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ゲームストア・バネスト

翌日。
なんか、わがまま言う人がいろいろあって、名古屋駅で落ち合うのはずが、11時頃、スパーランドにねぇさんに迎えに来てもらうことに。

それが、なぜか12時頃になったり、名古屋駅でご飯を食べようとしたら人がいっぱいで食べられなくて、八つ当たりをされたりという話は、今となっては、懐かしい思い出です(笑)
すいません。わたしが、スパーランドまで来てと言ったのが、間違いでした……。もっと、近いと思っていたの。

名古屋駅から、名古屋市営地下鉄に乗って黒川駅まで。
そこから、炎天下のなか、歩きます……。

方向が、あっているかどうかもわからないままに。

「噂によると、カレーのお店が近くにあるそうな……」

「えー、地図見ても、のってないよ」

「とりあえず、マツヤデンキに向かって……」

えーと、地図に載っているマツヤデンキは、今ではもう、古本のお店に変わっていたようです。
しかも、カレー屋さんの近くでは、ぜんぜんありませんでした……。アレ??

「あった!」

と見つけたのは、住宅の中の小さなお店でした。
よく見ないとまわりの家に紛れてしまいそうです。

ドアをあけて、店内に!!

「いらっしゃい!」

店長の中野さんが、店の一番奥に陣取って座っておられます。

小さな部屋の中に、いろいろなゲームが、ぎっしりです。
えーと、マニアな人のゲーム倉庫といえば、想像がつくでしょうか(笑)うちの書庫も、かつてはこんな感じでした。

なんか絶対に、掘ったらお宝が出てくる雰囲気です。こういう情報量の過多は、実は、こころが落ち着いたりする。

そして、そのゴチャゴチャの奥に鎮座する、店長さん。

それはまるで、それはまるで、昔懐かし町の駄菓子屋さんのようでした(笑)

入り口のすぐ左側の棚が、RPG関連。

あと、左の壁にボードゲームの棚。それから、いろんな空間に、ボードゲームが。
↑ すいません。ボードゲームしか目に入ってないので、あんまり正確な描写じゃないかも。

噂では、通販でないものも売っていることがあるということで、さっそく、

「ギャラクシー・トラッカーは、ないですか?」

残念ながら、なかったです。

さて、バネストですが、小さなお店です。もちろん、品揃えは豊富ですが、通販もしっかりしています。だから、近所の人ならともかく、わたしたちみたいに1回見てみたいという人以外は、わざわざ遠いところから……と、思いません?

でも、関西からバネストへ、通販もしっかりしながら、わざわざ足を運ぶ人も、多いみたいです。
その魅力は、中野さんの人柄にあるのだと思います。

「ギャラクシートラッカーないですか?」の一言で、それがよく理解できました。

「ギャラクシートラッカーないですか?」

というわたしたちの一言で、

「ちょっと待ってくださいね」

と、中野さんインターネットを検索。だいたいの入荷予定を教えてくださいました。まあ、ここまでは、普通な感じ。
で、その後、

「正確な情報ではないので、わたしの推理も混ざっているので、そういうこともあるのかなあ……ぐらいに思っていてください……」

とおっしゃった後に、出てくるわ出てくるわ。

「ギャラクシートラッカー」の話のはずが、中国の大地震の話につながり、ユーロ高の話をにらみながら、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のお話にまで発展していく。
その中に、ヨーロッパのメーカー、アメリカのメーカーの細かい動静や、分析が加わり。

えっ、いいのそんな話まで。

わたしら、割といちげんさんやで……(コラ!)。みたいなお話が、延々と。

これは、本当にサービス精神のなせる技だと思います。
これは、ぜひ、バネストに行って、直接お話を聞いてみてください。

半日ぐらい聞いていたいお話ばかりでした。

こういう、行ったらなにか得した気分になってかえれるところって、素敵ですね。

だから、わたしたちが、お店をおじゃましている間にも、RPGのお客さん、ボードゲームのお客さんがこられて、みんな、買い物ということもあるのですが、中野さんに会いにこられているようでした。

わたしたちは、「シカゴポーカー」と、「アクアレット」を購入して、バネストを後にしました。

「また、話聞きに行きたいねぇ」

よかった。
ねぇさんのご機嫌も、なおっているようです。それも、いい思い出です(笑)

あと、聖地、あと残すところ広島だけですねぇ。でも、広島は、ボードゲームは少ないという噂です。
東京のB2FGamesや、北海道のHands on Toy’s キンダーリーフも、気になる場所です。

