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さて、まもなく2008年も、終わろうとしています。
すっかり、ボードゲームの話の少なくなってしまった「あ・そ・ぼ」ですが、別に遊ばなくなったわけではなくて、ゲーム会にも参加して、子どもとも遊んで、ねぇさんとも遊んでという毎日を過ごしております。

そして、ご存じのように、本も、マンガも、読んでます。

まあ、若干、(年齢にともない)仕事上の責任が重くなりまして、ブログを書いている時間がとれなくなってしまったのですが、年末ぐらいは、ボードゲームのことを振り返っておこうということで、ダラダラと書かせていただきます。

昔からの「あ・そ・ぼ」を知っておられる方なら、わかっていただいていると思いますが、わたし、まとめて短く書くってほとんど出来ません。
ですから、ダラダラと長文になると思いますが、よかったら、おつきあいくださいませ。

今年、1番遊んだゲーム

ボードゲームは楽しいです。楽しかったものは、同じゲームを何回も遊びたくなります。
でも、楽しそうな新しいゲーム、知らないゲームも、たくさんあります。楽しそうなゲームは、やってみたいものです。

ということで、遊ぶ時間がなくなっていくわけですが、わたしは、どっちかというと「楽しい」と感じたゲームは、何回も遊びたいと思う方です。
これは、あんまり頭が良くないので、

「このゲームを極めた!!」

と思うまでに、とっても時間がかかるせいかもしれません。
まあ、「極めた!」ゲームなんて、ほとんどないんですけどね(笑)

作戦を考えたり、試行錯誤をしている時間、そして、それが図に当たって見事成功した瞬間というのが、気持ちよくってゲームをしている感じです。
ある程度、勝つパターンが出来てくると、ちょっと作業的になってしまっておもしろさはダウンしていきます。

でも、難しすぎて作戦がさっぱり思い浮かばないゲーム1というのも、長続きしません。

さらに、時間が長いゲームも苦手で、なかなか遊べません(なんて、ワガママなんだ)2

ということで、わたしの基準の中で、ほどよい時間で、ほどよく考えさせられるゲームというとっても狭い範囲です。
この範囲のなかに入ったゲームは、

「名作!何回も、遊びたい!!」

となるわけです。

だから、その時期、その時期のりんのなかで流行しているゲームというのがあります。これは、子どもたちと遊ぶときにオススメするゲームであったり、ゲーム会には必ずもっていこうとするゲームであったりします。
あと、ねぇさんと好みがあうゲームがあれば、2人いればいつでも遊べるということで、遊べる頻度が格段にあがります。
これは、自分のプレイ履歴を見れば、一目瞭然です。

2006年から振り返る

2006年の1月から「play:game ボードゲームウェブサイト」を利用させていただいて、プレイ記録をつけはじめたわけですが、2006年は、「頭脳絶好調ミニ」と「サンファン」が1番遊んだゲームです。両方とも、23回ずつ遊んでいます。
これは、ねぇさんと2人で、毎日、「サンファン」をしていた時期と、「頭脳絶好調ミニ」をしていた時期があったからです。
あと、「6ニムト」、「くるりんパニック!!」、「コリドール」、「ガイスター」、「ウボンゴ」、「ハイパーロボット」と続きます。このあたりは、子どもと遊んだりするときに、チョイスすることが多かったラインナップです。

2007年も振り返る

2007年は、「タルバ」が1番遊んだゲームです。これは、18回遊んでいます。2006年に比べると遊んだ回数が少なめなのは、忙しかったり、体調を崩したりしていた時期が何回かあって、ゲーム会に出席できなかったことも多い年だったからだと思います。
「タルバ」は、手軽な時間で出来るいいゲームで、2人でも遊びましたし、ゲーム会にも、必ずもっていって遊べる機会があれば遊んでいました。見た目、展開、ともにちょっと地味なので、遊んだ人の評価が高い割には、話題にならなかったのがちょっと不満(笑)
あと、「ワードバスケット」、「テンプラス」、「ラミィキューブ」、「カタンの開拓者たちカードゲーム」、「ローゼンケーニッヒ」と続きます。
「ワードバスケット」、「テンプラス」が、子どもと一緒に遊んだゲームです。テンプラスは、足し算修行中の小学1年生と何回も遊んだ記憶が(笑)
「ラミィキューブ」は、ゲーム会の空いた時間に遊んで……そのまま、

