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シギラの月

えーと、はっきりいっておもしろいか、おもしろくないかという、おもしろくない方に傾く話なのですが、なんともいえない不思議な味わいがあるお話でした。

それは、この物語のなかの時間の流れ方と、その時間の流れの中で生きている人たちの感覚です。

以下は、まあ話を読めば、読者にはすぐに気がつくことのような気もしますが、ネタバレありということで。

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天翔船に乗って 古代史新発見物語

藤川 桂介が、なんでここまで偉そうなのかが謎です。

まあ、子ども向けの本ということもあるとは思いますが、思いっきり上から目線です。そして、自分の説というか、説にならない思いを書いています。

まあ、小説としておもしろいのと、こうやってエッセイとして語るのは、また違う物として考えていかないといけないと思ったりしました。

しかし、シリーズ、完結させろよなぁ。
偉そうなことをいって、けっこう途中で投げ出しています。

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神童記

藤川 桂介の「星歴もの」を読みたいなぁというのがあって、でも、続き物って、完結してなかったり、文庫になっていなかったりと、けっこう不幸な感じです。
いつか、まとめて読めるところがあるのかなぁ。

そういう意味では、全1巻というのは、潔いし、安心だ。

ただし、物語自体は、解説でも書いてあるとおり、貴種流離譚のイニシエーションの物語。
単純なほどのストーリーなので、おもしろいと感じるまではいかない、食い足りない感じです。

神童記

藤川 桂介 / 講談社(1993/10)