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ウィ・ウィル・ウォック・ユー!

ちょっと軽いカードゲームで一休み。
ということで、「ウィ・ウィル・ウォック・ユー!」です。

けっこう、よく見かける名前の様な気が。
ドンドンパン、ドンドンパン。の「ウィ・ウィル・ロック・ユー」ではないのですね。
なんとなくウォックという言葉の雰囲気から、

「酔っ払いのゲーム?」1

とか思っていたら、魚のゲームでした(あと、ブロッコリー)。これ、おてばんで1回させてもらったことある!!
わたしも、でこねぇさんも、まったく名前を覚えていませんでした。

今調べましたが、ウォックというのは中華鍋のことの様です。
お魚(あとブロッコリー)を購入して、中華鍋にポイポイと放り込んでいくゲームです。まあ、放り込むのは、ゲーム終了時で、それまでは、ひたすら材料と鍋を用意するんですけどね。

このゲーム、アートワークが素敵です。お魚たちは、「ウィ・ウィル・ウォック・ユー!」という題名にあわせて、みんなミュージシャンのパロディになっています。
でも、それ以上に素敵なのは、お金です。
お金のカードにかかれているコインが、1円硬貨!!もう、どこからどう見ても1円です。

遊び方は、すっかり忘れているので、和邇乃児さんがインスト。

ルールは簡単。

プレーヤーが手番でやることは、

お金を払って食材のセットを買う。
お金を増やす。
買った魚のカードの上についたマークを集めて、鍋を確保する。

の3つだけです。そのうちの1つを選びます。

場には、食材カードと鍋カードとお金カードがオープンされています。

食材カードは、2枚、2枚、3枚、3枚と組になって並んでいます。この4組のセットのなかから、1組選んで購入します。
2枚組のカードのよこには、お金カードが3枚、3円並んでいます。3枚ぐみのカードのよこには、お金カードが6枚、6円並んでいます。これは、それぞれのカードを購入するときの最初のお値段です。
購入する場合は、横に並んでいるお金と同じお金を払って、カードの組を取ります。
払ったお金は、購入した組の横に並べます。つまり、次購入する時は、その組のカードは、2倍のお値段になっているわけです。

さて、そんな買った瞬間にインフレするだけだと、あっという間にものすごいお金が必要になってしまいます。
でも、値段は上がる一方ではありません。

プレーヤーは、自分の手番でお金を増やしたい時は、場にあるお金カードを1枚手札にするという行動を選ぶことができます。
そうすると、そして、取ったプレーヤーのお金が1円増えて、食材の値段が1円減ります。
こうして、十分に値段が安くなるのを見計らって、また、購入に移るわけです。

これだけの単純なシステムなのですが、需要と供給の関係をものすごく上手く表現しています。

あと、プレーヤーは自分の手番に、鍋を確保するという行動を選ぶことが出来ます。
これは、食材カードに「お箸」とかいろいろなマークがついていて、同じマークを4つ集めて出すことによって、場に並んでいる中華鍋から1つを選んで自分のものにすることが出来ます。中華鍋購入に使ったカードは、自分の前にオープンにして置いておきます。
マークは、0~2個ついています。星のマークは、ワイルドカードで、どのマークとして数えてもいい。
この中華鍋カードは、1ゲームに出てくる枚数が、はじめから決まっていて、取られたからといって新しいカードがめくられることはありません。だから、早い者勝ちです。
いつも、全部の中華鍋カードを使うわけではないので、最初に並べられるこのお題カードによって、毎回、ちょっと考えることは変わってくる感じです。
中華鍋カードには、基本的にどの食材を何個入れたら何点になるかが書かれています。
今回は、20点のカードが2枚か3枚ぐらいありました。それよりちょっと得点少ないのカードが1枚あったかな。2種類ぐらいの食材を規定数入れます。当然、得点が多いほど難しい。食材が足りないと0点になってしまいます。
それから、闇鍋のカードという、なんにも入れなくても得点になるカードもありました。これが3枚ぐらいでていたと思います。これは、ちょっと得点が低いのですが、でも、確実に得点になってきれるところは、おいしいカードです。
あと、単品鍋のカードが2枚ぐらいあったかな。これは、カードに中華鍋が2つかかれていて、それぞれのなべにかかれた食材をいれれば、1つ2~3点で得点になります。多分、貴重な食材は3点になっているのだと思います。
あと、直接得点ではないけれど、特殊能力を発揮するカードというのがありました。たしか、鍋の食材1つを別のものに変更できるみたいなカードが出ていたような気がします。

食材カードが購入された場合は、買われた数だけドンドン補充されていきます。そして、この補充が出来なくなったらゲーム終了です。

自分の購入した中華鍋の中に、手札と場にオープンにしている食材カードをすべて振り分けて、得点を計算します。

これ、前回遊んだときは、多分4人プレイしていて、ものすごいコントロール出来なかった感がありました。
人が多いと多いほど、値段の動きが激しくなって、

「ギャー、わたしの手番では、いつでも高値や~」

となっていた気が。特に、上家に、無理無理でも購入する人がいると、自分の手番はつねに高値に。
そして、獲得した食材カードで、得点の中華鍋カードを取っていくシステムなので、食材取るのに出遅れてると、中華鍋も取れないという展開に。
まぁ、考えどころもあるけれど、

「ギャーッ」

って言っていることの方が多い印象があります。

今回は、3人。多分、わずか1人の違いですが、この方がコントロールはしやすい感じかなぁ。もしかしたら、一緒にプレイしている人によるのかも。
基本、わたしとでこねぇさんは、無理無理な高値での購入をあんまりしないです。今回は、和邇乃児さんも、初プレイ(?)だったので、あんまり高値での購入をされていない感じでした。
もしかすると、1人が無理無理の高値購入に走ると、全員がそのルートを行かざる得なくなってしまう気がします。

