「大聖堂」の人なんだから、そんな心配はまったくなかったという。

読み出したら、まあ、おもしろいです。

中世ではなくて、近代。20世紀。第1次世界大戦がはじまろうとしている時代。
なんというか、世界中が不安な空気につつまれているような感じがあります。

でも、ケン・フォレット。人間は、それでも元気に生きています。
みんな魅力的。

今のところ、わたしはエセルの行く末とワルターとレディ・ピーの恋の行方が気になっています。

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大聖堂 果てしなき世界 下

やっぱり、気持ちよく終わります。
物語というのは、こうでなくちゃね。

いろいろあったけど、世界の天辺で幸せな恋人たち。まあ、いろいろが多すぎて長すぎなんだけど…いや、本が長いというのではなく、物語の中の時間経過も含めてですが。

前作の「大聖堂」のときは、キャラクター1人1人が、わりと1つのものを体現していて、その対立構造というか、お話の作り方も単純な感じがしたのですが、今回は、ものすごく混沌としていて、その分、深みが増していておもしろかったです。
みんな、魅力的です。

これ読むと、またゲームを遊びたくなりますね。

ケン・フォレット,Ken Follet,
戸田 裕之
ソフトバンク クリエイティブ
発売日:2009-03-17
 

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大聖堂 果てしなき世界 中

ものすごく面白いのですが、ネタバレ全開の背表紙のあらすじには、少しがっかりさせられます。
これなければ、さらに面白いのに。

これでもか~これでもか~と、トラブルが押し寄せてきます。ままならないことばかりです。
昔だったら、ここまでしなくてもいいのに感じていたかも。

でも、これがあるからこそ、突き抜けたときの気持ちよさも大きいです。

ケン・フォレット,Ken Follett,
戸田 裕之
ソフトバンク クリエイティブ
発売日:2009-03-17