「もう、1回!!」

とか言って遊んでいました。

「カタンの開拓者たちカードゲーム」と「ローゼンケーニッヒ」は、2人用の名作ゲームで、ねぇさんと一緒に遊びました。
「カタンの開拓者たちカードゲーム」は、とても面白いゲームなのですが、若干時間がかかりすぎて3、遊ばれなくなりました。
「ローゲンケーニッヒ」も、忙しくなって遊ばれなくなりました。
2人で遊ぶゲームは、集中して遊ばれますが、1回遊ばれなくなると、なかなか遊ばなくなる傾向があるみたいです。

自分の中では、2006年の「ウボンゴ」4、2007年の「タルバ」5は、りんの年間ゲーム大賞です。

いよいよ、2008年をふりかえる

さて、やっと本題の「今年、1番遊んだゲーム」です。

2008年は、2007年以上に、わたしとねぇさんの仕事上の忙しさが増した年でした。だから、全体的に遊んだゲームの数はへっています。
2006年1月から2008年12月までプレイ数(種類ではありません)の1カ月の平均は、35回です。でも、今年は、その平均を越えている月が、2カ月しかありません。

毎年の傾向からすると、1月、4月~5月、7~8月という時期が、ゲームをよく遊ぶ時期です。
1月は、多分、お正月とかがあり、親戚一同が集まって遊んだり、子どもたちと遊んだりということが多いのだと思います。比較的、年明けは、のんびりできているのかも。
4月~5月はゴールデンウィークです。ゲーム合宿なんかに行くと、一気にプレイ数が増加します。でも、今年は、もろもろの事情でゲーム合宿に行けなかったので、あんまりプレイできていません。
7~8月は夏休みの時期。大人にはあまり関係ないといいながら、お盆などで、個人宅のゲーム会が開かれたり、

逆に、12月は、ゲームをあんまり遊ばない月です。
これは、休みに入っても、年賀状書きやら、なにやらがあり、けっこう遊んでいる暇がないためです。
去年の12月なんて極端です。なんと、遊んだゲームは2種類。プレイ数は3回。しかも、遊んだゲームは、「コリドールキッズ」と「ジェイルブレイク」という短時間で遊べるゲームだけですから、余裕のなさがわかろうというものです。

ところが、今年は、されが大きく覆されました。
1月のプレイ数43回というのが、今年の月別の最高のプレイ数なのですが、なんと、12月のプレイ数が36回とそれに続く勢いなのでした。

もっと正確に書くと、12月14日以降、異常な増え方をしています(笑)

「魔法にかかったみたい」、「電力会社」、「ポラリティ」と、今年も、

「もっと遊びたい!もっと極めたい!!」

と思うゲーム6は、いろいろあったのですが、この増え方は、それらのゲームとは、全く関係ありません。

彗星のように現れた、たった1つのゲームによって、2008年は塗り替えられてしまったのでした(オーバー?)

それは……。

肝心のところまでいかずに、いったんの終わるのであった(そして、続きがないことは、よくあることです)。

  1. 難しすぎてというのは、語弊があるかも。わたしが作戦がさっぱり思いつかなかったゲームには、「トランスアメリカ」とかが入っていました。でもこれ、今やるとおもしろいです。 []
  2. ただし、体感時間なんで、「ニューエントデッカー」とかは、2時間ぐらいかかっても、それほど長く感じません(なんてワガママなんだ)。 []
  3. 1時間半から2時間ぐらいかかる。 []
  4. 2005年の日本ボードゲーム大賞 海外ゲーム・入門者部門6位。この年の日本ボードゲーム大賞の1位が「ダイヤモンド」であることには、なんの異論もないのですが、りんは、2005年から2006年とずっと「ウボンゴ」を遊び続けていたことがわかります。 []
  5. 2007年の日本ボードゲーム大賞 海外ゲーム・フリーク部門10位。 []
  6. 今年発売されたゲームというわけではなくて、りんが今年はじめて遊んだゲームです。 []