たしか、「ビック・チーズ」がそんなゲームでした。慣れない人だけでやったときは、

「あぁ、なんとなくこんなゲームだよねぇ、相場これぐらいだよねぇ」

と言っていたのが、ゲーマーさんが1人入っただけで、

「えー、6面ダイスにそんにつぎ込むの~」

となっていまして、多分、それと同じような現象が起こるのではないかと思います。

今回は、まあでも、割と相場は安定した感じでゲームが進みました。そうすると、大事なのは、中華鍋の方の早取り競争です。
前回の教訓は、「闇鍋」取っとけでした。
1番高価な「闇鍋」は、でこねぇさんに取られてしまいましたが、残りの2こは、ゲットしました。
大鍋の20点と、単品鍋に1こ3点のエビを大量に投入しました。

1位りん、48点。2位でこねぇさん、39点。3位和邇乃児さん、34点。

これは、ルール簡単で、なかな良いゲームだと思います。
まぁ、若干、1度離されると、逆転がかなり無理なところはあると思いますが、重ゲーの合間に楽しいです。

セバスチャン・ブリーズデール,Sebastian Bleasdale
Pegasus Spiele
発売日 : 2012-10-01
  1. 「ヒック」とか、思っていたようです。」 []

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銀杏都市 ギンコポリス

銀杏都市
2つ目は、和邇乃児さんが持ち込まれたおすすめゲーム「銀杏都市 ギンコポリス」です。
実は、去年の湖畔のゲーム会の時にも持ってきておられたのですが、遊ぶのは今回初です。
東京で遊ばれたことがあるということで、和邇乃児さんのインストです。

銀杏都市(ギンコポリス)と呼ばれる未来都市をプレーヤー全員で拡張していきながら、そこで陣取りをしていく感じのゲームです。

銀杏都市は、最初は3色3枚ずつの9枚の正方形の都市タイルからできています。それぞれの色には、1~3までの数字が書かれています。これを3×3に並べたものが、最初の都市。都市の周りは、新たな都市を拡張していくスペースで、アルファベットのマーカーが置かれています。

プレーヤーは、既存の都市の上に都市をかぶせて高層化していくか、アルファベットのマーカーのところに都市を広げて拡張していきながら、陣取りをしていきます。

自分がタイルを置く時に、高層化するのなら重ねられたタイルの数だけ、拡張するのなら1つ、その上に自分のコマを置きます。
同じ色のタイルが辺で2つ以上繋がっていれば、エリアになります。
ゲーム終了時に、そのエリアに1番たくさんコマが置いているプレーヤーと2番目にたくさんコマおいているプレーヤーに得点が入ります。
1番たくさん置いているプレーヤーは、そのエリアに置かれたすべてのコマの数が得点となって、2番目にたくさん置いているプレーヤーは、そのエリアに置いた自分のコマの数が得点となります。そのエリアに1人しかコマをおいていない場合は、1位、2位独占となって、コマ数の2倍の得点になります。
あと、終了時の条件によって、さまざまな得点が入るカードというのがあって、プレイ終了時まで残していたら2点になるチップがあって、ゲーム中に手に入れることができる得点があって、それを全部合計して、得点の多いプレーヤーが勝利します。

今回は、でこねぇさんとわたしが初めてということで、初期カードが決まったビギナー用の手札でスタートです。
初期カードは、手札ではなくて、オープンした状態で、自分の前に色別に並べます。それぞれのカードには、ボーナス能力がついています。これは、自分の手番でした行動に合わせて、自動的に発動します。さらに、この初期カードによって、最初から持っている、コマ、都市タイル、勝利点などリソースの数が変わってきます。
慣れてきたら、この初期カードをドラフトするらしいです。

最初、手札が4枚配られます。
手札から1枚プレイするカードを決めて伏せます。そして、手番プレーヤーからオープンしていきます。
このとき、カードを使って自分の手札の都市タイルを配置したい場合は、配置するタイルも一緒に伏せます。
もし、1枚もプレイしたいカードがない場合は、ゲーム中2回までなら、手札チェンジトークンを使って、手札を総入れ替えすることが出来ます。
カードは、アルファベットのカードと3色の数字カードがあります。
アルファベットのカードを出した場合は、拡張になります。そのアルファベットのチップのある場所に自分の手札の都市タイルを配置して、その上に自分のコマを置きます。このとき、隣接する都市の数の分だけ、配置する都市タイルの色によって、ボーナスがあります。ボーナスは、勝利点とか、タイルとか、コマとかです。ボーナスを受け取った後、オープンにされたカードはそのまま捨て札になります。
数字カードを出した時は、高層化です。オープンにしたカードと同じ色と数字の都市タイルの上に、自分の手札の都市タイルを配置して、階層数と同じだけのコマをその都市タイルに置きます。
ただし、この高層化には、制限があります。既存の都市タイルと上に配置する都市タイルが同色で、上に置くタイルの方が数字が大きい場合は、制限はありません。でも、上に置くタイルの数字が小さくなる場合、差額を得点で払わなければなりません。さらに、違う色の都市タイルを上に置く場合は、追加でコマを1枚払わなければなりません。
既存の都市タイルには、誰かのコマが置かれています。このコマが自分のものであった場合は、そのまま利用することが出来ます。他のプレーヤーのコマであった場合は、取り除かれてそのコマの持ち主のところにもどります。このとき、コマを取り除かれたプレーヤーは、取り除かれた分と同じだけの得点を得ることが出来ます。
高層化させた場合、プレイしたカードは、新たなボーナスカードとして、自分の前にオープンにして並べて行くことが出来ます。つまり、高層化すればするほど、ボーナスカードが増えていくことになります。
カードだけでタイルを伏せなかった場合は、単純に、リソースの補充になります。カードの種類によわって、もらえるリソースは様々になります。ここで使われたカードは、捨て札になります。

