万城目学一覧

面白すぎる!!!

鴨川ホルモー

メガネをかけた栗山 千明ちゃんのビジュアルを見たときから、メチャクチャ気になっていた「鴨川ホルモー」でした。
自分のなじみがある京都が舞台だし。

まぁ、映画のCMとかを見ていた感想としては、おバカなお話なのかなぁと、高をくくっていました。すいません、見くびっていました。

もう、メチャクチャにおバカで、面白すぎるぐらいに面白い、青春な、大嘘つきな、でも、なっとくの物語でした。

久方ぶりに小説を読みながら、爆笑しました。そんなアホな~。
でも、でも、なんか、無理な展開が、理屈にかなっている気がするんですよねぇ。

なんというか、上手につかれた壮大なアホな嘘って、思わず、自分もそれにのってしまいたくなることって、ありませんか?
わたしは、この嘘に、のってしまいたくてたまらなくなってしまいました。

「なんか、祇園祭で、毎年、そろいの浴衣で新入生連れてる大学生がいるよね。あれ、実は…」

とか、

「上賀茂神社で、奇声をあげながら裸で踊り狂う集団を見た。あれ、実は…」

とか、

「オレの兄貴は京産大の出身で、『玄武組』っていう謎のサークルがあって……」

とか、

「京都のまん中で、ホルモーと叫ぶ人を見た!」

とか、メチャクチャ言いたくなるのですが(笑)

それはやっぱり、自分の見知った風景であるということも大きいとは思うのですが、それを差し引いても、絶対に面白いぞ。

そして、これだけおバカなお話にもかかわらず、青春で、スポコンで、どこかで、「あるある、そういうこと」と思わせてくれる。

これは、最高の嘘だ。

読んでる最中に、たまらなくなって、「鴨川ホルモー」の映画のサイトにいって、予告編なんかを見ました。
そうすると、

なんじゃこりゃ?味方同士で戦ってるやん?

みたいに思ったのですが、これもちゃんと、小説読むと、理由がわかりました。奥が深い(…深いのか?)

小説も良かったですが、映画は、映画としての動きの良さ面白さもプラスされている感じですね。
そのうち、DVDを借りてきて、見てみよう。

万城目 学
角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2009-02-25


素敵すぎる!!!

鹿男あをによし

ベラボーにおもしろいです。

ちょうど、この本を読む直前に、ねぇさんにさそわれて奈良にいってきたので、余計にそう思えるのかも。
平城京跡のあたりを歩いたのですが、まさに、この本に出てくる景色がそのまま広がっていて、もう、目の前にその風景が浮かんで浮かんで、こんなに突拍子もない話なのに、またしても、

「これ、ホントーの話だから」

とか、言いたくなってきてしまいました。
うん、この人の小説は、ぶっとんでいるけど、リアルだ。そんなことがありそうな気がする。

まあ、このタイムリーな奈良行きにはタネがあって、先に、この本を読んでいたねぇさんが、奈良に行って、この本の風景を見たいと思っていたのだそうです。
で、ならでは、いろいろこの本の話がしたかったのですが、まだ読んでいないわたしのためにグッと我慢していたそうな。

あっこに、サンカクが埋められていたんだよなぁ……。

どおりで、なんか寂しそうな建物なのに、けっこうしつこくねぇさん行きたがっていたはずです(笑)

以下、ちょっとだけネタバレです。

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素晴らしすぎる!!!

ホルモー六景

ホルモーに関する短編小説6編。
すべて、完璧なお話です。当然、完璧におもしろいです。

この完璧な1冊のなかで、唯一の汚点は、つまんない解説ですねぇ。
これを載せた編集のセンスは最悪です。
有栖川 有栖。この名前は、ブラックリストに入れておこう。

閑話休題。
この6編の中で、特に好きなのは、「もっちやん」のお話ですねぇ。
なんて自然で、素敵で、優しい物語なんだ!
いつか、丸善がなくなった様に京の町が姿を変えていっても、ここに、いつも見た、あのときの京の町が残っているよ。上賀茂神社の近くには、描かれていなくても、小さなおもちゃ屋さんがあって……。もう、素敵すぎです。

そして、同志社黄竜組、復活!!ドラゴンが2つなのが気になりますが、龍と竜だからいいのか?

