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無事、大盛況のうちに第1回の「ゆうもあゲーム会・京都」終了です。
スタッフは、後かたづけ。

彦根カロム

車でゲームの運搬をしているスタッフが「カロム」を持ってきていたので、スタッフの1人とちょっと講習会。
いや、けっして、子どもがいるときは遊べないから、この時間を使って遊んでやろうという魂胆は、結構あるけど……。
ほら、ご家族が、このゲームの遊び方を聞きに来たとき、答えられないとこまるじゃないですか(笑)

自分の色のコマを、ストライカーというコマではじいて、四隅の穴に落としていくゲームです。ストライカーを直接指ではじくわけですが、このコマは、四隅の穴に落ちてはいけません。落ちてしまうと、ペナルティとして、もうすでに落ちた自分の色のコマを盤の中央にもどさなければなりません。

2人とも、このゲームするのは、ほぼ初めてです。

相手は、さすがにゲームになれているというか、器用というか、けっこう上手にコマを穴に落としていきます。
わたしはというと、狙いがはずれると、必ずといっていいぐらいストライカーが穴に落ちてしまうんですねぇ。

だから、いくら自分のコマを落としても、ペナルティですぐにそのコマを盤に戻さなければなりません。

お、終わらん……。

と、ベテランからのアドバイスが。

「直線で穴に落とそうと狙うんじゃなくて、横の方に当てて、ななめにとばすといいよ」
なるほど。穴、狙うコマ、ストライカーが一直線に並んでいると、少しずれて狙ったコマにあたらなかったとき、ストライカーは穴に一直線です。
でも、横に当てるようにすれば、たとえずれても、自分のストライカーは壁に向かって進みます。

上手な人同士がやると、5分もたたずに終わってしまうそうです。
わたしたちのプレーは、

「あー、もう、本当に部屋を閉める時間だからかたづけてーー」

と言われても、まだ続いておりました。

ラビリンス

ゲーム会終了後。
スタッフは、夕ご飯を食べに古都の町に繰り出します。

夕ご飯を食べるといってもそれだけではないです。これが、重要なスタッフミーティングの場でもあるわけですよ。

大人は、ご飯を食べ終わっても、真剣な顔で白熱した議論を繰り広げています。
子どもは食事が終わったら、お座敷の横の方でゲームのボードを広げます。
そして、なぜかわたしは、子どものなかに(笑)

今では、祖母も亡くなり田舎に帰ることも少なくなりました。まあ、以前はお正月などになると、親族一同が集まっていたわけです。
父親は、7人兄弟です。父方の従兄弟は、10人近く。そしてそれに、父の兄弟の連れ合いやら、従兄弟の連れ合いやら、その子どもやら。めちゃくちゃたくさんが一堂に会します。
まぁ、田舎は寺ということもあり、広さだけには困らないわけですが、やっぱり飲み食いするものが違うということで、子ども用のテーブルと、大人用のテーブルに分かれて食事とかするわけですね。
なぜか、田舎でも、わたしの席は、子どもの席と一緒にあるのですよ。
いや、一番大きな理由は、わたしが酒を飲めないからなんですけどね。大人の席には飲み物は酒しかないけど、子どもの席はジュースなわけです。
あと、大人の席の食べ物が刺身の時に、子どもの席はフランクフルトが出ていたりして、ラッキーみたいな(笑)
えーと、わたしより年若い従兄弟たちが、どんどん子どもの席を卒業していくなか、なぜか、わたしだけ(いや、従兄弟の子どもとか、本当の子どもはいるんですけどね)が子どもの席にいるという。

なんか、そういう運命みたいやで。

なんか、ガサゴソとバックを漁って出てきたゲームは、「ラビリンス」。
以前、6月うつぼゲーム会(レポートまでです)で、「マスターラビリンス」を遊んだときに、

「これよりも、普通の『ラビリンス』の方が子どもと遊ぶには遊びやすいよ」

というアドバイスを受けたので、今回は、こっちを持ってきたのでした。
その時、聞いた話では、「ジュニアラビリンス」は、簡単すぎるなぁということでした。
「マスターラビリンス」との一番大きな違いは、宝物がタイルにあらかじめ印刷されているというところです。
それから、ゲットする宝物は、「マスターラビリンス」の場合は、1番の宝物、2番の宝物……と、順番にさがしていくことになっていましたが、<b>「ラビリンス」</b>の場合は、最初にカードを5枚引いて、その自分の5つの宝物を探していくというかたちになります。他のプレーヤーが、どの宝物を探しているかは、基本的にわかりません。
あと、2回連続で動ける「魔法の杖」がありません。

