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子どもに本を買ってあげる前に読む本 現代子どもの本事情

ところどころ、おぉ、

「その通り!!」

と、喝采をあげたくなるところもあるのですが。たとえば、物語読みな人と嘘の話を読みたくない人がいるという話とか。わたしは、完全に、物語読みな人ですねぇ。
あと、古い本は、読みにくいとか。

でも、全体を通して読むと、何が言いたいのかは、ぼやっとしている感じです。わたしの作った図書館の自慢話?そのわりには、ノウハウは、あんまりあきらかにしてくれていないんだよなぁ。
もちろん、そのノウハウこそが、売りモンなんだから、こんなところでは書けないのかもしれませんが。

まあ、同業者に対しては、

「本ぐらい読めよ」

と思うことは多々ありますが、子ども全部が本好きになることが本当に正しいかどうかはわからないなぁ。あと、子どもで満員の図書館が、いい図書室かどうかも。

子どもが満員御礼の図書室ができちゃうと、古い本と本の間とかにいるひっそりした子どもの居場所が、またなくなっちゃったりもするんです。
割と自分が、そういう子どもだったので。

そういう子たちのために、学校の図書室にも、書庫が欲しいよねぇ。

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こちら本の探偵です

いやあ、こんな生活、うらやましいなぁと思います。
しかし、偏っててもいいから、ここまでの知識が自分にあるかというと……まず絶対にないですねぇ。

しかし、もう絶版になってしまった本とかはしかたないと思うのですが、図書館に本があって、みんながそれを利用すると、結果的に本の寿命を縮めてしまうことになると思うので、そのあたり、わたしは、図書館の利用(特に大人の図書館の利用)には、ちょっと微妙なスタンスです。
ちゃんと、使用料を取って、著者や、出版社に還元される仕組みをある程度つくるべきだと思っています。

まぁ、この人の場合、買っている量も半端でなさそうではあるのですが……。

ところで、赤木かん子さんは、どうやって喰っているのだろう?
執筆だけで、やっていけるのでしょうか?探偵業が、それほど儲かっているとも思えませんが……。

ただ、これは、この人の「天職」という感じだなぁと思いました。