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いろはにこんぺいと くらもちふさこ選集3

嫌われていると思っていたから、嫌われるのはいやだから、こっちから嫌ったふりをしていたんだよ。
ということをお互いにしていたという話(笑)

それはきっと、意識しすぎなんでしょうね。そういう経験は、けっこう身近にあるかもしれない。
素直に、「好きだよ」と言えたら、すごく楽になるはず。
お互いに、そこに気づけば、ベタベタになったりして。まあ、そういうベタベタは、悪くないと思います。

あぁ、きしんちゃんのお母さんみたいな人が、この作品にもちゃんといる(笑)
というか、物語にでてこない背景までの設定がすごくしっかりしていて、それが、この作品だけではなくって、くらもちふさこの作品にすごく深みを出しているんだなぁと思います。

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東京のカサノバ くらもちふさこ選集2

あれ?
わたしが、「雑談部屋」の方で、「まみあな」ってこんな話って言っていたときにイメージしていたのは、この話ですねぇ。

と、ブックオフで、「まみあな」の1巻(1巻しかなかった)を立ち読みしたら、「まみあな」の方も、捨て子の話でした(笑)
あながち、間違ってないのだが、わたしがイメージしてたのは、ばあちゃんの出てくるこっちですね。

ばあちゃんのイメージが残っています。
そういえば、きのう感想を書いた「KISS+…」の方は、あの店のおばちゃんの顔の印象が残っていました。
なぜだ、くらもちふさこ(笑)メインのストーリーは、あんまり残ってないのに、なぜ脇のワンポイントがこんなに印象的なんだ(笑)

あと、乙姫も印象に残っていました。けっこう、憎めない。何でかというとコンプレックスが強くて不器用だからでしょうね。
人から理解されにくい。
だから、とっても短い「東京のシュラバ」も好きです。

うむ。くらもちふさこの主人公男は、モテモテタイプが多いようです。

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Kiss+πr2 くらもちふさこ選集1

恋人のように 横に立ち
姉のように 口をとがらせ
妹のように すねて
そして
母親のように 寛大で
また 恋人にもどる

題名は、うまく表記できない(笑)
「キスプラスパイアールじじょう」です。

雑賀くん、モテモテです。
本人、無自覚なようですが(笑)ちょっと、無神経なところも、あると思いますが…。

あそこに葵ちゃんを連れて行くのは、ちょっと、あかんやろう……。いや、そういうことに、不器用なのかもしれません。

年上のかわいくて、心落ち着かせてくれる恋人はとっても素敵というお話。
いや、これからも、雑賀くんたちは、いろいろ波乱がありそうではありますが……。

うーむ。なんてわかりやすい罠だろう(笑)
でも、きっとそれは、真実だと思います。

しかし、このタイミングで「くらもちふさこ」を読み返している自分が……。いや、

「読め!」

という声があったので、偶然ではないんだろうけど……。

というか……そのとき、そのとき、いつも目の前に当たり前にこういう物語はあることなのに、いつもは自分が見逃していて、自分の精神状態によって、タイムリーだと感じるのか……?

なんか、いろいろな世界の流れが不思議だ。