その他の部分は、だいたい同じです。
でも確かに、その部分が違うだけで、たいそうわかりやすいです。

1つに、タイルに宝物が印刷されているということは、押し出しワープのルールが適用されるのはコマだけということになります。
それから、目標になる宝物は変わりませんので、それをゲットするにはどうすればいいのかを、他の人が動かしているときに考えることができます。

押し出しワープのルールは、おもしろいのですが、状況がいろいろになりすぎて難しい部分ですし、人の手番のときに自分の動かすタイルを考えておけるので、長考も多少少なくなります。
まぁ、大人には、そこが「ぬるい」と感じられるのかもしれませんが、わたしと子どもは、これぐらいがいいです。

いやぁ、このゲームで、ぼくが他の人にアドバイスをするなんて、思ってもいなかったよ。
やった他のメンバーは、2年生、幼稚園児、幼稚園児でしたけどね。

楽しめました。
こうして、和気藹々と古都の夜は更けていったのでした。

Ravensburger ラビリンス

/ 河田


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ハンカチ落とし

さて、インストをした「動物のいえさがし」が一段落したので、4人組の方にもどります。

もうそろそろ、終了の時間です。
わたしが選んで持って行ったゲームは、1回やってみようと思っていた「ハンカチ落とし」です。

ルールは、簡単。
でも、思いっきり間違っていました。
すまん。

最大の間違いは、終了条件。
もっと、あっさり終わると思っていたのに、いっこうにカードがなくなる気配がありません。
けっこう、しんどいゲームやなぁ。

そっと、マニュアルを見ると、

「カードを6枚取った人がいたら、その人が勝利です」

うぉ。カード全部つかうゲームでなかったのてね。
そら、しんどいわ。もう、8枚ぐらい集まっている人もいます。

でも、6枚やったら、一手番で終わることもあるんとちゃうの?

これも、ルール間違え。表になったカード全部取れるのではなくて、たどり着いたカード1枚だけがもらえます。
これに気付いた(というか、違うよと教えてもらった)のは、7月の「うつぼゲーム会」だったという……。

おもしろいのは、人がカードめくるときは、

「ほらほら、あのカードやん」

とヒント出していたのに、いざ自分の番になると同じカードが答えられなくなる現象がおこっていました。

けっこう、緊張しているんですねぇ。

 

スティッキー

まっこと終わり。時間がない。最後の1ゲームということで、さっとできるバランスゲーム「スティッキー」。
「ステキー」ではなくて、「スティッキー」です。スティックで遊ぶわけですな。

スティックを広げる筮竹ふり(笑)も、だいぶん上手になりました。これは、運の要素もからんでくるので、小さい子が一緒にいても、けっこうオススメです。

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そっとおやすみ

「次にしたいゲームは??」

と聞くと、ポーカーチップを指さして、

「これおもしろそう!!」

「すまん。それは、ただのお金のかわりにするためのおもちゃのお金や」

すべきゲームは、いっぱいある。
うーむ。1年生から5年生までが楽しめるゲーム。

「おっちゃん、これ好きなんで、これやってみるか」

やっぱり、りんがいるのに1回ぐらいはこのゲームを勧めないわけにはいかないでしょう。来年の子どもゲーム大賞(予定)ゲームです(嘘)
ということで、「そっとおやすみ」です。

今回のメンバーは、全員身内ということもあり、5年生の2人が負けず嫌いということもあり、ちょっと叩き合いの「そっとおやすみ」になってしまいました。

年がバラバラな子たちがゲームを遊ぶ場合、年長の子たちがどういうプレイをするかによって、ゲームの雰囲気は変わってきます。
特に、個人に向けて集中攻撃できるゲームの場合は、けっこう注意が必要かもしれません。

