ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年5月京都ドイツゲームウサギとハリネズミ,カメレオン,コロレット,ナッシュ,子ども

これは、新しいゲームなのだそうです。
見た目は、けっこう地味なのですが、ルール単純で、色々考えることが多い楽しいゲーム。
それが、「コロレット」です。

「ドイツ年間ゲーム大賞 2003」のノミネート作品です。

カードは、7色の「カメレオン・カード」と、どの色のカメレオンにもなれる「ジョーカー・カード」、それからボーナス得点である「+2カード」があります。
あと、なぜか、「ナッシュ」で使えるブランクカードどいっぱい入っていて、

「アバクスシュピーレ社の『ナッシュ』に対する熱い思いが伝わってくるよなぁ」

という話が、ゲームされている方たちの間でうわさになっておりましたが、それらのカードは、「コロレット」では使いません。「ナッシュ」で使ってください。

まず、プレーする人数分と同じ枚数のカードを並べます。
残りはすべて、山札です。

さて、手番のプレーヤーには、2つの選択があります。

1つは、伏せた山札からカードをめくって、どれかの列につけ足すことです。ただし、どの列も3枚までしかおくことは出来ません。どれかの列につけ足せば、それで手番は終了になります。

もう1つは、ならんでいるカードの列をどれか1列選んで取ることです。カードを取ると、一旦ゲームから抜けます。
全員が、どれかのカードの列をとって抜け、新しいカードの列がおかれるまで、ゲームに参加できなくなります。

取ったカードが、得点となっていきます。
取ったカードが得点となりますが、プラスにも、マイナスにもなりますので、注意が必要です。
取ったカードのうちプラスの得点になるのは、3色だけです。それ以上の色のカードを取った場合は、そのカードは、マイナス得点になります。

得点は、それぞれの色のカードが、

1枚なら1点、
2枚なら3点、
3枚なら6点と

と枚数が多くなるほど、大きくなります。プラスの得点のカードも、マイナスの得点のカードも、この調子で、点数が大きくなります。
おや、この増え方は、どこかで見たような(笑)。「ウサギとハリネズミ」のニンジンパワーと進めるマスの数の関係と一緒ですね。

だから、同じ色をたくさん持っていると点数が高くなります。
逆にたくさんの色を少しずつ持っていると、点数は低く、しかも、マイナスの得点が出てきてしまうことになります。

このくり返しで、山のカードがなくなったらゲーム終了です。
プラスの得点からマイナスの得点を引いたものが、そのプレーヤーの得点です。
1番点数の大きなプレーヤーの勝ちです。

初プレーでしたので、いつものちょっと様子見プレイ。
どっちかというと、色々カードたまってから取ってみました。

山からカードを引いちゃったときは、もう1周しなければ、カードを取ることはできません。
自分にとって、得になるように配置していくよりも、どっちかというと周りを困らせるように配置していく感じです。
特に、みんなが何を集めたいのかがわからない序盤は、下手においしいところに置けば、ぜったい自分まで残っているわけがない。

逆にゲームが進んでくると、相手が何を欲しがっているのかわかってきます。だから、これは、相手は取らないだろうと踏んだら、おいしいところに置くのも1つの手かな。
でも、何を集めているのかバレバレだと、また、そういうせっかくつくったおいしいところに、3枚目、いらない変なカードを置かれてしまいます(泣)

めくって困るのが、「+2」のカードと、「ジョーカー」のカード。
どっちも、どの色とも関係無しにプラス点になりますので、邪魔な置き場ってないんですよね。
大概、次のプレーヤーにちゃっかり取られたりします。

これはなかなか、プレーヤーの性格が出ます。

2枚そろったら、どんどん取っていく堅実タイプ。
こういう人は、他のプレーヤーから、

「軟弱もの!」

とか、

「チキンめ!」

と言われます。

逆に、最後の最後までねばって、「プラス」も、「マイナス」も、ガッポガッポ手に入れていくタイプ。
これは、

「考えてないやろう」

とか、

「イケイケ」

とか呼ばれるかもしれません。

わたしはもちろん、臨機応変にどちらも切り替えるオールマイティなプレイですよ。決まってるじゃないですか。

うーん、いいの出そうだから、もう、1枚だけ(笑)引いておこう。次は、絶対取るから。

今回勝ったのは、2枚、2枚と取っていた堅実プレーの方でしたが、これ、この計算方法って、けっこう誰が勝ってもおかしくないという感じでした。

ちょっと、点数計算は子どもには難しいかなぁと思ったのですが、みんなでワイワイとジレンマを楽しめるよいゲームでした。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年5月京都ドイツゲーム右へ左へ,子ども