拡張する場合でも、高層化する場合でも、リソースを得る場合でも、それぞれの行動が終わったら、それぞれの行動に合わせたボーナスカードが発動します。

全員がカードをオープンにしたら、終了処理です。使わなかったカードを左の人にまわします。
そして、1枚ずつ新しいカードを配って、次のラウンドがスタートします。
ただし、このとき山札が切れていたら、捨て札とともに、新しく建築された都市カードと同じ色と数字を持つカードを新たに混ぜてシャッフルします。
こうして、都市タイルが配置されるたびに、新しいカードがゲームに出てくる仕組みになっています。

こうやって、ゲームを進めていって、都市タイルの山がなくなったら、終了のフラグです。
各プレーヤーは、自分の持っている都市タイルから、山札にタイルを戻すことが出来、戻したタイルの分だけ得点を得ることが出来ます。

この戻した都市タイルの山がなくなったらゲーム終了です。もし、1枚も返されなかったらその時点でゲーム終了。

もしくは、自分のコマをすべて使い切ったらそのラウンドでゲームが終了します。
最終の得点計算に移ります。終了時得点になるカードの得点を得て、使わなかった手札チェンジトークンは1枚2点になります。
そして、エリアの得点を計算して、今までの得点と合計して得点の高いプレーヤーの勝利になります。

プレイしてみると、基本的にすることは、手札から1枚カードを選んでプレイするだけなので、とてもシンプルです。
カードの補充の処理などが、若干、忘れそうになる部分があって、このあたりはデジタルゲーム向きかなぁと思ったりもします。でも、そのちょっと面倒くさい、カード途中で追加していくシステムが、このゲームのおもしろさ、美しさのメインだと思います。
さすが、「トロワ」のデザイナー。でも、あれほど複雑な感じはないです。

陣取り系のゲームで、結構萎えちゃうのは、せっかく取った陣地を、次の手番で別のプレーヤーにすぐにあっさり取られたりすることです。それが、連続で続くと、なんというか不毛な気分になってしまいます。
また、同じ陣地の取り合いが、ずっと続いてゲームが硬直しちゃって、全然前に進まない感じになることもあります。
でも、「銀杏都市」のシステムだと、今置いたタイルの上に新しいタイルが置かれるまでには、山札がリシャッフルされるまでのタイムラグがあります。最初はけっこうすぐにリシャッフルになりますが、都市が拡張されてくるにつれて、そのタイムラグはだんだん長くなっていきます。
まあ、次の手番に陣地が取られるか、2ラウンド、3ラウンド先になったかだけじゃないかという感じもありますが、こうすることで、ある程度タイミングを考えて作戦を組み立てて行くことが出来ます。

それから、高層化に使った数字カードは、ボーナスカードになって自分の前に置かれるというルールも、良く出来ています。
こうして、これらのカードを捨て札から取り除くことで、配られるカードは常に、アルファベットのカードと今1番上にある都市タイルと同じ色と数字をもったカードだけになります。つまり、ほぼ無駄なカードが手札として決して配られてこないのです。

まあ、欠点としては、この新しく配置した都市タイルと同じカードを補充し忘れると、

「あの都市の上に高層化したくてずっと待っているのにこないーー」

という、絶対防衛都市が出来てしまうことぐらいです。
まあ、こういう問題は、「数エーカーの雪」でも、ときどきありましたよねぇ。
多分、今回は、なかったはず……。

ボーナスカードや、拡張して配置した時のボーナスを上手に使って、出来るだけ効率よく手番ができるように組み立てて行くのが大事そうです。
都市タイルも、コマも、けっこう枯渇しがちなので、ボーナスで上手に補充していきたいですが、作戦が立ちやすくなる都市タイルの補充が重要そうでした。

わたしは、はじめのボーナスカードでは、得点が貰えるカードが多かったです。チマチマと得点をかなえながら、タイルなしででカードをプレイしたときにカードボーナス都市タイルがもらえるので、2枚ずつ都市タイルを貰ってというプレイをしていました。

黄色い都市が大きくなってきたので、それを合併させて、さらに大きくしていきながら、ボーナスカードは、けっこうバランス良く育てていきました。

でこねぇさんは、ボーナスカードは能力を上げるというよりも、終了時得点になるカードを集める感じだったかな。ただそうすると、ボーナスが少ないので苦しそうです。

けっこう、引いたタイルも良くって、最後は、黄色のボーナスカードが終了時得点になるカードも出せて、中央の大黄色都市を支配できました。
中央の大黄色都市を支配した後は、もう早く終われ~と思っていました。
ワーカーを丁度使い切るのは、なかなか難しいです。結局、都市タイル切れで終了。ひっくり返されたくないわたしは、タイルを返さずに、終わりを早めることだけを考えておりました。

1位りん、81点。2位でこねぇさん、50点。3位和邇之児さん、48点。

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枯山水

枯山水
2005年1月31日(土)。
たまっていた2014年のレポートも書き終えた丁度よい時期に、2015年初めての湖畔のゲーム会がありました。
前回が、12月下旬でしたので、1カ月ぶりぐらいです。

ゲームハウスでは、12月から始まった購入ラッシュが続いております。新年開けてから、今日で既に8個の新たなゲームが到着しております。
2015年中に千の大台に乗せるという計画を、でこねぇさんは、着々と進めおられるようです。

