ファイブスター物語17
カイエンの子どもたちが出会う17巻。
この人は、時間の中の人の変化をかかせたら天下一品だなぁと思います。
マキシが、どんな感じで成長していくのかも、ちょっと見えてきた……気がする。
この空白がいっぱいあるのに、想像できる。想像できるのに、ぶっ飛んでいる具合が、すごく絶妙です。
13巻から、まだまだ一気読みの15巻目。
この人のマンガを読んでいると、お話の作り方って本当にいろいろあるなぁと感動すら覚えてしまいます。
こんだけ、お話がアッチコッチとんだら、支離滅裂になると思うのですが、ちゃんと、1つのエピソードごとに山場があって、それが伝わるつくりになっている。
特に、「ONE PIECE」なんかと比べてしまうのですが、あっちは、ものすごく時間をかけて山場を作っていくのに比べて、こっちは少しずつの山場の繰り返しなのに、同じように大きな山場も感じさせられてしまいます。
おいしいところだけをかじってかいているという面もあるとはおもうのですが、逆にいうと、それだけおいしい場面を切り取る能力があるということなんですよねぇ。
そして、登場人物、すべてが魅力的なんですよ。なんだろう、男も女も、このかわいさは!!崩れてかわいいのだが、なんとも、なっとくいく崩れ方をしているというか。ヒュードラー博士も、かわいいしなぁ。
もちろん、いろんな物語の歴史があって、そこを本歌取りしているからこそわかる感動というのもたくさんあるとは思うのですが。そういう意味でも、物語の先端という感じがします。
ゴティックメードとして、アップデートされて衝撃の連載再開した13巻目。
いきなり、ダッカスのアップでかっこいいです。
そして、デコースの
「正々堂々と戦うな!本陣を潰せば勝ちだ GTMに乗らせるな!」
のセリフが、いいですよねぇ。部下の消耗を嫌っていることが良くわかる。
まあでも、読み始めでびっくりはしたけれど、これが本当に映画の「ゴティックメード」からの直接の続きになるとは思っていなかったです。すごいよね。
作者が、ツバンツヒがかわいいと言っていたのも、この巻を読むとちょっとずつわかってくる。モラード博士の前で、顔真っ赤にしているところとかいいです。
「聖宮ラーン」で、「ゴティックメード」のラストシーンに完全につながる。イメージだけのシーンではないんだという驚きがあります。
ツラック隊にソープが合流するまで。主人公たちが動き出して生きた感がものすごくある。