ではまた、機会があれば。

しかし、久方ぶりに、こういう文章書くと、鈍りまくっているのがよくわかります……。

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メビウス、奥野かるたという聖地を2カ所巡礼した後は、明日のゲームマーケットの準備で熱気に包まれる浅草へ。

浅草では、3回目のボードゲームシンポジウムが、おこなわれることになっていました。
今回の東京行きの主目的です。

過去2回のボードゲームシンポジウムは、関西の大阪で開催されていました。
関西でのシンポジウムは平日開催で、第1回目のときは、ラッキーなことに仕事がお休みだったので参加できたのですが、第2回のときは、参加できませんでした。

第1回目のときは、岩城敏之さんのお話が、素晴らしいかったです。

第2回目のときは、「メビウスママさんの話がおもしろかったよ~」と、ねぇさんに言われて、悔しい思いをしました。
このときは、ゲームのルールの翻訳の話なんかが出て、議論も白熱していたそうです。
参加したかったです。

で、今回は、第3回。今回は、土曜日開催ということで、仕事を休まなくても参加できます。
でも、場所が東京。うーん、東京……遠い……。
行けないだろうなぁと思っていましたが、急遽行くことになりました。

さて、浅草です。
ゲームマーケット前日ということで(笑)、すごい人でした。
会場は、浅草セントラルホテル。2日目のゲームマーケットも、ここから近い(らしい)ということで、わたしたちの宿泊場所も、ここにしていました。
駅から、10分から15分ぐらい、けっこう近いこのホテルですが、着くまでに3回ぐらい、

「人力車、乗りませんか?」

と誘われました。
よっぽど、おのぼりさんに見えたらしい……。

人力車には乗らずに、浅草セントラルホテルに。荷物を置いて、会場に。
参加者としては、1番のりだったかな。関東のスタッフの方2人を中心に、用意をされていました。四国の方や、大阪の方も、おられましたが……。

わたしたち2人は、あんまり邪魔にならないようにということで、受付の横で、なぜか、領収書切りを。
あと、デジタルカメラを貸していただき、写真撮影も、ちょっとだけ担当しました。
もし、後日、『ゆうもあ』関係の広報で、ピンぼけな写真があれば、それは、きっとわたしの仕業です……。

さて、今回のスピーカーの方は、3名。

「ボードゲーム天国」や、「ボードゲームキングダム」を作った「オフィス新大陸」のヒゲさんこと、坂本犬之介さん。

午前中にお世話になった、「メビウス ゲームズ」の店長さん能勢良太さん。

第1回の「ボードゲームシンポジウム」でもお世話になった、とってもよい人「ゲームストア・バネスト」の中野将之さん。

それぞれ、自分たちでゲームの翻訳をして、販売しておられるショップの方々です。

参加者の方々は、ゲーム業界の方が多かったようです。わたしたちのように、ゲーム関係の仕事ではない人は、もしかすると、少なかったかも。

まずは、ボードゲームシンポジウムは、2005年度の日本ボードゲーム大賞の授賞式から始まりました。

それぞれのゲームメーカーや、デザイナーからのメッセージが、読み上げられていました。
実は、このメッセージ、『ゆうもあ』の日本ゲーム大賞のページにも、アップされています。1ただし、英語のページに原文で載っているのだけなのです。
今回は、その日本語訳が発表されて、けっこう受けていました。

さて、このあたりが、前置きで、いよいよ、3人のスピーカーの方々のお話です。

まずは、坂本さんのお話。
演題は、「ボードゲームの文化を根づかせるために、我々ができること」ボードゲームのすそのを広げるためにできること、やっていることのお話がありました。
専門誌である「ボードゲーム天国」や「ボードゲームキングダム」のお話はもちろん、ボードゲームキャラバンや、ゲーム販売のお話まで、いろいろなお話をしていただきました。

続いて、メビウスの能勢さん。
「ゲームルールの日本語化」ということで、メビウス訳の歴史が語られました。
なんと、今のメビウスのゲーム訳は、ほとんど1人の方がされているということで、すごい驚きです。