ということで、我が家に新たに来た新作ゲームから。
まずは、「枯山水」。

「枯山水」は、2014年後半で1番話題のゲームだったのではないでしょうか?
東京ドイツゲーム賞の大賞作であり、なによりも、その渋いテーマと素晴らしいコンポーネントで目を引くゲームです。
特に、あの石が素晴らしいですよねぇ。

でこねぇさんは、2013年には、あんまり興味を示しておられませんでしたが、年末に京の勉強会に参加してプレイさせていただいた後は、

「欲しい…。欲しい…」

となってなっておりました。
まあ、確かに一見の価値のある、コレクター心を擽るゲームです。

ただ、ちょっと手に入れるのは大変です。
石は、メーカーの人が1つ1つ手で色を塗っているそうな。そのため、けっこう1回1回の生産数が少ないようです。
未だに、店で売りに出されても、1時間後には売り切れになっているという瞬殺ゲームです。
メーカーから「ショップに出荷した」という情報がツィッターに流れたら、次の日ぐらいから、ショップのページに張り付かないといけない(笑)

12月にも1回か2回、出荷されるタイミングがあったのですが、その時は購入できず。1月になって、やっと手に入れることができました。
2月下旬にも、出荷されるそうですので、欲しい方はご注意を!!

このゲーム大好きということで、でこねぇさんが担当して、インスト。

個人ボードに、枯山水の庭を造っていくゲームです。砂の紋様や苔がかかれたタイルを並べて、その上にいろんな種類の石を置いて、素敵な枯山水の庭を造っていきます。
最終的に、庭のでき具合によって、得点が決まります。途中経過での得点というのは一切なくて、本当に、ほぼ庭のでき具合で得点が決まるという、なんというか潔いゲームです。

最初、各プレーヤーは、カードを2枚配られます。名庭園カードと作庭家カードです。
名庭園カードは、日本の名庭園がかかれています。1これは、一種のお題カードで、そのお題の通りに石を配置した場合、終了時にボーナス得点が入ります。
また、作庭家カードは、枯山水を作った有名人たちのカードです。((多分。1人も知らんがな……。))こっちは、ゲーム中に1回だけ自分だけが使える特殊能力がついています。

自分の手番は2つのフェーズからできています。各フェーズできることから1つを選びます。

1つ目のフェーズでは、まずは、タイルを1枚引きます。
このタイルが、庭の模様のタイルで、いろいろな種類のタイルがあります。大きく分けると、苔のあるタイルと苔のない砂の模様だけのタイルがあります。
このタイルを自分の個人ボードに配置していって、自分の好みの庭を作っていくわけです。まあ、引き運もありますので、なかなか思い通りにはいかないのですけどね。
引いたタイルは、「自分の庭に配置する」以外に、「保管する」、「捨てる」、「他のプレーヤーに譲渡する」ことができます。

自分の庭に配置する場合は、最初の1枚はボードの左上隅か左下隅から。これまでに置いたタイルがある場合は、そのタイルに辺が接するように配置していきます。タイルは長方形で、横長に置かなければなりません。天地が逆さまに置いてもかまいません。配置の制限はそれだけで、別段、模様が繋がらなくても置くことができます。ただし、出来る限り、模様が繋がるような美しい配置をした方が高得点になります。

引いたタイルをすぐに配置したくない場合は、「保管」するか、「廃棄」するか、「他のプレーヤーに譲渡」します。
「保管」する場合は、そのタイルを自分のボードの右下の仮置き場に置きます。ただし、保管できるのは1枚だけです。そして、1度保管したタイルはもう廃棄や譲渡をすることができなくなります。
「廃棄」する場合は、そのカードをゲームから取り除きます。ただし、廃棄するためには、「徳」を1段階捨てなければなりません。「徳」と言うのがなにかというのは置いといて、まあ、せっかく運命的に巡り会ったタイルを捨てちゃうなんていうことは、あんまりいい行為ではないということなのでしょう。ちなみに、徳がないと廃棄することもできないです。
「譲渡」は、交渉が成立すれば、他のプレーヤーにタイルを渡します。譲渡を受けたプレーヤーは、直ちにそのタイルを配置しなければなりません。譲渡をすると、「徳」が2段階アップします。人に譲ると徳を積んだことになるわけです。

2つ目のフェーズは、「座禅」、「石を置く」、「禅僧ゴマの移動」、「カードの使用」の4つの内から1つ選びます。
「座禅」をすると、徳が1段階アップします。精神を磨いて徳を積むのです。
「石を置く」は、自分の個人ボードに石を置くことができます。石は、いろいろな種類にわかれていて、石ごとに得るのに必要な「徳」のレベルが決まっています。例えば、超いい感じの船石2なら、徳が7レベル以上必要みたいな感じです。つまり、「徳」というのは、いい石を得るための能力値みたいなものです。でも、1度石を配置すると、なぜか、徳は0に戻ってしまいます。精神力を使い果たしてしまうのか?3実は、石を持ってくるにはものすごい負担を人に強いている4のかもしれません。石は、基本的に上下左右で連続しておくことができません。でも、苔のあるタイルが並んでいる場合のみ例外として連続して置くことができるようになります。
石は、禅僧ゴマのいる縦列のタイルの上にしか配置できません。ただし、徳がマックスの場合は、フォースの力で禅僧ゴマを気にせずに、好きなところに配置することができます。ちょうど禅僧コマがいるタイルの上に石を配置した場合は、禅僧ゴマを上下左右に自動で1歩動かすことができます。
「禅僧ゴマの移動」を選ぶと、自分の禅僧ゴマを上下左右に1歩動かすことができます。
「カードの使用」は、最初に1枚配られていた作庭家カードをプレイして効果を得ます。

