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私の居場所はどこにあるの? 少女マンガが映す心のかたち

こんなふうに、真面目にマンガについて話すのは、とっても、楽しいことです。

まあ、多少、ボーイズラブとやおいは、同じものかとか、荒く感じるところはあるのですが、それは、わかってやっているんだろうなぁということで。

でも、この「自分の居場所」という問題は、別に何も、女の子だけの問題ではないなあと思ったりします。

わたしが、少女マンガや、映画の「マイ・ガール」に惹かれたのは、多分、このテーマが強く関わっています。

「私の居場所はどこにあるの?」

というよりも、

「わたしは、ここにいても、本当にいいの?」

という強い疑惑。
このコンプレックスは、いったい何だったんだろう……。

でも、こうやって、少女マンガを見ていくだけでも、ものすごく社会が変わっていったことがよくわかります。

社会が変わったから、物語が変化していったということもあると思うのですが、わたしは、やっぱり、物語が社会を変えていった一面もあると思います。

だから、いい物語を紡いでいけるといいですね。

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達人が選ぶ女性のためのまんが文庫100

達人ってなんだよ~というのはありますが、夢枕獏の選んでくるマンガって、実は、けっこうツボにはまるのが多いです。

「女性むけだからこそあえてコレを」

という主張は、きっと「男性むけ」にしても、「マニアむけ」にしても、「あえて」とかつけてしまうとなんでも選べちゃう気がするところは、若干あるんですけどね。

やっぱり、みんな子どもの頃に出会ったものっていうのは、印象が何割かましになっている気がします。