最後は、バネストの中野さん。
「ウチの店のこれまでとこれから」ということで、中野さんの生い立ち(笑)が、熱く語られていました。

パネルディスカッションでは、「翻訳ゲームの邦題の統一」というテーマで、会場もまじてえて、いろいろな意見が出されました。

この「邦題の統一」というのは、わたしたちみたいに、ボードゲームを紹介している人間には、けっこう切実な問題です。
例えば、『ゆうもあゲーム会』では定番ゲームの「Ruesselbande」は、「こぶたのレインボーレース」、「コブタのかけっこ」、「すすめコブタくん」、「リュッセルバンデ」、「ラッセルバンデ」などなど、たくさんの名前で、売られています。

『ゆうもあゲーム会』で遊んでいただいたご家族が、名前を覚えていただいて、木のおもちゃ屋さんに行って、

「『ラッセルバンデ』ください」

と言っても、『すすめコブタくん』じゃないと、探せなかったりすることがあったりします。
で、どの名前で紹介したり、説明したりしたらいいのだろうということで、けっこう、迷うことが多いです。

まあ、もちろん、どの名前でも、ちゃんと理解できるように情報を集めておくというのは、店の仕事として大切なのかもしれませんが、なかなか、ボードゲーム屋さんと木のおもちゃ屋さんでは、接点がなくて、わからないのが現状のようです。

邦題の統一については、3人の方とも、できるならしていきたいなぁ、してもよいよというスタンスでした。
ただ、かなり実現するのは、難しそうです。

どのお話も、聞いてみればもっともなお話で、なかなか、邦題の統一というのは、難しいものなのだなぁと思いました。
なかなか、問題は、山積みです。

それでも、せめて、特に混乱が激しい子どもたち対象のゲームについては、なんとか、木のおもちゃ屋さんなどとの話あうルートがあれば、考えていきたいなぁということでした。

なかなか、それぞれいろいろな考え方があるのだなぁと考えさせられるお話ばかりでした。

シンポジウムが終われば、懇親会でした。

懇親会には、メビウスママさんも来て下さり、楽しく、熱く、ボードゲームの将来について語られていました。

中野さんの「ボジョーレ・ヌーボーに負けて、ゲームが届かなかった話」が、なかなか、印象的でした。

次回も、土、日だったら、参加したいです。

その後、『ゆうもあ』の方々などと、3次会。楽しいお話をさせていただきました。

さて、そんなこんなで日が暮れて、夜も遅いので、持ってきた「ジャンボ」も遊ばずに、早寝して、翌日のゲームマーケットにのぞみます。

  1. 現在は、ないようです。 []

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「メビウス」から歩いてすぐということで、「奥野かるた」にも行ってきました。
「奥野かるた」も、ゲーマーの間では、けっこう有名なお店のようです。この前、「マルチプレー三昧」を読んでいたら、

「おくのさんへ行って、カタンを買ってこい」

みたいなセリフがあって、きっとこれは、「奥野かるた」のことなんだと思います。

行く前のわたしのイメージは、「怪しいお店」(笑)
「かるた」ですよ。しかも、なぜか、ドイツゲームがおいてある。
情報によると、2階にドイツゲームがなんかがおいてあるらしい。きっと、2階は、日も差さずにだれも入らないようなところで、ものすごい数の訳なしのゲームが、所狭しとならんでいるのでは……。

ちょと、ビクビクしながら、メビウスから歩くこと5分から10分ぐらい。
「奥野かるた」が、ありました。

あっ、普通の本屋さんみたい。
奥野かるたは、2階建ての普通の本屋さんのようなお店でした。けっこう、子ども連れでも、入りやすい感じです。
実際、子連れのお客さんが、かるたをさがして来店していました。

1階は、カルタや、囲碁、将棋など、日本の伝統的なゲームがおいてありました。

「はっ、今さっき買った、『天九牌』の高級品が……」

ケタが、1桁違うのとかありました。

2階は……。想像通りの怪しさでした。
2階には、海外のゲームがありました。
ボードゲームだけではなくて、古本も積み上げられていて、どこになにがあるのやら。
でもそれが、「あさればなにかありそう感」を醸し出していました。
最近のゲームよりも、どっちかというと古典的なゲームが多かったようです。

「バックギャモンとかは、いいボードがほしいねぇ…」

「するのか??」

てな感じで、「奥野かるた」では、九路盤と十三路盤が、リバーシブルになった碁盤を購入しました。
九路と十九路とか、十三路と十九路は、今までもあったのですが、これぐらいのが欲しかったのです。

さて、昼ご飯をたべて、ボードゲームシンポジウムにGOです。

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東京。
この前に来たのは、ウン年前。妹に連れられての大雨のコミケでした。
次の日、本屋巡りをして帰りました。