右へ左へ

7人のお巡りさんが道を教えてくれます。

「お巡りさん、どう行ったら着けますか?」

「3つ 左ね」
「それから1つ 右ね」
「あと4つ 左に行ったらつくから」

てな感じ。
でも、お巡りさん、みんなてんでバラバラな方向いているんですよ。
だから、どっちがお巡りさんにとって、「右」なのか、「左」なのか考えなければなりません。

子ども用のゲームです。
えーと、「レオナルド」というゲームがありまして、ちょっと、おもしろいのかこれ?というようなゲームなのですけど、この「みぎにひだりに」も、なんか、同じ感じのゲームです(笑)

2年生の子と遊んでみたのですが、子どもとやったら難しすぎでした。

いや、ルールは、とっても簡単なんですけどね。

で、大人とやってみたらおもしろいかということで、白紙さんがつき合ってくれて、2人でプレーしました。

7人のお巡りさんカードを、場にまるくならべます。
お巡りさんは、前を向いている人や、後を向いている人など、いろいろな人がいます。それから、そのお巡りさんが立っている場所の目印がカードにはかかれています。

指示カードを1枚めくります。
指示カードには、「出発地点」と3つの指示が書いてあります。
指示は、「いくつすすむのか」と「左右どちらにすすむのか」の組み合わせ出てきています。
例えば、「3つ 左」という感じです。

まず、出発地点にいるお巡りさんをさがします。そのお巡りさんが、最初に指示を出してくれるお巡りさんです。最初の指示に従って、移動します。

移動した先のお巡りさんが、2番目の指示を出してくれるお巡りさんです。そこからまた、2番目の指示に従って、移動します。

またまた、移動した先のお巡りさんが、3番目の指示を出してくれるお巡りさんです。そこからまた、3番目の指示に従って、移動します。

そしてたどり着いた先が、目的地です。そのお巡りさんを指さして、立っている目印を大きな声で言った人が勝ちです。
勝った人は、指示カードをもらえます。

という感じで、ゲームは進んでいきます。

子どもとすると、何が難しいかというと、絶対に指でカードをたどっていくからです。目だけで追っていくルールなんですねぇ。

ということで、訳にも「初心者向けルール」がのっています。
これは、一番上の指示だけして、ゴールにするというものです。これなら、なんとか出来るかなぁという感じでした。
それでもやっぱり、お巡りさんが後ろ向いていたら、自分の体も同じ様に後ろ向けてから考えておりました。
そして、指示2つにすると、途端に指で追ってしまうという……。

あと、「右」、「左」の指示がドイツ語でしょう。やっぱり、そのあたりは、子ども用ゲームとしては難しいなぁと。
大人だと、「right」、「left」から「右」、「左」が何となく連想できるのですが。

ということで、大人の白紙さんとやったらどうなるか、プレーです。

すげー速い。3秒ぐらいでとってしまうのですが……。
わたし、でんでん取れないんですが……。

はっ。よく見ると、目が全然カードを追いかけていない。
計算している!

さすが大人、

「3つ左」
「1つ右」
「4つ左」

だったら、

3-1+4=6

「こたえ、左に6」

てな感じで計算してから、スタートから数えて左に6進んでいるんですね。

それが、わかれば……。

さすが、理系。計算速い(足し算ですが)。文系のわたしでは、太刀打ちできません。

と、そこで、ハッと気づく。

「これ、途中で後ろ向いてるお巡りさんいるから、計算結果と違うようになるよ」

大人も、やっぱり地道に目で追っていかないといけないという……。

ちょっと、目がグルグルまわります。

うーむ。これしかゲームがなかったら、これ遊ぶかもしれませんが、他におもしろいゲームがもっとある状態では、どうなんでしょう(笑)

遊びって、修行じゃないからね。

と思いつつ、もう1回ぐらい、子どもと遊んでみようと思う、りんでした。
しつこい??

プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年5月京都ドイツゲームシタデル,ニューエントデッカー,操り人形

シタデル

長いことプレーしたいと思っていた「操り人形」ですが、ついに遊ぶことが出来ました。

「操り人形」は、8人のキャラクターを操って、自分の建物を建設していくゲームです。

今回遊んだのは、追加のキャラクターが入っている英語版操り人形の「シタデル」です。
「シタデル」は、「操り人形」のキャラクターから何名かを追加のキャラクターに差し替えて遊びます。だから、キャラクターの数は、8人のままです。
追加のキャラクターたちの能力は、基本のキャラクターの能力に比べて、けっこう極端です。だから、通常は、半分以上入れ替えて遊ぶことは、少ないそうです。
なんでも、

「全員入れ替えたら?」

「そんなんしたら、終わらなくなるぞー」

ということでした。

今回は、追加キャラクターを2人入れてプレーしました。
入れた追加キャラクターは、「修道院長」と「水先案内人」です。そして、それに対応する基本のキャラクター、「伝道師」と「建築家」が、ゲームから抜かれました。

さて、今回操られる人たちは、こんな感じです。

  1. 暗殺者 キャラクターを1人暗殺してしまいます。暗殺された人は、そのラウンド何にも出来ません。
  2. 泥棒 キャラクターの1人からお金を盗みます。全部根こそぎ盗みます。
  3. 魔法使い 自分の手札を他のプレーヤーの手札と全部交換したり、いらない手札を捨てて同数のカードを山から引いてくることが出来ます。
  4. 国王 次のラウンドで1番最初にキャラクターが選べます。キャラクターをコールするお仕事があります。
  5. 修道院長 一番たくさんお金を持っている人から金貨1枚もらえます。
  6. 商人 自分の手番が来たら、無条件で金貨1枚もらえます。
  7. 水先案内人 建物カード4枚もらうか、金貨4枚もらうことが出来ます。ただし、そのターンは、建物が建設できません。
  8. 傭兵 コストを払って、他のプレーヤーの建物を1つ壊すことが出来ます。

ゲームはこんな感じで進んでいきます。
プレーヤーは、最初、そのラウンドに操るキャラクターを選択します。

これは、王様からスタートして、右回りに進んでいきます。
王様は、8枚のキャラクターカードをよく混ぜて、そのラウンドで使わないカードを何枚か(プレーヤーの人数によってかわります)取ります。
そして、残ったキャラクターカードの中から、キャラクターを1つ選んで、そのカードを取って、左隣のプレーヤーに残ったキャラクターカードを渡します。

次のプレーヤーは、渡されたキャラクターカードの中から、1つ選んでそのカードをとって、左隣のプレーヤーに渡します。

そうして、全員がそのラウンドのキャラクターを選んだら、いいよいよ、プレーヤーが選んだ操り人形たちがうごめきはじめます。

前ラウンドの国王のキャラクターのプレーヤーが、上に紹介した順番にキャラクターをコールします。

コールされたキャラクターを持つプレーヤーは、手番となり、次のような行動が出来るようになります。

  • 金貨を2つ取るか、山札から建物カードを2枚引いて、そのうち好きな方1枚を手札にする。
  • その後、コストを払って建物カードを建てる。
  • キャラクターの特殊能力を使う。

建物には、それぞれ色が決まっています。色というのは、うーん、属性みたいなものかな?それも、わかりにくいか。

色は、青、緑、黄、赤、紫の4色があります。

例えば、「ギルド」とか、商人に関係深そうな建物は、緑色です。「前線基地」とかは、傭兵と関係ありで赤色です。
青は伝道師に関わりがあり(えーと、今回は抜いていますので、どうなってたかな?忘れてしまいました。カードの色からすると、特典はうけられないようです)、黄は国王というようになっています。

