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さいごの戦い ナルニア国物語

最終章。
いろいろなっとくいけないところはあるのだが、ピーターはナルニアに来れたのになんでスーザンばダメだったのかとか、えっ、そのオチどうなのよとか。
まあ、考えれば、スーザンだけは生き残ったということでもあるので、そればそれで、そっちが救いなのかと思えないこともないのですが。

イデア論は、イデア論として、でも、影の世界で生きている者は、その中で一生懸命生きているので、影の世界で生きている自分としては、まあ、納得はいかない。
全体的に、なかなか絶望的な雰囲気で物語が進むしなぁ。
若干、ラストのための辻褄合わせという感じがしました。

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魔術師のおい ナルニア国物語

ナルニアの天地創造の物語。
アスランが歌うところと、その創造の歌の力についての話が、とっても素敵です。

そして、「ライオンと魔女」の謎に繋がっていくラストの部分が、ものすごく好きです。あぁ、自分はこういうしかけが好きなんだなぁとつくづく思いながら読んでいました。
ここまでひっぱるかぁ~という思いと、子ども向けに書かれた本だけれども、大人になってから読めば大人にだけわかるよという部分があって、そこもうまいなぁと思います。

これを読むと、ここまで映画して欲しかったなぁと思います。

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馬と少年 ナルニア国物語

先が読めちゃう話であるのですが、なかなか気持ちいい話でもあります。

多分、ナルニアって、それぞれの話に元になる聖書のエピソードがあるのだと思うのですが、これの元ネタは、今のところわからないです。
ヨブ記?ちょっと違う気がします。

どっちかというと、新約聖書の何かかな?

ほんのちょっとだけ、子どもにはわからないことを混ぜておくこの人の書き方は、けっこう好きかも。

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銀のいす ナルニア国物語

うーん、おもしろさは、「指輪物語」よりは下で「ゲド戦記」よりは上かなぁ(何様だ?)。

子ども向きの話だから、これぐらい単純な方がいいと思う部分もあるのだと思います。
「ゲド」は、その部分がちょっと損している気がする。変に大人向けなのに、物語の構造が単純すぎるというか……。

今回のキリスト教的なテーマは、なんだろう?キリストの弟子が伝導していくような話かな?
泥足にがえもんは、真実をしゃべる(まあちょっと悲観的に)故に、みんなから受け入れられない部分があります。このあたりは、預言者の迫害っぽいかも。

しかし、泥足にがえも……相変わらずの瀬田節全開ぶりです。まぁ、イメージしやすいっちゃあ、しやすいのですが。

銀のいすって、どこかに出てきたかなぁと思ったけど、そうか、洗脳の魔法のいすのことか……。あんまり、印象なかったです。

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朝びらき丸 東の海へ ナルニア国物語

うーん、どうやら、映画3作目はないような感じですねぇ。
原作読みながら、この地味な話、どうやって映画にするんだろうと思っていたのですが。

今回は、船でひたすら東に向かうという、まあ、題名通りのお話でした。
聖書のエピソードのなんの話にあたるのかは、ちょっとわからないです。今までは、そういうモデルがあったようなので、今回もあるのではないかと思うのですが、わたしの知識では、今のところ見つからないです。
このあたりのバックボーンがわかると、また、お話の感じ方も変わってくるのかもしれませんが。

カスピアンとの再会と、まきこまれたユースチスの成長が、まあ、メインのストーリーです。C.S.ルイスのストーリーは、あまりにも、教科書的な感じが、してしまうのですが。

そして、瀬田訳は、今回も全開。微妙な訳だ。これ、だれも新しい訳にしようと思わないんだろうか?