吉野朔実,読書吉野 朔実,小学館,小学館文庫,ECCENTRICS

ECCENTRICS2

うーん、結局、先輩と比良坂は、同じ人なんだろうか?
ここでも、「その人」というのはなにかという問いにぶつかります。

つぶれていたのが「天」だとすると、「劫」と同一人物だと考えることに、彼は実は疲れていたのでは?
多分、つぶれていたことは、劫の方は、知らないんですよねぇ。

うーん、ラストシーンも、謎だ。

吉野朔実,読書吉野 朔実,小学館,小学館文庫,ECCENTRICS

ECCENTRICS1

記憶喪失のお話……かな。二重人格か。
うーん、記憶がその人を形づくるとすると、記憶がなくなるとその人ではなくなるのか?

それから、双子が出て来ます。
こっちは、2人ともが、2人いるけれども同じ人物だと主張します。
記憶が一緒ならば、経験が違っていても、同一人物だといえるのか?

混乱を愛してということは、自分を全部うけいれということなんでしょうか。

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恋愛的瞬間3

「六月」は、怖い話だな。
でも、まあ、そういったことにはまっていくタイプではないので、大丈夫か…。それなりの資質が必要だから。

「お姫様の事情」は、こんな感じあったよな~と思いながら読みました。
まあ、簡単にしていこうと思っても、なかなかそういうわけにはいかない。けっこうそれが好意から出ていたりするとストレスだったりします。

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恋愛的瞬間2

「人は 会うべき人にしか 会わない
 だから いつでも
 自分が一番 行きたい場所に 行くんだよ
 そこに恋人は かならずやってくる」

まずは、自分自身が、自分の納得できる場所にいなければならないということかな。
そうすれば、自ずから、運命は動き出す。

動き出しさえすれば、あとは、縁の力というのは、けっこう強いですからねぇ。
コロコロと速い速い。

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恋愛的瞬間1

「人は幸福になる義務がある。」

これは、とてもいい言葉だ。

森依のいう「恋愛的瞬間」というのは、今ひとつよくわからないけど、恋愛そのものではなくて、その刹那、刹那に幸福感があるというのなら、なんとなく理解できる気がします。

結局、人が納得する形が「しあわせ」ではなくて、自分が(または自分たちが)、納得する瞬間が「しあわせ」なわけです。

好きな話は、「螺旋の中に住む」です。
誘拐された女の子の話。実は、わたしのとっては、この話の救いの部分は、付け足しにすぎないのかもしれません。
でも、それでも、物語の終わった後も、こんな風に、物語が続いていったら、幸福かも。

含蓄があるなぁと思ったのは、「恋をしたことがない」かなぁ。