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ルーンバウンド リプレイ&解体新書

ルーンバウンドのリプレイ本です。

わたしは、ルーンバウンドは、好きですよ~。

でも、時間がかかるのは、やっぱり難点だなぁと思います。
あと、1回でも気絶すると、もう、他人が気絶するのを待つしかしかたなくなる気がするところは、ちょっと、難しいところですねぇ。

でも、時間かけるなら、TRPGを素直にした方が……というと、身も蓋もないか。

「チケットトゥライド」がやって来た!,ボードゲーム日記,ボードゲーム雑記おもちゃ,イズミヤ堅田店,カルカソンヌ,ゲーム会,ボードゲーム,マーメイドレイン,ラー,子ども

さて、箱をあけてみて…

前回は、近くの「イズミヤ堅田店」に「チケットトゥライド」が置かれていて、購入するまでのお話でした。

さて、「チケットトゥライド」ですが、実際に箱をあけてみて、どんな感じなのか見ていきます。

1つショックなことは……箱がちょっとショボイです。

元のデイズ・オブ・ワンダー社の「乗車券」の箱は、けっこう大きいです。
このあたりは、日本の住宅事情があるのかも知れません……。今の子どもに許されているスペースが、テレビゲームのスペースだけだとすると、これでも、まだ大きいとかいわれてしまうかもしれません。

それから、デイズ・オブ・ワンダーの箱は、お弁当箱タイプのパカッと開くヤツですが、バンダイの「チケットトゥライド」は、子どもにはちょっとあつかいが難しい上下をあけて出すキャラメル箱タイプです。
これは、お弁当箱タイプの方が、使いやすかったと思います。多分、お弁当箱タイプにすると、箱の強度がそれなりに必要になるので、経費削減のために、このタイプの箱になったのかなぁ……。

ボックスアートは、ドーンと、ど真ん中に、プレイ風景の写真です。で、脇の方に、 もともとの「乗車券」に使われているものをコラージュした感じでイラストが使われています。

「乗車券」は、ゲームの写真などは箱の裏側にしかかかれていません。これは、日本で売ろうと思えば、まだ、イメージイラストだけでは商品を手にとってもらえないだろうという配慮だと思います。
もちろん、裏をみれば、どんなゲームかだいたいわかるのですが、日本で売れるものは、キャラクター商品が中心ですから、手にとって、裏まで向けてもらうことを期待するわけにはいかないのだと思います。

キャラクターが強調されているように見えるは、プレー風景の写真が中心になって、イラストが小さくなってゴチャゴチャと集まってしまったためだと思います。
もっとも、「旅の扉」(なぜか、箱の上が1ページだけ開く本みたいになっています)を開いてみると、このキャラクターたちが、ゲームの遊び方について、いろいろしゃべっていますので、なんとか、知らないキャラクターなりに、親しみを出させたいという意図があったのかもしれません。

たしかに、イラストだけバーンとある「乗車券」の方が雰囲気があってかっこいいのですが、これは、日本のおもちゃの成熟度のせで仕方ないのかも知れません。
わたしたちは、あんまにも、テレビに囲まれ、キャラクターに囲まれる暮らしをし過ぎているのだと思います。

じゃあ、本物は伝えなくていいのか?本物を伝えるべきではないのか?

