ロアルド・ダール一覧

目をつぶって聞け!

チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール コレクション 2

ずーーっと、ちょっとずつ子どもたちに読み聞かせしていた「チョコレート工場の秘密」です。
自分では、もうちょっとはやく読めていたのですが、感想は、バタバタしていたので今になりました。

実は、この柳瀬訳、はたして本人がいうほどいい訳かどうかは、ビミョーです。
なによりも、読み聞かせして思ったのは、これは目で見る文章であって、声に出して読む文章ではないなぁということです。
なんか、微妙に読みにくかったです。

でも、それにもめげずに、子どもたちはよく聞いていましたし、楽しんでいました。

多少、「うーん」とヘンな感じに思うところはあります。
結局、大人にとっての「いい子」っていうのが、1番いいという話なのかということとか、ワンカさんは、いいなりになる子どもがほしかっただけなのかとか?
たしかに、チャーリー、この作品の中では、1番自己主張が少ないです。

でもそれよりも、この本は、ロアルド・ダールの尽きない、ほとんどタガのはずれた想像力を楽しむ本なんだと思います。

特に、工場の中にお菓子の大草原が広がるシーンは、圧巻です。
目をとじて読みきかせしていると、あっちこっちから、ため息がもれていました。

映画では、けっこうどぎつい色の人工的なものになっていましたが、わたしのイメージは、もうちょっと自然なものでした。

それは、それぞれの子どもたちが、ベストなのを想像しているんだと思います。

読み聞かせの期間中に、映画に足を運んでくれた子どもたちが何人も。それから、この本を買って読み始めたよという子が、少なくとも2人。

ほんとうに、子どもにとっては、おもしろいお話なんだなぁと再確認しました。


まねしちゃ、いけません!!

ぼくのつくった魔法のくすり ロアルド・ダール コレクション 2

これは、「チョコレート工場の秘密」以上に、なーーんも考えてない話です。

いじわるなばあちゃんといわれていますが、わたしは、わりとこのおばあちゃん好きですけどねぇ。

いやな人は、いない方がいいという本音なら、そんな本音は表に出さない方がいいと思ってしまいます。
というか、それ全部、自分に返ってくるから…とか、気の弱いわたしは考えてしまいます。

でも、おもしろいのがくせ者です。


チャーリー、やな子に育ったな(爆)

ガラスの大エレベーター ロアルド・ダール コレクション 5

えーと、ロアルド・ダールの基本は、ブラック・ユーモアなんかじゃないと思います。
多分、基本は、「子どもの想像力」。それも、どうしようもない方の。

だからこそ、子どもにとっては、腑に落ちるところがあるんだろうなぁと思います。

大人なら、眉をしかめます。
しかめられたっていいんだと思います。
でも、止めたって、おもしろければ読んじゃうものだし。

35人の子に、「チョコレート工場の秘密」を読んで、少なくとも2人の子が、この「ガラスの大エレベーター」を自分で買って読んだというんだから、たいしたもんだと思います。

でも、チャーリー、金持ったとたん、イヤな子どもになったな。
というのは、もちろん、大人の感想です。


お菓子屋さんに、あこがれて…

こちらゆかいな窓ふき会社 ロアルド・ダール コレクション 15

今まで、3作品ダールの物語を読んできました。
「チョコレート工場の秘密」、「ガラスの大エレベーター」、「ぼくのつくった魔法のくすり」の3作です。

で、この「こちらゆかいな窓ふき会社」が、4作目にあたるのですが、これ、1番いいです。

ダールの本質が、「子どもの想像力」だというのは、今までの作品とわかっていませんが、これは、その想像力が、いい方に発揮されていると思います。

うーん、それは、意地悪な人が基本的にでてこないからかもしれません。意地悪な人に対しては、メチャクチャ冷淡になれるのが、子どもの想像力の負の側面ですから。

「マイ・ボニー」の替え歌は、わたしもよく歌います。
こんなところって、万国共通で笑ってしまいました。


悪い方のダールだ…

アッホ夫婦 ロアルド・ダール コレクション 9

なんていうか、見た目の醜さを、精神面のせいにしてしまうところが、どうしても受け入れられないのです。

この夫婦だって、なんか楽しそうに暮らしてるじゃないですか。他人が、外からどうこういう問題じゃないでしょ。

キライですねぇ。
するする読めちゃうところが問題ですが。


救いの手

マチルダは小さな大天才 ロアルド・ダール コレクション 16

うーん、はじめ読んだときは、悪い方のダールだと思ったのだけど、いい方のダールも混ざっている感じです。
それは、マチルダとミス・ハニーの魅力のせいです。
本を読む人に対しては、それだけで、好意度がアップするわたし……。

あと、テレビに関する考え方は、わりとダールと一緒なんですよねぇ。特に、子どもとテレビについては。

大切なことは、マチルダみたいな環境におかれている子どもは、実はけっこういるということ。
そして、もっと大切なことは、そのなかでマチルダみたいに育つことは、メチャクチャ困難だということ。

以下、ちょっと物語のラストにふれているので、隠します。

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制御不能の能力は危険…

魔法のゆび ロアルド・ダール コレクション 3

カッとなると制御不能の魔法を使ってしまう魔法使いの女の子のお話。

これは、女の子が、ある意味「正しい認識」をもって、ちゃんと怒っているから、いいお話になっているのですが……もし、それがなかったら、というか子どものワガママだけで動くと……途端にホラーになりそうです。

そうして、大人、子ども関係なしに、そういう大きな力をもってしまうと……。

いや、単純に、かわいいお話として読めるんですけどね。


オチが、ちょっと見えてた

すばらしき父さん狐 ロアルド・ダール コレクション 4

うーん。
これは、普通のダールだな。

しかし、この後どうするのという問題は、言ってはいけない疑問なのか?

本文はともかく、この訳者のあとがきは、かなりイヤです。
自分の解釈で、訳をねじ曲げていそうな感じです。


かわいがってくれる人がいれば…

魔女がいっぱい ロアルド・ダール コレクション 13

「ネズミの心臓」の章で語られる言葉。これは、本当に子どもにとっての真実だなぁと思いました。
これがあるから、ダールって、侮れない。

でも、全体的には、この異種族への理由のない憎悪には、同意できないわたしです。種族をひとくくりにして憎悪している感じがイヤ。

おばあちゃんも、てっきり、魔女なんだと思っていましたが、それは、予想はずれでした。


悪いことは、悪い。

ダニーは世界チャンピオン ロアルド・ダール コレクション 6

これは、いかにおもしろいと感じても、子どもには読ましちゃいかんだろう。
わたしは、あんまりモラル高い方ではないけど、自分の楽しみのために、なんやかんやと人を悪者にしたてあげて、自己正当化するというのは、好きではないなぁ。

そして、訳者・柳瀬の解説は、相変わらずヤな感じです。