こうやって、タイルを配置したり、禅僧ゴマを動かして石を配置したりして、自分だけの一期一会なお庭を造っていくわけですが、ここにもう1つ、徳の効果があります。それが、「強奪」。
強奪ですので、当然、徳は減ります。これは、譲渡の全く逆。手番のプレーヤーがタイルを置こうとした瞬間に、徳を2減らして、

「それをよこせ!!」

と奪っていってしまうのです。恐ろしい。もう、欲しいタイルがあれば、徳なんていってられない。無理矢理、持って行って自分の個人ボードに置いてしまいます。

……なんて、わがまま。非道……。
まあ、言葉は「強奪」なんて泥棒的ですが、おそらく、今まで貯めてきた「徳」を使って、ものすごい威圧しているのではないかと……。

こうして、誰かの個人ボードのタイルがすべて埋まれば、ゲームを終了に向かいます。
タイルが埋まったプレーヤーは、もう、フェイズ1のアクションも、譲渡してもらうことも、強奪もできません。5
そして、全員のタイルが埋まったら、ゲーム終了です。

得点は、けっこうややこしいです。
石の置き方で、得点があります。対角線に置いたり、桂馬に置いたり、決められた種類の石を決められた場所や、配置で置いたり。
いろんな種類の石を使うとボーナスがあります。
タイルでボーナスがあります。渦の模様を造っていたらとか、苔のないタイルがつくる長方形の大きさとか。あと苔のついているタイルはそのままで2点だとか。タイルの紋様が繋がっていないところは、マイナス2点だとか。
残った徳は、1レベル1点。
そこに、名庭園カードの得点をあわせて、合計点が多い人の勝ちになります。

さて、カードを配られてゲームスターとです。
わたしに来たカードは、名庭園カード龍源院と作庭家カード雪舟です。

龍源院のカードは、達成したら11点。名庭園カードは、10点から15点までのカードがランダムに配られます。まぁ、得点が低い方が達成できやすくなっているはず……。なのですが、このお題、いきなり、石が連続して並んでいるんですけども。
ということは、左から1番列の中央と左から2番目列の中央には、必ずタイルを置かないといけない。

実は、苔のあるタイルっていうのは、けっこう貴重品です。
早い時点で出てきてくれればいいのですが……。なんか、前回、京の勉強会でやらせていただいたとき、わたしの庭、苔が2つ位しかなかった記憶が。不安が頭をよぎります。
お題で置く石は3つ。2つが左に寄っていて、もう1つは、1番右です。おそらく、禅僧ゴマの移動であっちに行ったりこっちに行ったりのロスをしていたら置けなくなります。そうすると、左側の石から配置したい感じなのですが、これが、苔のタイルが配置できない限り石が置けません。

1ターン目。なぜか、全員苔入りタイルを引きます。今だけは、いらん感じ。最初のタイルは、左端の列の1番上の段か1番下の段にしか置けません。置きたいのは、2段目なんだよ~。

とりあえず、左上に配置。座禅を組んで待ちます。徳はどんどん積み上げられていきますが、そもそも、お題で最初に置かなければならない石は星マークです。これ、どんな石でもいい。高い石を置くのはもったいない。

業を煮やして、「雪舟」のカードを使用。雪舟は、タイルを3枚めくって、そのうち1枚を配置、残り2枚はペナルティ無しで廃棄できるという能力を持っています。

「雪舟、キミに決めた!!」

ここで一句。

雪舟で 3枚めくって 苔は無し

だれも、苔タイルが出ないので、強奪もできないまま進みます。紋様は、なんとか繋がっているけれど、石がまったく置けません。無駄に徳だけが貯まっていきます。

左1列目の1番上は、苔のあるタイルです。ここから、右にタイルが並んでいます。今、石を置けるのはこの苔のあるタイルの上だけです。そして、この下に置くタイルは、苔があるタイルのはずですから、連続していても問題ない。うーん、徳がもったいないから、今回、苔が出なければ、石を置くかぁ。1番上の段に立石(小)、立石(大)、立石(小)と置くと三尊石ボーナスで15点も貰える。そして、お題では、1番右に置く石は、ちょうど1番上の段1番右の列に立石(大)を置くと、お題とかぶせることができます。6

さらに、タイルをペラッ。やっぱり、苔はない。

「石を置きます」

徳が0に。

さらに、一句。

強奪が 出来ない時だけ 苔タイル

と、次の瞬間から、みんななぜか、苔タイルを引き始めるという……。
まあなんというか、ひどい。

それでも、なんとか1枚苔が出て、臥石を苔の上に配置。臥石は、縦列中央に置くと3点になるらしい。縦の2段目中央に配置しておけば、無駄になることはないかぁ。

1番、苔をタイルを持っているのは、和邇乃児さん。でこねぇさんも、それなりに。わたしだけが、2枚だけ。

「苔でろ、苔でろ」

やっとでました。苔。しかも、前に配置してある左列2段目中央にぴったり合致する形です。
あぁ、やっとゲームが進められる……。

「それ、強奪します」

和邇乃児さんに、あっさり強奪されました。
ここから、和邇乃児さんが、強奪の嵐。苔ありまくり。そして、タイルを置ききります。あとは、石を置くだけ。

わたし、まだ石2こしか置いていないです。そして、点数を取れる形にまったくなっていません。大体、最初の1個目の石を配置した時に、2番目に置く下にタイルが配置されていなかった(苔タイルを獲得できていなかったため)ので、禅僧ゴマを動かすのに1手番使わなければならなかったりして、けっこう出遅れております。

でこねぇさんも、タイル置き完了。
こうなると、わたしは、後、引いたタイルを配置していくだけです。譲渡して徳を一気に上げることもできないのできません。
タイルは埋まっていくだけですので、終わりまでのターンはだいたい読めてきます。そうすると、置ける石の数も見えてきます。あと、高いの1つか安いの2つぐらいしか置けません。
もちろん、廃棄はできるのですが、そうすると徳を消費してしまいます。
他のプレーヤーは、あとは徳を貯めて石を置くだけですから、そうすると相手に時間を与えてしまうだけになってしまいます。

