文藝春秋一覧

「窯変源氏物語」がおもしろそうです。

源氏物語の京都案内

京都案内といいつつ、内容的には、一帖を見開き1ページでまとめる試みなのかなぁと。
そうすると、「まろ、ん」には、勝てないかも。

京都のお菓子案内は、あんまり和菓子に興味のない私には……。まあ、京都の子なら、おもしろいかもしれませんが。
京都では、おみやげで持ってきたお菓子を、もらった人は食べて、

「これは、ドコドコさんのお菓子ですねぇ」

と当てないと、莫迦にされるという恐ろしい文化があると聞いたことがあります。本当でしょうか?

むしろ、この本の読みどころは、後半にちょっとだけしかないけど、現代語訳の読み比べだと思います。これは、おもしろかった。これだけで、1冊つくっても良いぐらいだと思います。


ジブリ創世記

風の谷のナウシカ ジブリの教科書1

高畑 勲と宮崎 駿の戦いが、最近は、作品以上におもしろいです。
そして、それをまた鈴木 敏夫がめちゃくちゃおもしろく語るんだわ。
最近は、ラジオの「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」の熱心なリスナーです。

実は、ジブリの映画を最近熱心に見るのは、映画以上に、そのおもしろさがあるからかもしれません。

それは、このナウシカ以前から始まっているようです。


天から落ちてきた少女

天空の城ラピュタ ジブリの教科書2

あぁ、これを読みながら、あぁ、「かぐや姫の物語」は、天から落ちてきた女の子の話だなぁと。

やっぱり、宮崎 駿と高畑 勲の2人は、お互いをものすごく意識していて、対話するように物語を作っている部分があるのかもしれない。


内容はないよう

となりのトトロ ジブリの教科書3

うーん、宮崎 駿が理屈を積み上げて考えて作られているお話だけに、いくらでも、難しいことを話せるのですが、難しいことを話せば話すほど、嘘くさくなって離れているのが面白いですね。

トトロを見た子どもって、これをそんなに昔の話としてではなくて、割と今の近くにある話(まあ、近くなくても車でちょっと行けば見つかるような場所)のとして受け止めているのだと思います。
多分、そうでなければ、のめり込めない。

でも、そんな風に受け止められない、まったく意味がわからないという世代が、もしかしらもうすぐ出てくるのかもと思ったりもします。

ポスターの女の子はダレ?

という話とかが、とても面白い。
言われてみるまで、まったく気づかなかったです。


火垂るの墓 ジブリの教科書4

不思議だ。
「トトロ」で語られる言葉は、全部いらない言葉に聞こえるのに、「火垂るの墓」で語られる言葉は、1つ1つが重くて、何かを伝えようとしていると感じられる。

どっちの作品が、優れているとは言えないと思うのだけど、「トトロ」は語られることを拒否する物語で、「火垂る」は語りを誘発する物語であるようだ。

そこが、宮崎 駿と高畑 勲という2人の天才の、違いなのかも。

信用できないと思っている妹尾河童の語る野坂のエピソードさえ、ちゃんと聞こえてくる。
そして、野坂本人にすら、語らせる力が、この映画にはあったのだろう。

そして、そこまでの作品であるにもかかわらず、監督の高畑自身の欲望は、深く深く、物語のなかに、原作の中に隠されている。

大塚さんの話は、楽しいのだけども、最近のいつものように、ちょっと自分の政治的な思想に寄せて考えすぎだ。
自分の政治的な主張を強化するためだけに「作品」があるのだとしたら、それはつまんないことだと思う。
それから、多くが宮崎との対比で高畑が作った的なことを書いているけれど、どうも、鈴木 敏夫の話なんかを聞いていると、相手の作品を気にしているのは宮崎の方で、もし本当に対比させて作ったのだとすれば、それは、「火垂る」に対比させて「トトロ」が作られているということだと思う。