1番多いのは、身内を攻撃するパターンです。兄弟がゲームに入っていると、兄弟同士で攻撃をしあいます。
これは、ちょっとゲームに慣れている感じの子たちに多いです。
ほら、やっぱり初対面の人とか、ゲーム初めてするような友だちは、攻撃しにくいじゃないですか。でも、勝ちたいし、楽しみたいということで、安心して攻撃できる身内に矛先が向いちゃうわけです。

たいがい、お兄ちゃん、お姉ちゃんが、弟、妹に向けて攻撃します。

「ほら、お前はこれに慣れてるんやから!」

とか、

「オレの気持ち、わかるやろ~!」

という感じなのですが、まぁ、弟、妹にしてみれば、けっこう冗談ではないです。
しかも、お兄ちゃん、お姉ちゃんは、他の子にはアドバイスなんかしていることもあったりして。
子どもなりにすごく気をつかっているわけですが、けっこう、兄弟の両方ともが気の使いすぎでつかれちゃったりします。上の子も、ちょっと「悪いことしてるなぁ」という自覚があるけど、認めるわけにはいかないから、つかれちゃうんですね。

これを防ぐためにも、大人がときどき一緒に遊ぶというのは、大切だなぁと思います。いつもいつも必要というわけではありませんが、やっぱり、そういう子どものストレスは感じられるといいですねぇ。
大人が入っていると、たいがいの子どもの矛先は、大人に向かってきますから。
大人は、笑ってそれに耐えて、かっちょ良く勝ってみせるわけですな。

すいません、この部分いい訳です。このときスタッフは、60人近いお客さんの対応に忙しくて、自分がゲームどころではなく走り回っておりましたが、わたしだけ、悠々と遊んでしまっていました。

次に多いのは、できるだけ絡まないプレー。大人のゲーム会でも、初対面の人ばっかりだと、ときどきこういう風になりますね。

「まぁ、ここがベストじゃないけど、あんまり攻撃するのもねー」

という感じです。

で、第3は、なんも考えない。
マージャンで例えると、

「そろった。リーチ」

「お前、もう2人リーチしてんねんど」

みたいな(笑)

どのプレーが良いかは、難しい問題ですねぇ。やっぱり、テーブルを囲んでいるメンツによって変わってくるのは、大人も、子どもも、同じだと思います。

今回は、わたしがプレーに入ってますので、わたしに集中攻撃が来るかな?と思っていたのですが……。

5年生2人のプレーは、第3のプレー。
とにかく、自分のカードがそろったら、その瞬間に手札を閉じます。

それが、このゲームで自分が負けない一番ベストな方法だと、最初から気づいていたようです。
はい。このゲーム、たしかにそろって即カードを伏せないのは、自分にとって損です。
他の人がそろえば、自分が「おねむちゃん」になる可能性もあります。
自分がそろった瞬間に伏せれば、少なくとも自分が伏せたときは、まず負けはありません。

ということで、

「そろった!!」バン!

バシ。バシ。バシ。

なんか、「ものすごい勢いでおやすみ」なゲームになってしまいました。
そして、犠牲になったのは、1年生の子でした。

「いや、キミは、あの音に気づかずに自分のカードを見ているとわ。
 なかなかに、大物になるかもしれないよ」

というわたしに、彼が一言。

「なんか、わけがわからーーん」

うーむ。
まだまだ、わたしにも、子どもたちを見抜く力がたりません。

ヒューゴ

「なんか、大きい箱のヤツがしたい」

大きい箱のヤツは、1年生にはけっこう難しいかなぁ。
さがすと、「ヒューゴ」が返ってきてます。人気ゲームですから、今までいろんなテーブルで遊ばれていたんですねぇ。しかも、1回遊ぶと、けっこう気に入って何回も遊ばれます。

これも1回は遊んでおかねばならないゲームだ。

ルールの説明は、話するよりも、やる方がはやい。

「まぁ、1人ずつ順番に、適当にコマをおいていきます」

と、コマをおいていきます。全部おけたら、スタート。
サイコロ振って、数字が出たら自分のコマを。オバケの目が出たら、

「お・ば・け」

の声とともに3歩ヒューゴくんを動かします。
でも、このヒューゴくんの3歩を最初に「お・ば・け」と数えた人は、誰なんでしょう?
これ、日本のすごい発明だと思います。
だって、誰がオバケの目を出しても、子どもたち一緒に、

