銀の鍵 クトゥルフの神秘
「銀の鍵」のカーターの顔が、完全にラヴクラフトです。
まあ、そういう解釈にはなるわなぁと思います。
好きなのは、「ランドルフ・カーターの叙述」ですねぇ。あれと「アウトサイダー」のオチが実はラヴクラフトのなかでは2大好きなラストです。
実は、あとに続くクトゥルー神話よりも、ランドル・カーターものの雰囲気の方が好きです。多分、そういう人は多いと思うけど。
クトゥルー神話として明確に形になる前のラヴクラフトの神話っぽい話の詰め合わせマンガ。
まあ、ラヴクラフトには、「夢の国」という便利なものがあるから、全作品をごっちゃ煮にしても大丈夫かな。
お互いに、矛盾したりしているところも、人間には理解し切れていない部分ということで、大丈夫だし。
このゆるさが魅力でもあるのだと思います。
シャーロック・ホームズまで飲み込んでしまう、深さが好きです。
そして、実はこの時期のラヴクラフトの作品って、雰囲気がいいですよねぇ。
しかし、今気づいたけど、PHPって、宗教団体だったよなぁ。いいのか、こんなの出してて(笑)