自分がキャラクターを選んだとき、そのキャラクターの色の建物が建っていた場合、特典があります。それは、その建物の数だけボーナスの金貨がもらえるのです。
商人関係の緑の建物は、他の建物にくらべると2倍近くたくさんあります。だから、商人は、自然とお金が入りやすくなっています。

紫色の建物は、どのキャラクターにも関係しません。しかも、ちょっと値段が高いという特徴があります。そのかわりに、「壊れにくい」などのいろいろな特別な効果をもたらしてくれます。

誰かが、建物を8つ建てたらゲーム終了です。そのラウンド最後までプレーして、点数計算となります。
このゲーム、終了させた人がトップになるとは限りません(もっとも、トップを取れない人がゲームを終了させることはまずないと思いますが)。

各プレーヤーが建てた建物の建築コストの合計。
5色全部の建物を建てていた場合、ボーナスとして3点。
最初に8つ建物を建てた人に、ボーナスとして4点。

この3つを合計して、もっとも点数が高いプレーヤーが勝者となります。

なかなか、奥の深い、楽しいゲームでした。
速い順番でキャラクターを選べると、かなりの確率で前の人が選んだキャラクターを知ることが出来ます。
でも、それをはたして、上手に利用できるかどうかが、すごい大切なようでした。

もちろん、わたしは、全然、そんなことわからずに、ひたすら自分のお金を貯めて、建物を建てるのに専念しておりました。

手札の建物カードがけっこう良くって、「紫」のカードが集中しておりました。「ドラゴンの守り」とか、「天文台」、「幽霊都市」などの紫の建物を建てることが出来ました。

でも、どうしてもコストが高くて、人より出遅れがち。

今回、印象が強かったキャラクターは、追加キャラクターの「水先案内人」でした。
大概の人が、このキャラクターを選んだときは、金貨4枚もらっていました。この金貨4枚というのが、けっこう強烈。2回連続で選ぶと8枚。もう、建てられない建物なんてないって感じです。

そうやって、ウハウハしていると、わたしは、あっさりと泥棒に持っていかれてしまいました。なんで、わたしのキャラクターがわかったんだろう?
「ニューエントデッカー」したあとだったので、金貨を半分渡したら(ニューエントデッカーの海賊のイベントは金貨半減)、

「おいおい、全部だそ」

と言われて、たいへんショックを受けました。
せっかく貯めたのに~~。

逆にもう1人の追加キャラクターの「修道院長」は、

「使えん」

とか、

「地味」

とか、言われておりました。たまに誰かが選ぶと、お金持ちが2人いて、お金取れなかったりしておりました(お金持ちトップ1人でないとお金は取れない)。とっても、金貨1枚だしねぇ。

最後は、わたしの左どなりの人が7つ建物をつくりました。
わたしのキャラクター選択の順番が2番目。

このとき、多分、「暗殺者」を取って、左どなりの人を暗殺しなければ、ゲーム終了だったんですよ。

でも、失敗して、「国王」を取ってしまいました。
いや、いちよう、考えてることはあったのですが、考えが間違っていました。

「えー、これ、残したらダメやん」

とその左隣の方が、「暗殺者」を取って、1番に8つ目の建物を建てて、ゲームが終わってしまいました。
あぁ、わたしがあそこで正しい選択をしていれば、もうちょっと続いていたのね。

でも、左の人が、国王を取って、次のキャラクター選択の順番1番になったら、次のラウンドで終わって……

はっ。わたしが、「暗殺者」を取って、「国王」を暗殺していたら??

左隣の人は、わたしが「暗殺者」を取ってたら、どのキャラクターを選択したのだろう?
うーむ。

というわけで、最後は、ちょっと失敗して、みなさんの失笑をかっておりましたが(泣)、こんな風に、後から後から、

「あのとき、あーしていたら」

と思えるゲームは、とっても、大好きです。
そして、この後悔を次の勝利に結びつけるために、言ってしまうのですね。

「もう、1回!」

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ウサギとハリネズミ

家にあるけど遊んでないゲームを遊ぼう企画ということで、名作「ウサギとハリネズミ」です。

これは、日本での昔話でいうところの「ウサギとかめ」の話なのだそうです。
日本の昔話?ん?と思って調べてみますと、どうやらこれ「イソップ物語」のようですねぇ。
もっとも、その「イソップ物語」が日本に入ってきたのは、16世紀ぐらいのようですから、もう、日本化していてもおかしくないぐらいのものなのかもしれません。
これがドイツだと、なぜか「ウサギとハリネズミ」となるようです。ドイツでは、かめよりもハリネズミの方が、よく見かけるのでしょうか?

