千里眼の水晶体
うーん、意識改革を簡単に考えすぎている気はしないでもない。
それができれば……ですもんねぇ。
ところで、謎のウィルスが蔓延しているときに、免疫がない人に向かって、「免疫をつけるために不潔生活をしよう」というのは、正しいことなんでしょうか?
遅すぎるという気がするのですが……。
うーん、意識改革を簡単に考えすぎている気はしないでもない。
それができれば……ですもんねぇ。
ところで、謎のウィルスが蔓延しているときに、免疫がない人に向かって、「免疫をつけるために不潔生活をしよう」というのは、正しいことなんでしょうか?
遅すぎるという気がするのですが……。
う~ん、いらんことしなかったら、メフィスト・コンサルティングの計画は成功していたのでは。
悪は、自らをむしばんでいるようです。
しかし、今ひとつ、ノリきれないのは、なんでだろう……。
いや~、遺骨でダイヤモンドって、本当にあるんですねぇ。
ちょっと、ビックリしました。どうも、中身が本当に遺骨かどうかは、あやしいものみたいですが。
しかし、もし本当に、遺骨からダイヤモンドが安価で生産されるのなら、今回みたいな使い方も、別に間違ってないんじゃないかと思うわたしは、鬼畜ですか??
悪の組織クタラスコープというのも、けっこう笑わせてもらいました。
この女、なんで、病院で入院なんかしてたんだ??とか、なかなかに、ツッコミどころ満載な感じ。でも、これぞ松岡節なのかも。
えーと、「催眠」が、全然、わたしにはあわなかった松岡 圭祐です。
次があわなかったら、バイバイしようと思って「千里眼」を読み出そうとしていたのですが、角川の方で、新シリーズがはじまったということで、最新作の方が面白いだろうということで1、こっちを読み始めました。
で、感想ですが、これは面白かったです。
まあ、やっぱり、キャラクター的にしっくりはこないところもあるんですけどね。主人公が、女の子(?)だから採点が甘くなっているのかもしれませんが。
相手の思考を表情から読み取るというのは、「催眠」に比べれば確かにリアルになったのかもしれませんが、あり得ないままです。
だいたいにして、人に本当に「そんな感情があって」、「そんなことを考えている」というのは、実は本人以外にには知りようがない(というか、本人にすら知りようがない)。
その表情が、その感情を表しているとしたら、それは、「その表情」と「その感情」が、イコールで結ばれているわけではなくて、「その表情」をする感情を総称して「その感情」という名前で呼んでいるにしかすぎないのです。
えーと、あんまり上手に説明できないなぁ。
まぁ、ある程度は統計的には大雑把な感情はわかるかもしれないけれど、思考まで読み取ることは無理ということです。
にもかかわらず、コレが面白かったのは、「千里眼」と呼んじゃうことで、もうそういう理屈はすっとばして、「超能力」なんだということをわたしが理解したからだと思います。
そう、これは、筒井康隆の七瀬と同じような超能力者の物語なのです。
しかも、普通、そういう超能力は、人にはばれていけないのに、世間的に有名になってしまっている。思えば、けっこう悲惨な状況かも。
でも、それにもほとんどめげず(このあたりに、わたしの共感を阻むものがある気がする)、事件を解決していく。
頭脳派なだけではなくて、肉体派のヒロイン。
今、女・九十九 乱蔵という言葉が、閃きました……。いや、乱蔵の方が、もっと深いんですけど。
ということで、小学館のシリーズではなく、この角川のシリーズに、しばらくの間つきあってみようと思います。
わたし、実は心理学徒なんですよ。といっても、いい加減な勉強しかしていないので、興味本意なことしかわからないんです。
で、この本。心理学、多重人格と、興味深いキーワードがいっぱい。そして、サスペンス仕立て。
もう、面白くないはずがない!!
と思って、それなりに期待して読みだしたのですが……。まるで、面白くない……。
なんだろう?
真実としてかかれるカウンセラーの能力が偏見に満ちているからか?多分、顔の表情から、考えていることは読み取れないはず。
キャラクターの魅力も、乏しい。
おっちゃんとか、おばちゃんとか、嫌いなわけではないんだが……。
なによりも、もしかしたら文体がのらないのかも。
うーん。かなり苦労して最後まで読み進めました。
なんか、面白くなる要素はありそうなんですけどねぇ。
ねぇさんからは、テレビドラマは面白かったという微妙な情報が。そして、この続きの千里眼のお話は、この小説の続きではなくて、ドラマ版の方の続きらしい。
うーん、いろんなシリーズがクロスオーバーするのは、好きなんですけどねぇ。
これは、初期のころの作品なんですよね。最近のは、面白いのかな?
うーん、微妙。もう1作ぐらい読むか?