まんがでわかるまんがの歴史
タイトル、「マンガで読むマンガの歴史」だと思っていました。
大塚 英志。
これをかける人、多分、日本でこの人一人だと思います。いや、あとはこの人の師匠のみやもと 太郎ぐらい。もう、みやもと 太郎もこの世にはいないのですが。
ただ、サラッと偽史を入れていないかは、ちょっと心配。
まあ、フィクションじゃないところで、それをしないかとは思うけれど。
といいながら、ビックリするほど記憶から内容が消えています。
以蔵からの坂本龍馬。
けっこう、悪いというか、今までないタイプの坂本龍馬です。フリーメイソンのスパイ説に近い感じかな。外薗 昌也の「RYOMA」とか、加治 将一の「石の扉」とかを思い出して感じです。
まあ、こっちは、それすらだまくらかしそうな勢いがあっていいなぁ。
KADOKAWA
発売日 : 2022-12-02
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もろ、大塚さんの雑誌の世代で、びっくりするほどまったく知らなかったのに大塚さんの関わっていた雑誌や本を読んで育ってきていました。
「プチアップル・パイ」とか、リュウの「アリオン」とかは、徳間でアニメージュで、あの頃のおたくにとっては、まあ、基本みたいな物だからとにかくとして、「漫画ブリッコ」まで知っていたもんなぁ。
なんというか、「オレホイホイ」的な力があるよなぁと思います。
そういうものが、作り出されていく現場の話なので、おもしろくないはずがないです。
なんというか、アニメージュつくるときに、女子高校生たちを読んで鈴木 敏夫がいろいろ聞いた話は知っていたけれど、それが、浪速 愛だったとかを知ると、すごい楽しいです。
そして、あの頃のおたくは、パワフルだった。
便利になって、そのパワフルさを失っていくというのは、おもしろい現象だなぁと思います。