まあドイツでは、ハリネズミの足は遅いと思われているわけですね。日本では、どうでしょう。
さて、妹に質問してみます。

「今日、『ウサギとハリネズミ』っていうゲームするんだけど、どっちが速いと思う?」

「そんなん、ハリネズミに決まってるやん」

うむ。兄ちゃんも、思いました。
これは、ドイツ、日本、両国の「動物のとらえ方と民族性」という問題を考える上で、なかなか、示唆に富むものがあるではないですか。
それぞれの民族の中に、その動物の性格をそう捉えるにあたって、基本となる物語があったのではないでしょうか。

「特に青いハリネズミは、速いよ。音速で走るらしいから」

さすが、兄妹。同じ物語の上を生きています。これはまさに、同じ血が流れているといってもいいでしょう(まぁ、兄妹ですから)。
その血の名前は、「セガ」(笑)

ハリネズミときくと、反射的に「ソニック」を思い浮かべてしまう(というか、それしか思い浮かばない)わたしたちでありました。

それはさておき。

「ウサギとハリネズミ」は、日本人にもなじみやすいんしゃないかなと感じさせるスゴロクゲームです。もちろん、そこはゲームの国ドイツ。ひと工夫もふた工夫も、あります。なによりも、移動にサイコロを使わないってところが、特徴です。
たしか、第1回のドイツゲーム大賞をとった名作です。
もっとも、わたしの持っているのは当然リメイク作品で、間には、移動にサイコロを使うバージョンとか、いろいろな種類のが出ているそうです。

ちょっと古い名作(1979年のドイツゲーム賞受賞作品です)ということで、遊んだことなのいくて遊びたいという人もけっこういて、メンバー全員、このゲームはじめてという状態でゲームが始まりました。

インストは、このゲームを知っておられる方がしてくださりました。
でも、やっぱり持っていくゲームは、ルール見ながらでもいいからインストできるようにしておくべきですねぇ。いつも、ご迷惑をおかけしてしまっています。今度から、できる限りインストできるようになって、ゲーム会に行くようにしたいと思います。

特に、ゲームに参加されない方にインストしていただくというのは、ただでさえ難しいインストの敷居を意味もなくあげてしまうようです。
一緒にプレーしておられる方がインストできたら、追加のルールとか、注意事項とかあったときに、その都度、説明することができます。
でも、最初に一気にインストしてもらって、そのあとゲーム中にその人がいないというのは、やっぱり、ベテランでも難しいようです。

今回は、「にんじんマス」の説明を、間違って理解してしまって、ゲームがちょっと複雑になってしまいました。
まあ、ゲームの楽しさを壊してしまうような間違いでもなく、

「今回は、このルールで行こう」

と、おおらかな方が多かったので、楽しくゲームをできましたので、ご安心下さい。
今回みたいな単純なゲームですらそうですから、最近の難しいゲームになってくると、よけいにそうだと思います。
やっぱり、ルール見ながらの1人遊びは必要かも。

さて、スゴロクです。
でも、サイコロでは進みません。前に進むためには、「ニンジンカード」を使います。
でも、サイコロがカードにおきかわっただけではないですよ。なんと最初プレーヤーは、全員65本分のニンジンカードをもってスタートします。

1マス進もうとすると 1本のニンジンカードが必要です。
2マス進もうとすると 3本のニンジンカードが必要です。
3マス進もうとすると 6本のニンジンカードが必要です。
4マス進もうとすると10本のニンジンカードが必要です。