そういう考え方は、確かにあると思います。本物は、知っている人には伝わっています。でも、今回は、それとは違った人、普段は伝わっていない人に伝えたいという思いがあるのではないかと思います。

わたしは、しっかりと、「Alan Moon」とデザイナー名が箱にクレジットされているだけで、

「バンダイ、けっこう真面目に、ゲームを出そうとしているんだなぁ……」

と思いますよ。
たとえ、このアルファベットが、何を意味するのかわからない人が大半だとしても……。

そういう意味で、「見てもらう」「手にとってもらう」工夫や努力は、なかなか大変そうです。多分、これがベストではなく、これからも、いろいろと試行錯誤していく問題だと思います。

さて、箱をあけて、次の日にあるゲーム会にもっていくつもりだったのですが……。

「あ、コレ持っていくの無理…」

あっという間に、くじけそうになりました。

「あぁ、これ、カード、自分で1枚ずつ抜かないといけない!!」

今回、コンポーネントを見て、これが1番衝撃的でした(笑)

たしかに、ドイツゲームでも、いろいろチップや、タイルを型から抜かなければならないゲームはあります。カルカソンヌとかも、全部タイルを抜かなくてはいけないので、けっこう大変です。

でも、「チケットトゥライド」は、プラスチックのコマと、ボード、カードで遊ぶゲームなので、「乗車券」では、なにも抜くものはなかったのです。
が、「チケットトゥライド」は、カードを全部自分の手で台紙から抜くようになっていました。

えーと、「チケットトゥライド」って、けっこうたくさんカードを使うゲームなんですよ……。今調べたところによると、140枚使います。
うーん、これもおそらく、「経費削減」なんでしょうねぇ。

そういえば、「マーメイドレイン」も、カードを手で抜いたような思い出が……。日本の伝統??

まあでも、こういった努力の末に、定価3500円。実売価格3000円があります。「乗車券」が、6000円前後のお値段なので、約半額ですからねぇ。
これは、日本で、デジタルじゃないゲームの値段設定としてかなりがんばっていると思います。これ以上高いと、多分、購入してもらえないのでは。

カードは、「乗車券」のものよりも、ひとまわり小さくなっています。エンボス加工はされていません。このあたりも、値段削減の努力の結果だと思います。

行き先カードは、当然、日本語化されています。これは、やっぱり素晴らしいですねぇ。以前、エポックででたゲームは、訳以外、カードからなにから、全部、元のママ日本語なしなんていうのがありましたから。
色の他に、その色を表すマークもかいてあって、いろんな人にフレンドリーです。

カード自体は、もともとの「乗車券」でも、小さいカードでした。2作目の「乗車券 ヨーロッパ」、3作目の「乗車券 メルクリン」は、大きくなっています。小さいカードは、プレイしにくいという声も聞きますが、そんなに情報量の多いカードでもないので、これはこれで、切符っぽくって悪くないと思います。

汽車のコマは、1色ずつ小箱に入るようになっています。色の5色の収納箱と、それ以外のカードや、点数コマを収納する小箱が1つ、計6つの小箱がついてあります。
このあたりは、安くあげて、収納にもいいようにと、けっこう考えてあります。
ドイツゲーム(「乗車券」は、アメリカのゲームか?)は、なかが区切ってあるのですが、持ち運びすると小袋にいれておかないとバラバラになってしまうものもありますし、クイーンゲームズのように、そもそもどうやって入れるか謎という箱もありますから。

汽車のコマは、「乗車券」のものと一緒。点数ごまが、「乗車券」では木のコマだったものが、「チケットトゥライド」ではプラスチックのものになっています。
このあたりは、コマだってプラスチックなので、あんまりわたし的には、こだわりはないなぁ。

ボードですが、厚さが半分ぐらいになっています。
元に比べれば、確かに耐久性は落ちると思いますが、反ったりしませんし、よっぽど乱暴なことをしなけば大丈夫な厚さは保っています。

今回、このボードは、ホントようによくやってくれています。

まず、当たり前かもしれませんが、完全日本語!!!

「アルファベットなんて、簡単に読めるじゃないか」

という意見もあるのですが、「チケットトゥライド」は、8歳以上が対象のゲームです。
その年齢の子どもたちに伝えたいと思えば、やっぱり、地名の日本語化は、とっても大切です。

広げたときのボートの大きさは、「チケットトゥライド」も、「乗車券」も、同じ大きさです。
これは、汽車のコマの大きさ、つくりが一緒なんだから、当然といえば当然ですね。