今、彼らは、5大学で、ホルモーを戦っているのか?
全国大会とかしているのか?
と思うと、本当に、ワクワクしてきます(笑)

万城目 学
角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2010-11-25


不思議な視線

ザ・万歩計

エッセイも、おもしろいけどやっぱりこの人のデタラメさが最大に発揮されるのは、小説ですね。
けっこう、エッセイもデタラメですが、やっぱり、小粒な感じになってしまいます。


猫の集会場で

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

これは、なんだろう。愛の奇跡についてのお話……でもないな~。

読み始めは、今まで読んだ万城目 学ぶのなかでは、おとなしい方で、パワー不足かなぁと思っていたのですが、最終章の疾走感とかっこよさは、格別でした。

猫たちは、集会でこんな話をしてたのか。
いつか、その輪に入って、こんな冒険譚を直接聞いてみたいものです。

よかったです。


あの赤い大阪城を…

プリンセス・トヨトミ

途中、大阪全停止までの道のりが、長くて長くて。
そこにたどりつくまでは、イマイチなのかと思ったけれど、それ以降というか、イベントが始まってしまえば、いつもの万城目 学のスピード感で、安心の出来。
これは、一人称じゃ無かったのが影響しているかもしれません。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」も、三人称だったけど、あれは語りが入ったりしていたからねぇ。

おとうちゃんの話で泣いて、対決で泣いて、お母ちゃんのどんでん返しで、また泣いた。
おおさかのおっちゃん、おばちゃん、ステキや。


われは湖の子 さすらいの

偉大なる、しゅららぼん1

滋賀県民ならば、読まねばなるまいて(笑)

竹生島とか、見知った風景が出てくると、やっぱり楽しい。

湖西から湖東へとかいてありますが、町並みとかは湖北に近い感じかなぁ。
このあと、ロミオとジュリオット的な展開になっていくのかな?

あと、清子さんとかたまことか、あの体格の美人にちょっと弱い。


旅にしあれば しみじみと

偉大なる、しゅららぼん2

カロム、出た!!
ということで、やっぱりイメージは、彦根っぽい感じです。

ひろにゃん、出るかな?


世界を少し、おもしろく

ザ・万遊記

エッセイは、読書日記みたいなやつは好きですが、実はものすごく心が動いたりすることは少ないのです。
基本、わたしはフィクション読みやしね。

で、そのエッセイの内容がスポーツ観戦だったりすると、ほぼ、わたしとは関わりのない世界にいってしまうわけです。
「渡辺篤史の建もの探訪」も、まぁ、見るちゃあ見るけど、それほど熱心なわけでもない。

でも、この人の文章は、サービス精神旺盛なのでおもしろいです。
おもしろくしようとして、ちゃんとおもしろい感じがします。


しゅららぼん県の人は読まないといけないらしい

偉大なる、しゅららぼん

しゅららぼん県民の必読書(笑)
小説版を読みました。

長さの割には、なんかすごい展開は少なかったような気がします。
うーん、逆に、「鴨川ホルモー」は、あんなに短いのに、なんであんなに詰まっているんだと思うんですけど。
でも、この本は、そのなんともいえない日常感がよかっです。

万城目 学は、一人称の方がおもしろいなぁと思います。「マドレーヌ夫人」は、けっこう好きなんですけどね。あれは、いろんな人称が混ざっていた感じかな。大阪は、イマイチのらなかったので、ちょっと心配していたけど、これはけっこう好きです。

まぁ、わたしが住んでいた湖南の方や湖西の方と、この小説の舞台である湖東や湖北は、やっぱりちょっと風景が違うのが残念でしたけどね。

最後は、イーゴスで対決とかしてほしかった……。今はもう、イーゴスなくなったけど。

マンガ版の方が、棗の妹とのエピソードなんかは、ちょっと膨らませてありますね。

映画も、公開。うーん、ドタバタ劇ではなくて、渋い感じで淡々とした映画になると楽しそうな気がします。

ということで、映画も見てきました。

バッサリやられていたなぁ。
ものすごく上手に作ってあって、原作に忠実に作るのならこれしかないなぁという物語のカットの仕方だったのですが、原作とマンガを知っているものとしては、ちょっと不満が残るかなぁ。
日常の積み重ねが少なくなってしまっている感じでした。
淡十郎は、人間には見えなかったけど、ああいう生き物として存在してそうな感じがしていて、そこは良かったです。