「お・ば・け。キャーッ」

とか叫んで盛りあがります。雰囲気大事です。

まあ、適当にコマをおいちゃってますので、

「あぁ。そんなルールだと知ってたら、違うところにおくのに~~」

と言う子は、必ず出てきます。

「1回目は、練習、練習」

これ、けっこう大事です。だって、ほんとにルール知らなかったんだから。
だから、こういう短い時間で何回も遊べるゲームというのは、いいんですね。

これが、「ニューエントデッカー」みたいなゲームだと、もう1回すると日が暮れてしまいます。
こういう大きいゲームの場合は、うーむ、それでも1回やりながら覚えていくのが、1番簡単だと思います。

2回目は本番。
どうすればいいのかわかったので、それ故に出てくるルールの思い違いというのもあります。
例えば、ヒューゴくんがまだ廊下まで出て来てないのに、部屋にはいっちゃうとかです。そういうのをなおして、3回目ぐらいからは、子どもたちだけでも遊べます。
それから後は、子どもたちだけで全然問題なく盛りあがって遊べるというところも、このゲームのいいところです。
実際、3回目からは、子どもたちだけで遊んでいました。

子どもたちをおいといて、わたしはどこに行ったかって?
この子たちと遊んだゲームの記録を取っていないのに気付いて、記録用紙を取りにいったんです。
このWebサイト用ではなくって、大事な大事な「ゆうもあ」のための記録です。

「すぐ帰ってくるし、子どもたちだけで、ちょっと遊んでな」

ミッドナイトパーティ

/ Amigo


動物のいえさがし

受付に記録用紙があるので、それを取りに行って帰り道。
子どもたちまであと2メートルというところで、ご家族に声をかけられました。

「すいません。このゲームの遊び方、教えていただきますか?」

ゆうもあゲーム会・京都の参加者は、首から名札をかけています。
そして、スタッフの名札は、一目でそれとわかるように色分けされています。

スタッフは、ゲームのことは何でもわかりますので、何でもどんどん聞いてください。
はい。自信を持って。
わたし以外は(笑)

だいぶんわかってきたんですけどね。

向こうの方を見ると、子どもたちだけでの「ヒューゴ」は、トラブルもなく盛りあがっている様子です。
ご家族が選んでおられるゲームは、<b>「動物のいえさがし」</b>です。
これは、前に遊ばせてもらったことがあるので、なんとかなりそうです。

小さな幼稚園ぐらいのお子さんを連れられたお父さんとお母さんです。

「この子ぐらいでは、ちょっとむずかしいですか?」

「神経衰弱みたいなゲームなので、大丈夫だと思いますよ」

ということで、インストしました。

記憶力ゲームは、かえって子どもの方が才能あることがあります。
年齢というより、個人の能力差がものをいうジャンルという気もします。
わたしは、苦手なジャンルです。でも、実は最近、わたしは、これにもコツがあるような気がしています。

そのコツは……。今ところは内緒です。
実証されたら、発表したいと思います(笑)

お父さんと娘さんの実力が同じぐらいで、なかなか楽しんで遊ぶことができました。

ただ、ルールでちょっとだけ不安なところが。
遊んだ後で、

「色のついた動物と、ついてない動物ではどうちがうんですか?」

と聞かれたのですが、違いあったかなぁ。
もしかすると、同じ動物を連続で選ばないために、最初は色のついた動物をすべて選んで、次に色なしの動物を選ぶというようなルールがあったかもしれません。

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はげたかの餌食

ここで、はじめてゲーム会に参加する子どもたち4人がきたので、わたしは、その子たちと遊ぶことに。
5年生が2人と3年生と1年生の4人です。

「どのゲームしたい?」

と聞くと、

「これ家にある」

とのこと。
その子のもっているゲームは、「はげたかの餌食」です。

「ほな、それするか?それとも、やったことないのするか?」

けっこうゲームがたくさんお家にある子は、新しい、やったことないゲームをしたがる傾向があります。

「でも、これやりかたわからへんから、家でもやったことないねん」

今回は、ちょっと違う感じですね。買ってみたけど、いまいちルールがわからなくて遊んでいなかったようです。
うーむ。簡単なゲームだと思うのですが、いきなり子どもだけで遊ぼうとするとちょっと難しいかな?
口伝え、実際に遊んでみて教えてもらうのでなくては、なかなか、スタートしにくい。そういう難しさが、ゲームにはあるかもしれませんね。
ルールを読むというのは、大人でも難しいです。
特に翻訳物のゲームは、写真は訳の方にはまったく載っていないというこも多いですから。