このボード、けっこう「乗車券」のボードに比べるか、改善されているところがあります。

プレイのしやすさに関する改善点としては、ボードのまわりの得点トラックの改善があります。
「乗車券」の得点トラックは、1周80点で、四隅に時計の絵が描かれていて、その時計の絵は、得点のマスとして数えないつくりになっています。
「チケットトゥライド」の得点トラックは、1周100点。四隅の時計の絵も、得点のマスとなっていて、数え間違えが少なくなっています。
これは、細かい変化なのですが、「遊びやすさ」を考えたときに、とてもいい改善点だと思います。
また、点数が1周してしまったとき(ありえるのかな?)にも、101点からスタートするので、数えやすいです。

それから、もう1つの改善点は、カードや、ボードの色ごとにマークがついていて、色が見分けにくい人でも、プレーできるようになっています。
これは、「play:game」でのあおぞらさんの評価を読んで気づいたのですが、

「あれ?もともと、そうでなかったっけ?」

と確かめてみました。
2作目の「乗車券 ヨーロッパ」や、「乗車券 メルクリン」では、そうなっているのですが、確かに、1作目の「乗車券」は、そういうマークは付けられていませんでした。
これは、今まで日本のおもちゃのなかでは、あんまり考えてこられなかったことで、すばらしいなぁと思います。

もしかすると、改良をしっかりしてくる海外ボードゲームですので、マイナーバージョンアップをしていて、大賞マーク(ポーン)付きの「乗車券」では、改善されているのかもしれません。 このあたりは、確かめられませんでしたが、それでも、ちゃんとバンダイが、そういう部分を改善して出してきたのは、バンダイの「本気」さをうかがえさせられます。

マニュアルは、フルカラーでないのが残念でした。3色ぐらいで刷っていて、見にくいことはないのですが……。
ルールで問題になりそうなところは、かゆかゆさんが指摘されているように、「ゲームの終了」のところだと思います。これは、多分、勘違いなんでしょうねぇ……。この点は、残念です。

あと、細かいことですが、「乗車券」では1枚ずつだけついていた「最長ルート」のカードと「線路マス別得点表」のカードがありません。

「最長ルート」については、ゲームの終了時にいれる点数なのであんまり問題ないかな。ただ、入れ忘れがないように思うなら、多少あった方がいいと思います。

「線路マス別得点表」は、ボードにかいてあるのですが、たくさんの人数でプレーすると、これが見にくいです。1枚でもあると、

「得点表みせて」

とまわして使えます。いちいち、マニュアルをまわすのは、プレイアビリティが落ちます。
わたしは、本当は、このカード1人に1枚ずつあってもよいのではないかと思います。
これが、「チケットトゥライド」の最大の残念な点だなぁと思います。

でも、このゲーム、伝わるかどうかわからない今の日本の市場に、なんとかして「伝えたい」という思いは、いっぱい伝わってきます。
はたしてこれで伝わるのかどうかというのは、かなり難しいところではあるのですが……(そりゃ、「ドラえもんのアメリカ旅行ゲーム」にした方が、手にとってもらいやすい。でも、それはしないギリギリのところでがんばっています)
マニアからみれば、確かに、文句のいいどころ、ツッコミどころは、いっぱいあるのだと思いますが、わたしは、これが売れて、日本のボードゲーム市場が元気になってくれたら面白いなぁと思います。

そのためには、やっぱりボードゲームで一番大切なのは、遊んでみることです。

一緒に、子どもたちと。

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ゲームを斬る

いろいろ間違えとかがあるこの本ですが(エラッタが「グループSNE」のWebサイトで見られます)、1番大切なのは、安田均が、ゲームを遊んでいるのが、とっても楽しそうなことだと思います。

わたし自身も、グループSNEの「カープス戦記」や、「安田均のゲームバトルロイヤル」がなかったら、TRPGの世界で止まっていて、ボードゲームの世界には、入っていなかったと思います。

確かに、自分の興味の移り変わりが、そのまま、ゲーム界の動きにみえてしまっているところはあるのですが、それでも、

「おもしろいよ!!」

と誘うんじゃなくて、楽しんでいる様子を見せるというのは、遊びにとって、とっても正しいことだなぁと思います。

ということで、「斬る」ところまでは、もしかしたらいっていないかもしれない。
この題名から、まさか、テレビゲーム以外の話題がでてくるというのも、見た人にはわからないだろうという部分はあるのですが、とってもゲームを遊んでみたくなる本なのは、たしかです。

