江森備,読書ブッキング,三国志,天の華・地の風,江森 備,私説三国志,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 10 私説三国志

「天の華・地の風」ラストです。
最後は、死せる孔明が生ける仲達をはしらせるところまで。

まあ、今まで散々してきたことを思えば……ふさわしいラストといえるでしょうねぇ。それが、誤解から来ているというのが、なんともこのお話の悲劇的なところではあります。

おまけとして、番外編が2つ。

「死者たちの昏き迷宮」は、まあ、おまけみたいな感じ。孔明の贖罪の物語なので、まあ、これがあるとそれなりにハッピーエンドなのかなぁ。でも、今までの話と一緒にして語れるものではないですね。

「桃始笑」は、この物語のはじまりのお話。
これは、本編の1番最初にもってきてほしかったなぁと思います。
まあ、これをかいた時点では、まったくこの先はなかったんだろうなぁと思いますが。だから、多少矛盾がありますが、お話全体として、そんな矛盾は、それほど気にならないと思うのです。

しかし、「三国志」の物語史上もっとも美しい孔明だったと思いますが、それがも、もっとも欠点のない完璧な孔明ではなくて、けっこう、本当にボロボロな孔明だったところが、このお話の良かったところだなぁと思います。

江森備,読書やおい,ブッキング,三国志,天の華・地の風,江森 備,私説三国志,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 9 私説三国志

最終話に向かってまかれる悲劇の種。いいわぁ。

これが、やおい系だからというだけで、読まれないというのは、すごくもったいないなぁと思います。
まあ、やおいの基本もおさえているので、時には、赤面しちゃうんですけどね。

江森備,読書三国志,天の華・地の風,江森 備,私説三国志,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 8 私説三国志

小説は、説じゃないの言葉通り、大いに嘘をついて盛り上げてくれます。

しかし、この孔明が、実は他の三国志の孔明よりも、もろくて人間くさいところがあるというのが、また、おもしろいですね。

江森備,読書やおい,ブッキング,三国志,天の華・地の風,歴史,江森 備,私説三国志,,風と木の詩,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 7 私説三国志

この時代になっても面白いよな。
これは、孔明という絶対的な中心が、この物語の中に存在していて、そこから、物語がぶれていかないからだと思います。

歴史物としては、どうなのよとも思いますが、歴史物ではなくて、やおいものなので、これいでいいのだ。

江森備,読書やおい,ブッキング,三国志,天の華・地の風,歴史,江森 備,私説三国志,,風と木の詩,fukkan.com

天の華・地の風 完全版 6 私説三国志

ついに、出師の表まできました。
そして、この巻から始まる第六話「ゆけ金色の翼」が、「天の華・地の風」の最終章になるようです。

展開としては、結局、克服しきれない過去の傷にもどっていくのかということで、ものすごく、やおいの文法に則ったお話になっています。うん、「風と木の詩」も、そんな話だったよねぇ。

なかなか、魏延が、いい男だ(笑)