かなたかける3
「努力」は、天才に必要な才能の1つだと思います。
でも、その「努力」をものすごい努力していると感じる、無理していると感じるようでは長続きしなくて、それを当たり前にこなせる人が天才(おそろしい子)になれるのかも。
端から見たら「すごい努力」なのに、本人は「えー、楽しいし」というのが、最強。でも、難しいよねぇそれ。
「トムソーヤ」に続く、夏の物語。
ものすごく、季節外れですが……。
短編と中編が、1編ずつ。完成度は、なんか微妙だった「トムソーヤ」より高いです。
わたしが、気に入ったのは、「ヒミツキチ」の方でした。
男の子が誰かという部分よりも、かわいいと思っていた昔の自分の真実や、ちゃんと失望できたというところが、すごいです。。
なんていうか、身も蓋もないことなんですが、それを物語の上に載せてちゃんとかけるというのは、なかなかできない。
そして、その身も蓋もないところにいるからこそ、あの夏は素敵で、そして、でも、そんな身も蓋もない今もとても大切である。
わかれとであいをくりかえし。