この「はげたかの餌食」も、口で説明するのはちょっと難しいけど、1回遊べばすぐに覚えられる楽しいゲームです。

2人から5人までで遊べます。
わたしは、5人でするのが1番おもしろいと思いますが、5人は多すぎだろう4人ぐらいがベストじゃないかとおっしゃる方もおられます。
2人や、3人ではちょっとおもしろくないだろうと思います。

15枚のポイントカードを取り合うゲームです。
ポイントカードは、「-1」から「10」まであります。
1枚ずつこのカードの取り合いをして、15ラウンド終了後、このカードのポイントをすべて足して、合計点が多い人が勝利します。

どうやって、ポイントカードを取り合うのか?
プレーヤーは、それぞれ「1」~「15」のでの数字の書かれた色分けされた15枚のカードを持ちます。全員が、「1」~「15」までのカード15枚のカードを持ちますので、全員平等です。偶然が入り込む余地は、まったくありません。

ポイントカードは、プレーヤーの中央に裏向けに山にしておきます。

ラウンドの始め、中央のポイントカードを1枚表にします。
各プレーヤーは、そのポイントカードを見て、自分がカードのなかから1枚どのカードを使うのかを決定します。
1回使った数字のカードは、15ラウンド終了して、すべてのカードを使い切るまで2度と使うことは出来ませんので、無駄にならないようによく考えてカードを出さなければなりません。

ポイントカードが「プラス」の点数だった場合はそのカードが欲しいですし、「マイナス」の点数だった場合はそのカードは出来るだけ人に押しつけたいわけです
「6ニムト!」等と同じように、全員一斉に自分のカードをオープンします。
ポイントカードが「プラス」の点数だった場合は、1番大きな数字を出した人がそのポイントカードをもらうことが出来ます。
ポイントカードが「マイナス」の点数だった場合は、1番小さな数字を出した人がそのポイントカードを引き取らなければなりません。

さて、それなら「10」なんて最高のポイントカードが表になったときは、みんな「15」の数字のカードを出しておけばいいのか?
そんなことはないところが、このゲームの楽しいところです。

実は、同じ数字を出したプレーヤーは、ポイントカードの奪い合いに参加できない。そして、次のカードの人(「プラス」のポイントカードの場合は次に大きいカードを出した人。「マイナス」のポイントカードの場合は次に小さなカードを出した人)が、そのポイントカードを得るというルールがあるのです。

つまり、自分が例え最高の「15」を出しても、他に「15」を出したプレーヤーがいたら、自分たちはキャンセルになって、次に大きな数字を出した人にポイントカードがいってしまったりするのです。

「プラス」のポイントカードを得るためにも、「マイナス」のポイントカードを受け取らないためにも、大切なのは、自分の手札の数字の大きなカードです。それを温存するために、時には1ラウンドの小さな勝負を捨てて、小さなカードを出さなければならないときもあります。
しかし、そんなとき大きな数字を出した他のプレーヤー同士でキャンセルがおこったら!!
大ラッキー、笑いが止まりません。

取りたくない「マイナス」のポイントカード。これだけ大きなカードを出しておけば安心だろうと思って出した数字のカード。でも、自分より小さな数字のカードを出した他のプレーヤーがいて、キャンセルがおこったら!!
ミラクル・アンラッキーです。

こういう、自分の作戦がばっちりはまったときだけでなく、自分の作戦がボロボロになったときも、楽しめるゲームです。

じゃあ、「10」のポイントカードが表むいたとき、自分のカード「15」は悪い手か?
実は、そんなことありません。
みんなが他のプレーヤーが「15」を出すと思って、「14」や、「13」ばっかり出しているかもしれません。その裏をよんで「15」を出して1人だけなら、「10」は自分のものです。でも、裏をよんでいるプレーヤーがいるから、さらに裏の裏をよんで、「12」ぐらいを出しておくか?このポイントカードはすてて「1」あたりを出して、他のポイントカードを確実に取るために小さいカードを減らしておくか?
などなど、いろいろな思惑が、渦巻きます。