要するに、一気に進もうとするマスの数が多ければ多いだけ、うなぎのぼりにニンジンカードが必要になってくるわけです。
えー、これもしかして、計算しないといけないの?と思った方。安心してください。りんは、そんな難しいゲームできません(笑)。ちゃんと、「前進に必要なニンジン数早見表」というのが、1人に1つずつ用意されています。

ちなみに、最初に持っているニンジンカードを全部(65本)使うと、10マスぐらい進めます(10本あまります)。
この時点では、ランダムな要素はまったくないわけです。
で、一気に10マスも進めば、一気にニンジンがなくなってしまいます。
また、1手番に1マスずつ進めば、ゴールまでは64マスありますので、最初のニンジンカードでギリギリゴールできます。でも、これでは、競争になりません。
そこで、このゲームは、なんとかしてニンジンを増やさなければならないわけです。

ニンジンを増やす一番基本の方法は、なんとゲームボードのマスをバックすることなのです。
そして、たくさんバックすればバックするほど、たくさんのニンジンカードがもらえます。

だから、時にはウサギのように素早く前にでたり、時にはハリネズミのように力をためたりしなければならないわけです。

ニンジンカードを使って移動しますので、ニンジンカードの範囲内においては、自分の好きなマスに移動することができます。
でも、すべてのマスでイベントがおこります。

マスには、「順位マス」、「ニンジンマス」、「レタスマス」、「ハリネズミマス」、「ウサギマス」の5種類があります。

「順位マス」には、1~6までのいろいろな数がかいてあります。これは、順位を表しています。自分の順位とマスの数字があっていたら、順位の10倍の数のニンジンをもらいます。だから、順位が後の方が、たくさんニンジンがもらえます。
でもこの順位、自分の手番の最初の順位です。だから、「3位」のマスな「3位」で止まっても、次の自分の手番がまわってくるまでに、誰かが抜かしてしまったりして順位が変わると、もらえなくなります。

「ニンジンマス」は、ニンジンの絵が描いてあります。ここも、「順位マス」と同じように入ったときは何もおこりません。そして、次の手番のときに、「移動する」か「とどまる」かを選択します。
「とどまる」ことを選択した場合、10ニンジンを受け取るか、支払うか選択することができます。
今回は、このルールを間違えていて、入った時点で10ニンジンを受け取るだけだと思っていました。だから、止まって、ニンジンの数を調整するということができなくなって、ちょっと難しくなってしまいました。

「レタスマス」は、レタスの絵が描いてあります。ここに止まると次の手番1回休みです。そのかわり、レタスを食べることができます。
プレーヤーは、ゲームスタート時に、3枚のレタスカードを持っています。そして、このカードをどこかで消費してしまわなければ、ゴールに入ることはできません。
レタスを消費できるのは、「レタスマス」と「ウサギマス」の特定イベントだけです。
だから、ゴールするには、このマスに3回は止まらなければなりません。

「ハリネズミマス」は、ハリネズミの絵が描いてあります。ここには、バックしてのみ移動して入ることができます。そしてその時、1番近い「ハリネズミマス」にしか入れません。
「ハリネズミマス」に入ったプレーヤーは、すぐにバックした数の10倍のニンジンを受け取ります。

「ウサギマス」は、ウサギのえが書いてあります。ここに入ると、すぐにイベントが発生します。イベントは、順位を調べてダイスを振ります。そして、「イベント早見表」を見て、決定します。
順位が速いとマイナスのイベントがおこることが、順位が遅いとプラスのイベントがおこることが多くなっています。

あと、「ヘキセンレンネン」と同じように、1つのマスには、1人のプレーヤーのコマしか入れません。
だから、必ずそこを避けて移動する必要があります。

さて、今回の作戦は?
順番があとの方だったこともあって、後でグズグズ作戦です。
まあ、たまたまみんなが飛ばしてくれて、自分の番のときに「5位」の順位マスが1番後にあったからですね。
自分が1番後を走って(歩いて?)いますので、うしろから追い抜かれて順位がかわっちゃうということがないんですね。
うーむ。完璧な第1歩だ。

