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勇者ダン 手塚治虫文庫全集

動物に育てられた子どもが……という、ターザン的なお話が2編。
「勇者ダン」の方は、アイヌとそれがもつ超文明ということで、手塚 治虫の工夫というか、ロマンが見られます。
あとの「シュマリ」や、「三つ目がとおる」に繋がっているテーマかなぁとも思います。

おもしろいのが、ダンっていう名前が、主人公のアイヌの子どもの名前ではなくて、相棒のトラの名前だというところですね。その感覚は、すごいわ。

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ブラック・ジャック11 手塚治虫文庫全集

「人生という名のSL」が、あまりにも走馬燈で、これが最終話かと思ったのですが、あと1巻あるようです。

今調べてみたら、これで一旦、連載は終了したらしい。
なるほど、そういう感じの作品です。

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ルードウィヒ・B 手塚治虫文庫全集

宮崎 駿が、「風立ちぬ」で堀越 二郎を借りて自伝を書いたように、これも多分、ベートーベンを借りて書いた手塚 治虫の自伝なんじゃないかなぁ。
まあ、宮崎 駿ほど、元ネタをメチャクチャにはしていませんが。

このクオリティの作品を死の直前までかいていたんだから、凄いです。

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あらしの妖精 手塚治虫文庫全集

初期の少女マンガ。
初期も初期。全作品が、わたしの生まれる前の作品です。

まあそれでも、「リボンの騎士」より後のようですが。

1ページにコマが4段に割ってあると、読むのが辛い。

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ブラック・ジャック10 手塚治虫文庫全集

昔、ブラック・ジャックの手術のうち、何パーセントが成功で、何パーセントが失敗だみたいな、本がありました。
あれが、謎本の始まりみたいな感じだったと思います。

でも、ときにドラマは、手術が成功するかどうかなんて、どうでもいいという物語もあったりします。

それ以前に、手術するのかしないのかというドラマがけっこう多いし、結果は、けっこうドラマの外側で読者にゆだねられています。

まあ、ページ数が少ないというのもあると思うのですが、手塚 治虫が物語の中でフォーカスしたかったところを明確に知っていたということもあるのだとろうと思います。
もちろん読者は、結果なんか聞かなくてもブラック・ジャックが手術したんだから、成功したに決まっていると信じているのですが、見るべきところはそこだけではないよと伝えている気がします。

「しめくくり」は、手塚 治虫の生き方そのものですねぇ。