ほんだきんいちろう,シェル・シルヴァスタイン,読書Shel Silverstein,おおきな木,シェル・シルヴァスタイン

きっと、どこかで読んだことか、聞いたことがあるような、そんなお話です。
つまり、名作ということ。

ひたすら、与え続ける「木」。そして、その恩恵を受け取るだけの「少年」。
物語の終わっても、少年が木の愛情に気づいたのかどうかは、結局わかりません。
あくまでも、与え続けた木のうれしさがかかれているだけ。

でも、シルヴァスタインのすごいところは、最後の直前に、

「だけど それは ほんとかな。」

と、問いかけているところだと思います。

もちろん、結論は出ているのだけど、それでも、そうやって問いかけることは、とても大切なことだと思いました。

もし、与えることが「犠牲」だと思うのならば、与えるべきではない。木にとっては、与えることこそが、喜びであったようです。
なかなか、そうは生きられないけれど、理想としたい生き方です。

あと、背表紙にシルヴァスタインの写真があるのですが、顔がこわすぎでした。
まあ、人間、顔ではないよ。