性格が同じなのか、おもしろいほど一緒のカードを出してしまう人がいるものです。

さて、なんで、4から5人ぐらいで遊ぶのが最適かは、理解できたことと思います。
人数が多ければ多いほど、このキャンセルがおこる確率が大きくなっていくんですね。

キャンセルこそ、「はげたかの餌食」の華です。

子どもとやるときは、この手のゲームは、「1回目練習」ということにしておいた方が、おもしろいと思います。必ず「15」のポイントカードに「10」の手札をぶつけてきて、キャンセルがおこります。

でも、思ったほど子どもたちとやるときは、キャンセルはおこりません。
2回戦目から後は、子どもたちもすごく考えて遊びます。大きなカードを後に取っておくなど作戦もすぐに出来るようになります。

でも、どんなにすごい作戦を思いついたとしても、人との関係のなかでそれがどんどん変化していきます。

やっぱり、小学生1年生の小さい子にとっては、少し複雑すぎるゲームだったかもしれません。
3回したのですが、1年生の子がちょっと沈んでいました。

ものすごく、奥の深いゲームです。

こぶたのレース

5人ということ、みんなあんまりゲームになれていないだろうということ、それから、これなら偶然の要素が強いので、1年生の子も、活躍できるだろということで、「こぶたのレース」を紹介しました。

まあ、平均年齢が高いということで、簡単に説明だけしてチップ付きのルールで遊びます。

ブタの上にブタが乗ると、

「う、う。重い~。の、乗るな~」

とか、

「さぁ、どんどん連れて行って」

とかいう会話が飛び交っておりました。
うん。わかりやすいし、盛り上がるゲームです。

これぐらいの年齢になると、

「チップおいて道をのばさないと、、終わっちゃうよ~」

「えー、もうないし。おっちゃん勝たしたらあかんから、○○ちゃんおいてや」

てな感じで、なかなか戦略も出てきます。

結局、2回遊びました。

終了後、

「うーん。でも、チップをおくタイミングってわかんないんですよねぇ。ぼくは、サイコロふる前でも、サイコロふった後でもOKにしているのですが……」

とスタッフの方と話していると、

「いや、あれは、チップを自分の手番においたら、それで手番終了。サイコロはふれないよ」

とのこと。

また、ルールを間違えておりました。

「でも、サイコロふらずにコースをのばしても、なんにも自分に得がないからなぁ。
ぼくも、サイコロもふって、道をのばせるようにしているよ」

そうですねぇ。道をのばすということは、自分が遅れているということです。それなのに、1手番とばして道をのばしても、ちっともオイシイことはありません。

ということで、今度からも、わたしがチップを使って遊ぶときは、このルールでいこうと考えています。
でも、「本当は、こういうルールだよ」という説明は、必要かもしれません。

このゲームだけでなくって、「ミッドナイトパーティ」のように、簡単で何回もリメイクされているゲームは、ゲームの版によってルールが微妙に違っていたり、ヴァリアントがいろいろありますので、「どのルールであそぶのか」という確認が、必要かもしれません。

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それでは、遊んだゲームの様子です。

ブラフ

まだまだ、始まったばかり。子どもの数も少なめです。
最初に遊んだのは、「ブラフ」。
遊んだのは、わたしと、小学校2年生の子を頭(かしら)にした3人の子どもたち。
頭(かしら)が、小学校2年ですから、もちろん、その他の子は、それと同じ年齢か、それ以下の年齢です。

「それは、無理でないかい」

「ちょっと……」

周りの心配そうな声は、とってもよくわかります。
でもまぁ、このうちの1人2年生の子は、ルールをちゃんとわかっているわけです。
で、その子の

「どうしても、これしたいーー」

というリクエストなわけですね。
いや、人のせいにしてはいけない(笑)。わたしが、&lt;b&gt;「ブラフ」&lt;/b&gt;大好きという理由もあって、そのリクエストの声に抗しきれなかったというのがありますね。

