炎の信長 戦国外伝2 ニンジャマン戦国外伝 島本和彦 漫画全集
完結編。
タイムリープものとして、おもしろいですよねぇ。
今となっては、ありがちなネタっていわれるかもしれませんが、まあ、対立しているところとかは、けっこう新しかったのではないかと思います。
これ読めた、小学6年生は、ラッキーだったと思います。
わたしの中では、「仮面ボクサー」は、おもしろいんだけど、主人公はダメダメだという印象がすごく強かったのです。
元気がでるのが、島本マンガという定義が自分の中にあって、その点でいうとあんまり上の方じゃないよなぁと思っていました。
が、今回読み返して、、
「生きたい」
ってところで、不覚にも涙が出て来ました。
そりゃ、生きたいわ。
その前の
「君が生まれて育ってるじゃないか」
という名セリフがあった後だから、よけいに。
なんというか、名作じゃねえかコレ。昔のオレには、この良さはわからなかった。いやあ、オレ、年取ったなぁ(笑)
でも、それはそれで、悪いもんではないと感じています。
これで、ワンダービット最終刊。
なんだろう、こんだけアイデア短編をかいたマンガ家って、けっこう、この時代、貴重なのではないかと思います。
この時代に日本SF傑作選があったら、きっとどれかは入っていると思います。残念。
前、創元で出たSF短編マンガ集も、これよりもちょっと古いものがほとんどなんですよねぇ。
この時代、前衛的なのはあったけど、SF的な短編は、けっこう少ない気がします。どうかな?吾妻 ひでおは、けっこう、マインドはSFでも、けっこう文学よりだしなぁ。
まあ、後半はちょっと物語同士にゆるやかな関係があったりもしたのですが。