置いてある石は、左側の2つだけ。

………詰んだ。

しかも、最後になって、無駄な繋がらない苔タイルが連続で2枚も出てきます。

結局、立石(小)をフォースの力で1番右端上に設置して、ゲームお題カードだけをクリアして、ゲーム終了でした。

得点計算。

「縦列の中央に臥石置いているから3点。」

「それ、中央じゃないよ」

えっ?
縦列の中央ではなくて、中央の縦列で、中央の縦列っていうのは、縦の真ん中つまり、上から2段目のことではなくて、横並びの真ん中のことなんだそうです。

「はぁ~、意味、わからへん」

さらに、結局、最初に置いたは立石(小)は、三尊石ボーナスにはならず無駄になりました。7

1位でこねぇさん、43点。2位和邇乃児さん、40点。3位りん、30点。

うーん。苦手。
まあ、配置ルールの勘違いは、多分、わたしが悪かったとして、それでも、得点になる石の配置がいろいろあって、良くわからない。
良くわからないというよりは、思ったよりも、複数の組み合わせはできないと考えないといけないのかもしれません。
いろいろあるから、いろいろできるような気になるけど、配置できる石の数って、もちろん石の価値の高さや、譲渡し合っているかによっても変わるけど、5つできたらけっこう多い。3つぐらいと考えていた方がいいのかも。
それを思っていないと、なんにもできなかいままに終わった感じになります。

なんか、若干、名庭園カードとか、作庭家カードとかの強さの差も気になります。
わたしが名庭園カードを見てたら、なんかお題をクリアしただけで桂馬置きボーナスが達成されるカードがあったりします。これ、15点になっているけど、実質クリアしたら自動的に20点取れることなります。こういうカードは、15点ではなくて、20点として調整されているのかなぁ……。達成自体が、難しいカードなのかなぁ。
あと、作庭家カードも、今回の雪舟は、使える方の能力だと思うのですが(引きが悪くて役に立ってませんでしたが)、「賢庭」なんて、メチャクチャ強い気がします。この人がいたら、最後に無駄になった石を動かして、無理矢理、対角線や桂馬が作れます。

うーん。まあ、最初は確かに、人が苔タイルを引くまでは、徳を0にするべきではなかったんだろうとか、日本語を誤解しないとか、だいたい置ける石の数を考えて計画するとか、もう1回やったときに直すべき点はいろいろあります。
でも、それでも、引きというコントロール不能な部分が大きい。
いや、もっと雰囲気を楽しむゲームなのかなぁ。
でも、自分が計画通りの思い描いた形の庭が造れたら、楽しいかもとは思うのですが……。

作庭の道は、1日にしてならずじゃ。

最後に一句。

美しさ 追求する者 業深く

追記。

なぜか、うちの枯山水は、立石(大)と立石(小)の裏についているマークが、全部、立石(小)のものでした。

山田 空太
ニュー ゲームズ オーダー
発売日 :
  1. 多分…。見たことあるようなのもあります。 []
  2. という石の種類があるらしい []
  3. 超能力で、石を動かして庭まで持ってくる説。 []
  4. 奴隷が石を運んでいる説。 []
  5. スペースがないですから。 []
  6. と思っていましたが、今、ルールを確認すると三尊石ボーナスは、1番上の段に連続して置かないといけないのでした。完全に、勘違いをしておりました。 []
  7. まあ、これも連続でなくつくって「はぁ~」となった可能性大です。 []

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グラスロード

グラスロード
大型のゲーム2つということで、けっこうよい時間です。
ラストは、ほどとぼの重さのゲームということで、「グラスロード」です。
前回、最初は、1枚ずつカードをふせるというルールをとばすというルール間違えあったので、そこを訂正してスタートです。カードをふせないのは、2人戦のときだけでした。

このゲーム、カードのバッティングのルールから、「魔法にかかったみたい」に似ているといわれることもあります。ただ、「魔法にかかったみたい」は、バッティングとトリックテイキングを合わせたようなゲームなのですが、「グラスロード」には、トリックティキング的な要素はありません。
わたしは、「グラスロード」は、最終的にどのタイルで得点を取るのかを考えて方針を立ていくところや、めくられたタイルによって作戦を変更していく感じが、どっちかというと「宝石の煌き」に似ているなぁと思っています。

「宝石の煌き」の場合は最初に並んだカードを睨んで、今回は、レベル3のカードを集められそうだとか、貴族カードでいけそうとか、レベル2のカードを複数取れそうとか、なんとなく考えて宝石を取っていきます。
もちろん、レベル1、レベル2のカードというのは、けっこう、入れ替わりが激しいので、作戦はそのたびに臨機応変に変わっていくのですが。

「グラスロード」の場合も、最初に並んだ建物タイルを睨んで、どうしたら得点が取れるのかなぁと考えます。
まずは、得点ボーナス系のタイル。得点ボーナス系のタイルは、上手くいけば、大きな得点が期待できます。ただコストは高級資材であるガラスとレンガを使うものがほとんどです。せっかく建てたのに条件があわずに充分な得点を得られないと損になってしまいます。
どれぐらいが充分な得点かというと、4点以上は欲しいなぁと思います。ということで、4点以上になりやすそうなタイルがないかを探します。
今回、今回は、池が繋がっていれば得点という「水門」という建物が得点ボーナスのところにあります。最初に自分のボードにある池は2枚。毎回、池の地形を置く系の職人カードをプレイし続ければ……。
ただしこれをすると、建物に使える地形や、作戦の幅が少なくなってしまいます。