おそらく、それ以前の宮崎作品への高畑からのメッセージというのはあると思うけど、多分、「トトロ」の表現の細部を気にして「火垂る」が作られた訳ではないだろう。

もちろん、この題材を選ぶ時点で、「トトロ」との対比ということは意識されただろうし、宮崎が自分のいなところで、なにをどんな風にかくのか、ある程度は、高畑は知っていたし想像しただろうけども。
多分、高畑からの直接のメッセージは、「天空の城ラピュタ」と「かぐや姫の物語」が対応しているみたいに、ものすごく長いスパンのもののような気がします。

歴史に残る映画です。
見たら、トラウマも残るけど。

けど、その棘を心に突き立てたまま、ぼくたちは活きていく。


魔女の宅急便 ジブリの教科書5

これが、最大のヒット作。
なぜか、力を抜いて作ったら、大ヒット。

まあそれでも、他の若い人が監督するはずだった話を横から無理矢理奪った感は、ものすごくあるなぁと。そして、多分、鈴木さん、そうなるのわかってたというか、煽っていただろうというか……。

ものすごく、時代ともマッチしていたんだと思います。


いつも二人で

おもいでぽろぽろ ジブリの教科書6

ブルーレイで「おもいでぽろぽろ」見ました。
凄いアニメでした。圧倒された。
なんだろう。ドラマ自体は、今では良くある話な感じもするのですが、やっぱり、あの現代と過去の2種類の絵柄の共存しているアニメというのは、凄い。

そして、「魔女の宅急便」と同じく、が女の子が仕事を考える映画になっていて、そこも面白い。

確かに、宮崎・高畑は、2人1組で考えたら、楽しすぎるぐらいに楽しいわぁ。
多分、数十年後のヤオイのネタになるぐらいには楽しいです。そして、それ読みたいわ。

その後、宮崎 駿は「紅の豚」を作って、高畑 勲は「平成狸合戦ぽんぽこ」を作ります。人の中の動物。そして、ゆるい戦い。
なにこのお互いに対する目線はって思う。


オンとオフ

借りぐらしのアリエッティ ジブリの教科書16

始めて見た「借りぐらしのアリエッティ」の感想は、ストーリーがないでした。
なんか好きなんだけれども、物足りない感じがしたのです。
でも、何回か見ているうちに、だんだん好きになってきました。

脚本は、宮崎 駿。多分、「トトロ」がそうであるように、宮崎本人が作れば、これぐらいのストーリーで充分に見せる映画になるのだと思います。でも、米林 宏昌監督は、そういう人ではなかったのだと思います。これは、力がないとか層意味ではなくて、あの脚本とは合わないだけだったのだと思います。
わたしは、今まで見たジブリの作品の中では、米林監督の「思い出のマーニー」が1番好きです。

でも、アリエッティの「借り」に行くときのオンの様子と、普段の地味なオフの対比とか、そういう演出の積み重ねは本当に好きというか、しっくり来る。

ところで、大人の事情で、いきなり「16」が出たジブリの教科書。無事、「マーニー」までたどり着くのでしょうか。


カッコイイとは、こういうことさ

紅の豚 ジブリの教科書7

今までは、ジブリの伝説をずっと、鈴木 敏夫がいろんなところで発進してきたのですが、それをアーカイブとして残しておきたい思いがあっての「ジブリの教科書」なのかなぁと思ったりしながら読んでいます。

大塚さんが書いているように、積極的に時代から降りるというのが、正しい事かどうかはわからないのですが(とこう書いている時点であんまり正しくないだろうなと思っています)、それでも、その時代その時代というものをものすごく感じながらお話が作られているのだということはわかります。
だから、刺さるものがどこかにある。


追悼

平成狸合戦ぽんぽこ ジブリの教科書8

見ればわかるすさまじいお話。
高畑 勲の映画の中でも、「じゃりン子チエ」、「かぐや姫の物語」は別格として、「となりの山田くん」と「平成狸合戦ぽんぽこ」は、絶品だと思います。

題名とビジュアルにごまかされていました。

もう1本ぐらい、新しい高畑 勲のアニメが見たかったなぁ。