4人中2人知ってれば、ゲーム自体はサイコロの数や出目をせり上げていくだけなので実は、それほど難しいものではありません。

というわけで、プレーしてみました。
子どもたちは、説明を聞きながら、わかったような、わからないような顔。

結果としては、ゲーム自体は出来たのですが、やっぱり確率のなんたるかを知らないと、おもしろさを感じるのは難しいようです。

サイコロの数から導かれる同じ目の数の期待値は、子どもに告げて、見方も教えて、子どもも理解するのですが、じゃあ、自分のサイコロをみて、「どの数を宣言したらいい?」となると、わかんなくなるみたいです。
どうやったら素直な答えで、どうやったらブラフになるか。
ここが、このゲームの燃えるところですが、このあたりを理解するのは、ちょっと難しそうです。
うーむ。2人で対戦したら、このあたりのことは、よく理解できるかもしれないなぁ。でも、人数が多くなればなるほど、大人のプレーヤーでも、勘が多くなると思います。

また、お互いに互いの性格を知っていると、「こいつはギャンブラーだから、ブラフの確率が高いぞ」とか、考えられるのですが、さすがにそこまでは、まだ無理のようです。

自分のサイコロの出目を見て。

「『2』が2つ」

期待値は、6つか7つぐらいあるのに、宣言は、「2」が2つ。
きっと、あの自分のカップのなかに、「2」が2つあるんだろうなぁ(笑)
でも、わたし、大人でもこういう宣言する人、知ってます(笑)

ちょっと難しいなぁということで、1人の子のサイコロが全部なくなった時点で終了しました。

まぁ、リクエストした子も、1回遊べたということで、満足できたかな?
今度は、もうちょっと、簡単なヤツしようね。

ブラフ


マンマミーア

2つ目のゲームは、なぜか「マンマミーア」。
さっきのゲームが難しすぎたということで、「ブラフ」をリクエストした子以外は、わたしの周りから逃げてしまったので、この子と2人で遊びます。

「これで、ホンマにええの?おっちゃん、このゲーム強いよ」

珍しくはったりではなくて事実です。
いつも、子どもと遊んでいるところでも、このゲーム子どもと2人で遊んだりするのですが、はっきりいって、ほぼ負け知らずです。
まぁ、子ども相手、しかも゛ほとんど2人対戦でしか、遊んだことはないのですが。

2人で遊ぶときは、「材料カード」を各種類5枚ずつ抜かなければなりません。
このあたり、いつも時間に追われて子どもと遊んでいるときは、すごい焦りながら、カードを揃えたり、もう、めんどくさくってそのまま遊んでたりするのですが、ゲーム会は、そういった時間の制限をあんまり感じないところが、すごく魅力です。

カードを整えて、ゲームスタートです。

宣言通り、わたしの圧勝でした(笑)2年生相手に、相変わらず大人げないですね。

原因ですが、子どもは、このゲームを記憶ゲームだと思っています。だから、正確さを求められているように感じているのではないでしょうか。
かなり正確にカウンティングして、確実になってから慎重に「レシピカード」を放り込む傾向があります。

でも、わたしは、このゲームは、多少記憶も必要だけど、人よりたくさん「レシピカード」を放り込むゲームだと思っています。
だいたいそろったと思ったら、確実さを考えずに「レシピカード」を放り込んでしまうのですね。

そうすると、子どもはまた、1から数えなおしてしまって、「レシピカード」を放り込むタイミングを逸してしまうという。

もちろん、わたしの方法では完成しないレシピも多いのですが、特にそのことについてのペナルティーもないですら、特に1ラウンド目、2ラウンド目は、どんどん「レシピカード」を放り込んでいきます。
だいたい、1ラウンド目の終わりか、2ラウンド目の序盤ぐらいで、少なくとも1回はすべての「レシピカード」が放り込まれるペースです。

これは、まぁ、性格ともいえますな。
でも、さすがにゲームのことをよく知っている子で、ラウンド終了時、いっぱい材料が余ってたら、

「15のピザのチャンスや」

とか、いろいろと言ってくれたので、わたしは、楽しめました。

マンマミーヤ

/ Abacus