でも、インスタント系にさらに、池の地形を増やせる建物タイルがあります。うーん、これはやってみるかぁ。

変換系のタイルや、インスタント系のタイルでも、高得点なものは素点が4点あります。これらがオープンになっているのなら、それを建てて展開できるかどうかも大事です。
前回の湖畔のゲーム会で1位だったでこねぇさんの得点は、ほとんどこの素点が高いタイルの得点でした。けっこう、バカにできない得点です。

ただし、この4点という基準は、序盤から中盤に向けての建物を建てるときの基準です。終盤、特にラストの建築ピリオドは、その建物タイルを購入することで得られる得点だけではなくて、タイル購入のコストも考えなければなりません。高級資材であるガラス、レンガは、残しておいても1つ1点になります。4点になる建物でも、高級資材を3枚も使って購入して、その後、高級資材を補給できないのであれば、1点の価値しかないことになります。それならば、高級資材を使用しない2点の建物を増やしていた方が得になる場合もありえます。

あと、今回のゲーム会のあとに遊んでいて、変換系の建物タイルで気づいたことがあります。
いつも、せっかく購入しても、なかなか上手く使えないなぁとながめていました。

変換系の建物は、大きく分けると3種類にわけられます。
1つ目は、「資源」を「資源」に変換するものです。基本的に、1つの「資源」を消費して2つの「資源」を供給するか、2つの「資源」を消費して3~4つの「資源」を供給します。
2つ目は、「地形」を「資源」に変換するものです。地形(およびなんらかの「資源」)を自分のボードから取り除くことで、「資源」を供給します。
3つ目は、建物列を消費して「資源」を供給するものです。

このうちの1つ目の「資源」→「資源」変換についてなのですが、これも2種類合って、複数の資源を利用するものと、単品の資源だけを利用する物があります。
で、特に単品の資源だけを利用する変換系の建物タイルは、入力する資源と出力する資源が一方通行になっています。

わかりやすいのは、「木材」と「レンガ」です。「木材」は、入力系の資源で、絶対に他の資源から変換されることはありません。また、「レンガ」は出力系の資源で、絶対に他の資源に変換されることはありません。

もうちょっと詳しく見てみると、

「木材」→「炭」→「水」→「粘土」→「食事」→「珪砂」→「レンガ」

の順に並んでいて、左から右には変換しますが、右から左へは変換しません。

まあ、これは、変換系の建物が、いつでも何回でも使用可能なので、もし、そうなっていなかったら無限ループに陥ってしまいますからねぇ。1

ちなみに、この発見をドヤ顔ででこねぇさんに話したところ、

「そんなん知ってた!!」

と言われました。
え~、知ってたら教えてくれてもいいのに~。

もう少し詳しく見ていくと、基本、変換することで数は2倍に増えていくのですが、「珪砂」→「レンガ」の変換だけは、高級資材への変換ということで、1/3に減ります。
また、「レンガ」に変換することが出来るのは、「珪砂」だけになっています。

また、「珪砂」も、若干特別な資材と位置づけられているようで、「炭」、「粘土」からは、直接「珪砂」に変換できないようになっています。

変換系の建物は、基本的に変換後の「資源」が増えていきますので、変換系建物を経由して出力される資源は、けっこう潤沢になります。
こういう変換系建物を複数、それも、効果がつながるように(例えば「木から水に」と「水から珪石に」の両方を)建てると、最初に入力する「資源」にだけ切らさないように気をつければ、変換先の2種類の「資源」の心配をあまりしなくてよくなり、資源リングを制御しやすくなります。
だから、もし変換系にこういう、2段階以上の変換ができる組み合わせがあったら、それを狙っていく作戦もいいかもしれません。
入力される資源が同じ変換系の建物を2つもつ方法もありますが、その場合は、けっこう、その入力するための資源が枯渇してしまって、うまくまわらない感じがします。

ゲームは、4建設ピリオドあります。
建物タイルによって得点が入りますので、出来る限り建物は建設したいです。どのラウンドにも、必ず「建設」できる職人カードを選んで入れておく必要があります。

前半の1ピリオドと2ピリオドは、手札の中に建築できるカードの比率がすくないことが考えられます。普通は、資源を集めてから建物にいく流れだと思いますが、自分がスタートプレーヤーだったりしいたら、積極的にコストの軽い建物をいきなり建設するのもありだと思います。そうして、相手とバッティングすれば、貴重な「建築」できる職人カードを無駄に使わせることができます。まぁ、これは、自分もせっかくプレイしたカードなのに、職人の能力の半分しか使えていないので若干損でもあります。確実に、相手が、「建設」できそうな建物がないところを見計らってやらないといけないと思いますが。逆に、後に「建築」用のカードを残しておいて、自分が建築できない状況で出されてしまうと目も当てられません。

後半の3ピリオド、4ピリオド目は、けっこう建築ラックシュになるはずです。ほぼ、「建築」ができる職人カードは、半分の能力しか使えないと考えてよいでしょう。被ることを前提に、どの職人で資源を出して、どの職人で「建築」をしていくのかを組み立てなければなりません。

また、コストが必要な職員カードを手札にする場合は、その資源を0にしないように考えておかないと、せっかく、人のカードにフォローしたのに使えないなんてこともあり得ます。ここでも、変換系があれば……。

まあ、そんなことを考えても、相手の出方次第、タイルの出方次第なのですが、それでも、けっこう読みあいも熱いゲームなんじゃないかと思います。

今回は、和邇乃児さんは、初期に、建物列を2枚捨てたらレンガが手に入るという「屋根板製造所」という建物を使っておられました。あれも、けっこ強そうです。ある程度ギャンブルでもあるのですが、自分のタイル列は人から邪魔されないので、チャンスがあれば作っておくのは充分ありだと思いす。特に、この手のタイル列を変換するカードがある場合は、毎回選んでも出してもいいぐらいだと思いました。

