原田久仁信一覧

ザ・昭和

男の星座1

野球マンガとプロレスが、幼稚園時代から小学校時代の1大トピックだった世代のわたしたちにとっては、デカい存在だった梶原 一騎です。
その梶原 一騎の自伝的マンガが、この「男の星座」。
前から名前は知っていたし、いつか読まなければと思っていたのですが、とうとうこの年になってから手を出しました。Kindleで安売りしていたのがきっかけです。

印象としては、愛らしい乱暴者。
まあ、実際にとなりにいたらわたしは怖いだけと感じると思いますが、それなりの愛嬌がある人でもあるのだなぁと、かき方を見て思います。

頭に血が上ると、なにするのかわからないところが昭和的です。


虚偽の中の真実

男の星座2

「虚偽の中の真実を見せてやろう」

と、もう一塗り嘘を上塗りする梶原 一騎。好きです。事実の中に真実があるわけではなく、物語の中にこそ真実があるのかも。

強面の兄弟にも、こんな時代があったのかと思ってしまいます。


力道山

男の星座3

女もでき、力道山にも取材し、上り調子に見えるのですが、その中には周りに比べて自分が劣っているのではないかというコンプレックスが。
まあ、梶原 一騎だって、たいてい強面だと思いますが(そういうエピソードも多いし)、それでも、自分をかわいくみせるのが上手い愛嬌のある人だったのだろうなと思います。まあ、自分の凶暴さをそれで物語の中でワザと隠しているところもある気もします。


伝説の鉄人

男の星座4

恋の季節「春雷篇」が終わって、「風雲篇」。

フィクションは、事実を超える。
伝説の鉄人ルー・テーズ。

そして、

「ま またオレの悪いクセ…
 やたら”真実”を深追いしたがる因果な性分」

その時代、やっぱり、梶原 一騎のかく物語を信じていた人は多かったし、ぼくらも多分そうして大人になった。
あったことが真実ではない。

その信念が好きです。


がん告知

男の星座5

父ががんで倒れるまで。
この時代、がん告知っていうのは、基本、本人にはあり得ないことだった。それって多分、10数年前ぐらいまで常識だったと思うのですが、今は、一気にそれが変わってきている感じがします。

なにが正しいことなのか、なにが倖せなのかは、その時代時代や、個人個人の考え方によって、変わっていくものですが、うーん、あんまりわたしは告知して欲しくないなぁ。


そっちの人

男の星座6

まあ、原作者本人も、けっこう、そっち系の人な話もありますねぇ。
それを想像させるようなエピソードです。

まあそれでも、兄弟が若いというだけで、ちょっとキラキラもしていたりするという(笑)
物語ですから、これぐらいがいいあんばい。


無頼なれ

男の星座7

無頼編というか、空手編。

ヤクザとの交流(笑)
ボク知らないけど、紹介されちゃった的なかき方をしてますが、多分絶対違うから。

戦争後の復興期、ヤクザは今よりももっと近いところにあったんだろうなぁと思います。混乱したところを修めるために、ある程度は、必要とされていた。
まあ、住みよい時代ではないよねぇ。


男の嫉妬

男の星座8

プロレス界は、男の嫉妬で動いているみたいな話があったけれど、そのあたりのことが発動しはじめる1冊。
でも、梶原 一騎が亡くなり、残念ながら次で完結です。

なんか、こっからが、タイガーマスクとかが出てきて、本当におもしろくなるところなのにねぇ。


ぼくらはみんな信じてた

男の星座9

大山空手と仲良かったよという話。
「空手バカ一代」は、途中までは面白いんですけどね。そのあたりのネタばらしといいながら、フィクションを入れていくところが、この人の困ったところというか、物語かきなんだなぁと。

そして、ぼくらはみんな、信じてた。

ラスト、講談社から声がかかって、いよいよぼくたちの知っている「梶原 一騎」があらわれるところで、物語は未完のまま終わります。
先を読みたかったよなぁ。