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ウォッチメン

「ウォッチメン」見てきました。

スーパーヒーロー物が大好きなので、そういう映画を中心に見に行きます。
そうすると、ねぇさんは、好き嫌いにかかわらず、一緒に映画を見に行くことになります。

まあでも、「スパイダーマン」や、「アイアンマン」はいいのですよ。脳天気なヒーロー物だから。まあ、ちょっと悩むけど、それも大雑把な悩みです(爆)
ストーリー自体も、まあ、単純な感じです。

でも、今回は、ちょっと迷ったんですよねぇ。なんせあの「ウォッチメン」ですから……。マンガでも、時代があっちこっちにとんで、割とわかりにくいですし。
ねぇさんは、アメコミは、まったく読んでない人ですし。
しかも、3時間近い映画ですからねぇ。
途中で、ついて行けなくなったら、悲しいことに……。

と、いう心配がちょっと。

ということで、まあ、時代は1980年代で、ヒーローが本当にいて、キーン条約があって、核の恐怖が……なんていう豆知識を、話してから、映画に挑みました。

過去のミニッツメンたちの活躍は、一気に、オープニングで流れて、ビックリしました。
多分、マンガを知らない人にはわからないのでは……と、思いつつ、そこに、みたいと思っていた「絵」が、そのままあったので、ちょっと感動しました。

ストーリーは、3時間に収まるわけもなく、バッサリと切られています。
まあ、「黒の船」のエピソードとかは、劇中劇を映画のなかでするわけもいかなかっただろうし、わかりやすくまとめたなぁと思います。
不満は、若干あります。たとえば、サリーがブレイクのことを許した理由は、そうじゃないだろうとか1、ちょっと、オジマンディアスは、自分の欲望が前面に出ていたっぽいとか、ロールシャッハ周りのスプラッターなシーンは、本当に必要だったかとか……。

オウルや、ロールシャッハは、わたしのイメージからは、若干きれいすぎるというのもあります。

でも、オープニングの後も、この通りのシーンが見たかったという絵を、圧倒的に「これでもか!!」という感じで見せられたのも確かです。
アーチーが飛ぶシーン、ローリーの「夜中の3時に…」のセリフ(これ、ちゃんと訳されてましたか?)。ロールシャッハの自殺にも似た最後。
それから、マンガの中では表現できなかったヒーローたちの動きも、すごく良かった。
決めのポーズだけではなくて、そこに至るまで動きが、とてもいい。オウルは、ロールシャッハは、ローリーは、こういう風に動くんだというものすごい明確なイメージがあって、はじめてできる動きでした。

「なかなか、おもしろかったねぇ。でも、なんで、今の時代に、このお話なんだろう……」

とは、ねぇさんの言葉。

あぁ、確かに。
まあ、今までは作りたくても、技術的に作れなかったということは、1つの回答なのですが、この映画が今作られることの意味。それから、現代劇にリメイクされずに1980年代のままでえがかれた意味。

もちろん、核の恐怖という時代の雰囲気もありますし、物語が時代と密接に絡み合っているために現代に置き換えることは不可能だったのだと思います。

でも、今も、核の恐怖はなくなったわけではなくて、おそらく、あの時計は、あの時代よりも先に進んでいる気がします。
でも、そこに結びつけていくのは、あの映画のテーマとは、なんとなく違うような気もします。ここは、原作とは、違うものを求めているような気が。

以下、エンディングについてのネタバレありです。

  1. 結ばれたときには、もう許していたはず。 []