50本ニンジン補給。そして、二手目には、レタスをいきなりパクリ。
1回休みです。

でも、このあたらりで、1つ目の「ハリネズミ」マス。だから、前がけっこうつまってきます。

このゲームオモシロいです。けっこう考えているのは、自分のコマの進み方だけという感じが多いのですが、ダンゴになりやすい(うしろを走っているプレーヤーは、自然とニンジンが集まりやすい)ので、自分の行きたいマスに、人が止まっていたりすることが多いんです。
だから自然と、

「うわー。そこどいてーー。」

みたいな人同士の絡み合いが出てくるんですねぇ。

だから、人のいないところでニンジンをためて、一気にトップに躍り出るという作戦も、けっこう有効です。

わたしは、うしろの方で、最下位の「順位マス」と「ウサギマス」のイベント「ハリネズミマス」をいったり来たり。

「ウサギマス」で、すぐにサイコロを振っておりました。悪いイベントの確率は、「1」の目の1回休みだけ。1/6です。
なのに、その1回休みが、ゲーム中に3回ぐらい出ていた気が……。

そして、ゴール近くまで一気に飛んだのですが、今度は、ニンジンが多すぎる。

なんとこのゲーム、ニンジンが多すぎてもゴールできません。ゴールしたときに、ニンジンの数が、1位で10本以内。2位で20本以内。3位で30本以内……に整理しなければならないのです。

でも、最後の方のマスは、「順位マス」、「ニンジンマス」、「ウサギマス」と、およそニンジンが減るようなマスがないのです。
本当なら、「ニンジンマス」で「とどまって」ニンジンを整理すればいいわけですが、そのルールを間違っていたために、どこに移動しても、ニンジンが余っちゃうわけです。

そんなわたしをしり目に、後からきた人たちが、ドンドンゴールしていきます。

「ハリネズミマス」までバック。さらに「ハリネズミマス」までバック。
(↑ これが、出来るかどうかも、ゲーム中ちょっと話題になりました。今回は、これが出来ないとゴール出来なかったので、やっていますが、正式にはどうなんでしょう?)

そして、一気にゴールへ。
ということで、3位か、4位ぐらいでやっとゴールできました。

一緒に遊んでいた方が一言。

「なんか、2、3回ぐらいゴールできるほど走ってなかったか?」

ソニック、速いけど、コーナーとか弱いんです。
あくまで、ソニックと言い張るか(笑)

最後の方は、緻密な計算が必要ですねぇ。
今度は、ちゃんとしたルールでやってみたいと思いますので、また、遊んでください。

「うつぼ」にも良さそうなゲームです。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年5月京都ドイツゲームコンタクト・ゲーム,トランスアメリカ,パリス

パリス

はじまってから気づく疑問。

「あれ、なんでわたし、こんなところに座ってるんだろう?」

みたいな。

「パリス」は、パリの町にお店をつくって、そこにバスを走らせてお金を儲けるゲームです。
わたしは、鉄道とか、バスを走らせるゲーム苦手なのに、なぜここに?

といっても、タイルを使って線路や道路を引いていく「コンタクト・ゲーム」(なぜここで、このゲームをたとえに使うかなぁ?)のような感じではありません。
パリの町の地図とバスの走る道路は、はじめっからゲームボードに描いてあります。
バスの走る道路は、それぞれ路線ごとに色分けがされています。

バス停の名前の書かれたタイルがありますので、それをプレーヤーの数より1枚多く引いて、ゲームボード上に配置します。ここが、今回、プレーヤーたちがお店を持つことができる土地です。

スタートプレーヤーから順番に、タイルをとって、そこに自分のお店コマを置いていきます。そうすると、プレーヤーの数よりも1枚多くタイルを引いていますので、1ヵ所だけタイルが余ります。

タイルの場所に、すでにお店が置かれていたら(最初のラウンドでは、そういうことはないはずですが、2回目のラウンドからはおこりえます)、そのお店に1点が入ります。バス停に商店がない場合は、その色の路線で1番近いバス停にお店を置いている人に1点ということになります。