さて、予定通り、池だらけの町になったのですが、建築の方はでこねぇさんにいつも1歩先をいかれる感じです。
この人、自分のカードプレイの手番で、自分で考えて伏せたカードをオープンにしているのに、それから、

「うーん、じゃあ何建てよう……」

とか考えておられます。
えー、「建築」のカード出してるくせに、今から考えるの~。それ、被って出したカードと違って、自分で選んで出したカードやで~。
そして、わたしが準備して購入できる状態にしていたカードを、長考の上に取っていきます。

「はじめっから、それ選んでたんちゃうの?」

とか、

「それ以外、買えるものないやん?」

というときでも、長考してますなぁ。
ヤバい上家です。そして、とうとう当初目標のカードが……。

「ねぇねぇ、これ取りたいよねぇ。これ、とったら怒る?」

「ぼくは怒らへんけども、今日、寝ている間に、おねぇさんの身に恐ろしいことが起こるかもしれん」

……取られてしまいました。
そ、そのカードが、楽しみだったのに~。
わたし、池ばっかりの地形にしていたので、あのカード取れたら8点のカードやったのに~。

そして、上の写真のような個人ボードが出来上がったのでした。

まあ、そこから巻き返しをはかりましたが、出遅れを取り返せませんでした。

1位でこねぇさん、24点。2位りん、19.5点。3位和邇乃児さん、17点。

「うーん、苦手だ」

と和邇乃児さん。
資源の増減の仕方が独特の動きをするので、ちょっと見通しにくいのと、タイルのめくり運が大きいのが、ちょっと気になるようでした。

地味なんだけれど、考えどころがいっぱいあって、わたしは、けっこう好きなんですけどねぇ。たしかにシンプルさはないかな。でも、割と規定の時間でサクッと終わる感じもあってそこもよいと思います。
さらに、上級のルールとして、5ラウンドやるという方法もあるようです。まだ、試したことはないですが、印象としては、そんなに変わらない感じがします。

ということで、2014年の最後のゲーム会は、終了したのでした。

  1. 調べたところ、実際に、最初の版では4枚ぐらいの変換系建物で無限ループがあったみたいです。日本語版では、その建物タイルは入っていない様です。 []

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春秋戦国

春秋戦国
「カヴェルナ」に5時間。
さて、次は、軽いヤツか??

「なに言ってるんですか、今日は、新しいゲームを遊ぶ日ですよ」

ということで、「春秋戦国」でした。

ライナー・クニツィアのゲームだと思っていましたが、違いました。
秦の始皇帝時代の中国を舞台にしたゲームです。
けっこう複雑な動きをするゲームで、ルール聞いただけでは、ぼやっとしていてあんまり作戦を考えられなかったり、今、手元にゲームそのものがなくて見直せなかったりするので、けっこういい加減な記憶で書いております。

手番では、自分の手札をプレイしてアクションをするか、手札を個人ボードに差し込むかのどちらかをします。

手札のプレイは、基本的にゲームを動かすアクションで。個人ボードへの差し込みには、能力アップさせる感じです。
手札をプレイする場合は、カードによって出来るアクションが決まっています。さらに、プレイするカードは、アクションによって、前に置かれているカードよりも大きいカード出さなければならないとか、小さいカードを出さなければならないとか、制限があって、出そうと思っていても、周りの動き次第では出せなくなってしまいます。
とても大きな数字をもっていて、

「さすがにコレは、大丈夫だろう」

と思っていると、それより大きな数字をだされて、グヌヌッとなってしまいます。
しかも、最初に配られたカードが……。

「これ、大きい数字がいるアクションは小さな数字で、小さな数字のいるアクションは大きな数字が書いてあるんですか?」

「そんなことないよ」

そんなんばっかりなのですが……。
まぁ、ゲーム的には、前半、個人ボードに差し込んで能力をアップしておいて、後半、アクションをしてアップした能力値を使って効率よくアクションしていく感じなのかなぁ……。

ということで、ちょっとしゃがみ感はありますが、個人ボードに差し込んでいきます。

全体ボードは、5つ位の地域に分かれています。得点は、そこに宮殿を建てたり、万里の長城を作ったりすることで得ていきます。基本、早く建てればたてるほど、安かったり、得点が高かったり。それから、エリアマジョリティ的な要素もあります。

個人ボードの方も、全体ボードと対応する5つ位の地域にわかれていて、それぞれの地域で自分が動かせる労働者とか影響力的なものを表しています。
だから、全体ボードの「一の地域」でなにかをしようと思ったら、まずは個人ボードの「一の地域」に労働者を動かしたりしなければなりません。
カードを差し込むことで、労働者が移動しやすくなったり、補充の時にボーナスで増えたりします。

あと、たしか、ラウンド終了後とのボーナスもあって、これもけっこう大きいボーナスが貰えます。
このボーナスを貰うための条件が、その回でボーナスをもらわなければ、次に持ち越せたりして、それぞれのプレーヤーがなにで得点を狙っているのかという駆け引きがあったりします。

なんせ、見ないといけないところが多いゲームでした。

わたしは、最初に上げた能力が、気づけばけっこう後半にしか使わない能力で、なかなかうまく噛み合わなかったです。
この個人ボードに差し込むカードの順番と、プレイするときのカードの大小があわなくて、つらかったです。
得点要素のアクション、全部2人に先をこされた感じでした。

1位、和邇乃児さん180点。2位、でこねぇさん、144点。3位、りん127点。

うーん、1回では、わからないゲームですねぇ。