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子どもと大人をつなぐもの

日本で、ボードゲームが広まってほしいというのが、「あ・そ・ぼ」管理人りんの願いです。
子どもたちには、いっぱい人とふれあうゲームをして欲しい。

でも、日本で遊ばれているゲームといえば、テレビゲームがほとんどです。
子どもは、テレビさえつけておけば、またまた、新しいゲームソフトさえ与えておけば、大満足で遊んでいます。

それは、子どもたちの選択したことのように見えます。
でも、本当にそうでしょうか?

もちろん、テレビや、テレビゲームには、それぞれの良さがあります。
なによりも、テレビやテレビゲームに子守をさせておけば、大人は煩わしい子守からその間解放されることが出来ます。

「子どもがしたがっているから……」

子どもがテレビから離れられないのは、本当に子どものせいでしょうか?実は、それ以外のことをしたいと思ってる子もいるのに、それしか与えていないのではないでしょうか?

ほっておいても、テレビを見ている?

でも、外は不審者がいて出られない、家で暴れたり、散らかしたりすると怒られる……そうすると、自然と子どものとれる選択肢は限られてくるのではないでしょうか?

子どもと遊びたいと思っている親も、きっとたくさんいると思います。
できれば、短い時間でいいので、毎日続けられると素敵です。

そして、いろいろ試してみます。
休みの日には外にお出かけ。でも、毎日出かけるわけにはいきません。これは、あくまで「ハレの日」です。
外で元気に遊ぶ。これは、帰りが遅くなることもあります。なかなか、毎日というわけにはいきません。
昔ながらの将棋や、囲碁。どうしても、実力差が出てしまいます。
テーブル囲んで「人生ゲーム」?子どもはきっと楽しいと思いますが、大人は何回も遊ぶのは辛いですよねぇ。

夜のほんの少しの時間。大人も、子どもも楽しめて……。
となると、やっぱり、テレビは強いです。
子どもと大人の好みがあえば、なお素晴らしい。一緒にテレビで楽しめます。
でも、この好みも、やっぱり子どもと大人では違ってきます。
昔なら、熾烈なチャンネル争いがあって、そこでまた、いろいろコミュニケーションできたのですが、幸か不幸か、今はテレビが何台もあるお家も多いです。
大人は居間で、子どもは子ども部屋でテレビを楽しみます。
???アレ?本末転倒です。

なんか、豊かになって、それはもちろん素晴らしいことなのですが、なくしていくものは、やっぱりあるようです。

子どもと大人は、実は時間の流れ方が違います。
人によってそれぞれな部分もあるのですが、子どもの時間の方が、のんびりじっくり流れていきます。
だから大人は、ついつい子どもを、追い立てるようにしなければなりません。
子どもの遊びは大人にとって単調すぎますし、大人の遊びは子どもにとっては難しすぎます。一緒に遊ぶのは、なかなか大変です。
でもそれは、けっして子どもが大人より、のろまで劣っているという訳ではありません。子どもは、じっくりと何回も繰り返し、いろいろな経験をためているのです。
だから、大人と同じスピードなんでもできる子どもは、かえって要注意です。もちろん、今までの間に、人知れない苦労をして成長しているだけかもしれません。でも、もしかすると、積む経験を積まずにやり過ごしているのかもしれません。

さて、子どもと大人の時間の流れが違うのなら、一緒に遊ぶことなんて、とても無理なのでしょうか?
それとも、大人が子どもに、いつもあわせてあげなければならないのでしょうか?

ときに、子どものスピードにあわせてあげることは、とても大切なことです。
でも、いつもそれでは、息がつまります。また、大人が楽しんでいるかどうか、けっこう子どもは敏感に察知します。
それが退屈でストレスがたまって子どもにあたってしまったら、それこそ、今までの苦労が水の泡です。

では、いったいどうすれば??