次のラウンドは、また、プレーヤーの人数よりも1枚多いタイルを引くことからはじめられます。基本は、この繰り返しでゲームが進んでいきます。

1枚残ったタイルは、ゲームボードの左側に並べておかれていきます。タイルには、路線と同じ色がついています。そして、このゲームボードの左側に、同じ色のタイルが2枚置かれたら、その色の路線で、グランドバスツアーが行われます。
出発駅からスタートして、他の路線との交差点ごとに得点チェックをします。交差点にお店を置いているプレーヤーに点数が入ります。それから、この交差点にお店を置いているプレーヤーが、そこに隣接するバス停にコマを置いていれば、それにも点数が入ります。
点数計算の後、この2枚の同色のタイルは、取り除かれます。

決まったラウンド数プレーしたら、ゲームは終了です。
各バス停には、置けるお店の数が決まっています。普通のバス停は、1こ。交差点のバス停は2こです。だから、後からお店を置かれると、元から置かれているお店はゲームボードから取り除かれて、袋の中に入れられてしまいます。
この袋は、ゲームが終わった後の「お楽しみ袋」で、ゲーム中はなかを見ることができません。
ゲームが終わった後、1番たくさん袋の中にお店が入っていた人(つまり、1番たくさんたちのきさせられた人)は、ボーナスポイントがもらえます。

とこんな感じのルールです。
あれ?今、メビウスのレビューページを見てると、もう1回最後にグランドツアーがあると書いてありますねぇ。
あったかな?

ようするにプレーヤーがやることは、タイルを1枚選んで、自分のお店に置きかえるだけです。簡単簡単。
ゲームの終了条件も、ラウンド数で決まっているので、だいたい時間の読めるゲームだと思います。
ゲームとしては、軽い方にはいると思います。

なのに、何故、いきなりわたしは悩んでたかというと、このゲーム、どうやったら、自分に点数がはいるのか、全然わかりません(泣)

いや、わたしの頭が、あんまり良くないということもあるんですがね。
えーと、基本の点数は、「最後に1枚残るタイルと同じところか同じ路線の近いところに自分のお店がある」です。
でも、これ

「最後に1枚残るタイルがどこか?」

というのがわかるのは、最後の方の手番の人だけ何ですよねぇ。で、その人は、もちろん自分の得になるようにお店を配置できるわけですが、そのときには、お店を設置できる場所はもう1/2になっているわけです。だから、その配置で自分が得になるようなタイルが残っていることってけっこう少ないわけです。

……。というか、みんな、他の人が得しないことを考えて配置してたのかな??

それから、配置したお店がそのラウンドですぐに点数を生んでくるということは、少ないのです。基本の点数にしても、グランドバスツアーにしても、次のラウンド、その先のラウンドに発生してくるわけです。
で、それを見越してお店を配置する。

……。そんな、先見るのは、無理です(わたしには)。もしかして、

「あのバス停のタイル何枚出たから、あれがラストだ。今、店を建てたら誰にも立ち退きさせられないぞ」

とかタイルの数をカウントするゲームなのかも(ブルブル)。

えーと、わたしは、どうしていいのかわからなくて、適当にやっていたのですが、手番が後から2人目の時に気づきました。

「あぁ、この順番で手番がまわってくるのなら、ラストの人の邪魔ぐらいはできるなぁ」

やったー。やっと考えて、ボードにお店を置けるぞ(今まであんまり考えてなかったという)。
すると、

「なんで、オレを叩くー。よく見ろ、トップはあっちやぞー」

と、怒られてしまいました(泣)

た、確かに。トップとか、順位とか、なーんにも考えずに、ただ単に自分の手番で「叩ける人間を叩いた」だけの手でした。バレたか。
ちょっと、反省。

うーん。ということで、わたしとしては、ちょっと「軽い」のですが「難しい」ゲームという印象を受けました。
どこかで、「トランスアメリカ」と似ていると書かれていたと思うのですが、わたしも同じ感想です。システムが似ているとか、そういうことではなくて、「やることの簡単さの割には、作戦を思いつかない(思いつけない)」というところが、なんとなく思い出させるわけです。

ということで、ちょっとわたしにとっては苦手なゲームに分類された「パリス」ですが、バリバリなゲーマーの人たち、思考系のゲームの得意な人たちにとっては、短時間でできるいい「考える」ゲームということになるかもしれません。