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<勾玉>の世界 荻原規子読本

荻原 規子の特集本。

<勾玉>の世界ということで、対談は、割とファンタジーよりの話をしていますが、小説は、「潮もかなひぬ」以外は、上田ひろみシリーズです。

うーん、わたしが読んだ上田ひろみシリーズは、「これは王国のかぎ」だけです。これは、他の荻原作品に比べると、ちょっと、鬱々としたものがある感じです。
で、今回入っている上田ひろみシリーズは、その習作みたいな短編です。「これは王国のかぎ」よりも、さらに鬱々としていて、微妙な感じ。
あまりにも、現実に近すぎるのかなぁ。昇華し切れていないものが残っているような気がします。

でも、基本的に、インタビューとか対談は、好きなんです。どこから、物語が生まれてくるのかというお話とかは、おもしろいです。
「潮もかなひぬ」を読むと、ちょっと「空色勾玉」が読み直したくなってきました。
文庫版、読むか?

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RDG3 レットデータガール 夏休みの過ごしかた

夏休みの話ですが、もう、すっかり秋ですね。

ちょっと、物語の登場人物たちが、なにをやりたいのかが見えてきた感じです。そうか、世界遺産に認定されたかったのか……。なんじゃそりゃ。

でも、相田兄弟が、これから先、真澄を呼び出すことが出来るのかとか、そういうところは、けっこう重要なのですが、次巻に続く感じです。

そして、主人公だけが目的なし?

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RDG2 レットデータガール はじめてのお化粧

この人の学園ものって、1って、けっこうぶっとんだお話が多いと思うのですが、好きかも。
権力の闘争があったり、大人社会のひな形でありながら、どことなくアジール的なところもあります。

ということで、2巻目からは、高校篇。東京の泉水子です。そして、敵の陰陽師と戦います。どんな学園やねん!もう、ライトノベルとの差ってなんなんだろうと思いますよね。2

そして、「はじめてのお化粧」。
はじめはというか、ずっと、メガネを取ったことだけを「お化粧」といいはるつもりかと、少し、心配してしまいました(笑)
えーと、ちゃんと、クライマックスでお化粧します。

そして、謎はさらに深まり、まだまだ続くのであったという…。

  1. 実はこれと「西の善き魔女」しかしらないかも。 []
  2. なんでも読みなので、あんまり意識しては読んでいませんが。 []

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RDG レッドデータガール はじめてのお使い

荻原 規子の物語には珍しく、受け身な女の子のお話です。
というか、受け身な女の子が、いかに荻原主人公になっていくのかというお話といった方が、正確かも。

ということで、このお話は、まだプロローグです。
多分、この後に、ものすごいアクション巨編が控えているのだと思います。

多分……。

これ、単品だとすると、ちょっと弱いかな?

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これは王国のかぎ

アラビアンナイト風の異世界に召喚された女の子のお話。
「魔法騎士レイアース」とか、「永遠の戦士」を思い出させる、ものすごくオーソドックスなお話です。
そして、みごとな、「行きて帰りし物語」です。

この人のかくのは、マンガだねぇと思います。マンガなりのリアリティや、おもしろさも、しっかりと入っている。でも、小説なところが、とってもおもしろいです。

では、以下ネタバレありです。