それは、優れたおもちゃの力を借りるのです。

おもちゃ?
日本では、おもちゃの寿命は3カ月なのだそうです。その短い期間の間に、パーッと売って、パーッと消えていく。 
そこにあるのは、テレビゲームと、キャラクターグッズです。

ここでいう「優れたおもちゃ」というのは、そういった短命なもののことではありません。
何年も、何年も、子どもたちに遊ばれつづけてきたおもちゃがあるのです。

では、「将棋」?「囲碁」?「オセロ」?確かに、それらに近いかも知れません。でも、最近では、遊ばれつづけてきたとは、なかなか言えないようです。
それが、ヨーロッパで遊ばれている木のおもちゃや、ボードゲームなのです。

優れたおもちゃは、子どもと大人の心と心をつないでくれます。

「でも、そんなのおもちゃ屋さんで、見たことないよ。」

そうです。大人だって、知らないのです。子どもと楽しく時間をすごせるおもちゃがあることを。
だって、普通のおもちゃ屋さんでは、売ってなかったり、目立つところにおいていなかったりするのですから。

ということで、ここからが本題です(笑)

今まで、ずーーっと、普通のおもちゃ屋さんでは、こういうすぐれたゲームが売っていませんでした。
しかし、ちょっとずつ、テレビゲーム以外の人と人とで遊ぶゲームが、見直されるようになってきました。

その風穴を空けたのが、ビバリーの「ブロックス」でした。このゲームは、定番として普通のおもちゃ屋さんにおかれるようになりました。

その後、昔出ていたいろいろなボードゲームが復刻されたりしました。でも、このあたりのゲームは、懐かしさはあるのですが、大人が遊ぶには少し辛いです。

それから、カワダの「ラミィキューブ」。これは、復刻されたゲームといっていいのかな?これは、とてもいいゲームです。これも、おもちゃ屋さんの定番になりそうな感じです。

「ブロックス」も、「ラミィキューブ」も、素晴らしいゲームです。
ただし、この2つのゲームは、遊びの中に物語性の少ないゲームです。
子どもと遊ぶのなら、もっとイメージがふくらむようなものがいいなぁと思っていたら……

きました!!「チケットトゥライド」

これは、「乗車券」という名前で、ボードゲームを遊ぶ人のなかでは、有名なゲームです。
ボードゲームの賞のなかでも1番権威があるといわれているドイツ年間ゲーム大賞を2004年に受賞しています。また、なんと、日本でも、2004年に日本ボードゲーム大賞を受賞しているという傑作です。
ただし、今までの「乗車券」は、海外の会社が作ったゲームでしたので、輸入するか、特別なお店で買うしか方法がなかったのです。

それが、バンダイから「チケットトゥライド」として、発売されました。
近所のおもちゃ屋さんで、この素晴らしいゲームが買えるのです!!

ルールは簡単。でも、大人も子どもも、一緒に楽しめるゲームです。
「人生ゲーム」などのすごろくしかしたことのない人にとっては、新しいおもしろさを提供できること間違いなしです。

発売日は、7月15日。
ということで、発売日の次の日、7月16日に、近所のイズミヤ堅田店のおもちゃコーナーをのぞいてきました。

近所のイズミヤ堅田店のおもちゃコーナーにも、一応、ボードゲームのコーナーがあります。
品揃えは、「オセロ」とか、「モノポリー」とか、「ブロックス」とかの定番。あとは、テレビとのタイアップものとか、キャラクターものです。

ざっと、棚をまわって……ないかな……と、ふと足元を見ると……

ありました!!

なんか、1番下の目立たない棚に2つ。

早速、1つはゲットしました。
9月になったら、ゲームクラブの子どもたちと遊んでみます。その時は、きっとレポートを書きます。

さて、この「チケットトゥライド」、売れ行きはどうなんでしょう?
こういったゲームが、どんどん日本で出て欲しいので、売れて欲しいです。

はたして、「ブロックス」、「ラミィキューブ」のような定番になれるのか?
しばらく、イズミヤに行ったときは、動向を見守りたいと思います。