その前は、それこそ、ひと昔以上前の大学時代。
これは、1週間ほど宿泊しましたが、クラブの試合で行っていたので、あんまりウロウロせずに、試合会場と宿泊施設を往復していただけでした。

で、3回目の東京です。
この日のはじめの目的地は、ボードゲーマーの聖地(笑)「メビウス ゲームズ」です。

わたしたちの持っているボードゲームの半分以上が、このメビウスでつくられたメビウス訳が入っているはず。
また、いろいろなボードゲームの情報を調べる時に、メビウスのWebサイトを利用したこともあります。
もちろん、通販も、何回か。

でも、今まで、そんなにお世話になっているメビウスですが、行ったことなかったのです!!1

ということで、一路、水道橋へ。

水道橋に降り立ったのは、10時半。
きっと、10時開店だから、ちょうどいい時間。2

えーと、話によると、駅から見えるらしい……。
見えない……。

マクドナルドのある方。
うーん、ありそうにないぞ~。と歩いていくと、ビルに、「ポードゲーム」の文字が!

「メビウス ゲームズ」は、マクドナルドのとなりのビルの5階にありました。

「あっ、開店時間、11時からだ……」

「まあ、場所だけ確認して、マクドでお昼食べてもいいし」

ということで、エレベーターに乗って、5階に。

エレベーターが5階に止まって扉が開くと……

……いきなり、「メビウス ゲームズ」のお店でした……。

店の奥に、おじさんが1人。

「開いてる?開いてる?」

「入って、いいのかなぁ?」

てなことをしゃべっていると、

「どうぞ、どうぞ」

と声をかけて頂きました。

「まだ、開店時間じゃないんですが……」

「いいですよ」

ということで、開店30分前から、お店に入れてもらっちゃいました。

メビウスのお店の印象ですが、思っていたより小さい。
小さい、狭いというのとは、ちょっと違うかな?わたしは、もっと、ゲームが所狭しとならんでいるようなお店を想像していました。

今まで行ったことのあるボードゲームのおいてあるお店は、イエサブにしても、プロコアにしても、ゲームが本みたいな感じで、側面を表にして展示してありました。
ちょっと推しているゲームがあると、それだけ表紙向けておいてあるというところが多いです。

でも、メビウスのおきかたは、ほとんどの商品が、ちゃんと、表紙向けておかれていました。
だから、もしかすると、その分、おけるゲームの種類は少なくなってしまうかもしれません。
でも、1こ1このゲームをしっかり見せて売っているんだなぁということが、感じられました。

おじさんは、大変いそがしくパソコンをずっとたたいておられました。でも、わたしたちが、ゲームを眺めながら、

「これって、どんなゲームだ?」

と話していると、的確なフォローが飛んできます。
この方が、店長の能勢さんでした。
この日お昼から「ボードゲームシンポジウム」で講演、そして、翌日は大切な「ゲームマーケット」ということで、大変、お忙しそうにされていました。

「今日の講演、聞きに行くんです。楽しみにしています」

と言うと、

「あっ、それもあったなぁ。もう、明日の用意で……」

とのことでした。

で、お店で思ったことですが、やっぱり、ボードゲームって、お店に来て、実際に品物を見て買うのが楽しいですよ。

「あー、『カフェインターナショナル』は、カードゲームは売ってあるのみたことあるけど、ボードゲームは、売ってあるのはじめて見た。欲しい……」

「『天九牌』は、けっこうおもしろかったよ。欲しい……」

「『マメじゃないのよ』と『フェットナップ』は、定番だから、家にないと困る。欲しい……」

「えっ、ちょっと待って、こんにたくさん荷物を抱えて、今日、明日とうろつくの?」

「ほら、1万5千円以上買えば、送料無料で家まで送ってくれるよ」

てな会話がありまして、ゲームマーケットに行くまでに、恐ろしいことに……。

そして、お忙しいのに、能勢さんは、その日にゲームを送って下さったそうです。

お店を出たのが、ちょうど11時ごろ。お店の開店時間でした。
ご迷惑をおかけしました。

「うちのゲームも、あんな風におきたいんだけどなぁ……」

「いや、うちのは、売り物じゃないから……どこに、そんなスペースが……」

  1. もっとも、そんなこと言い出せば、ゲームストア・バネストにも、プレイスペース広島にも、行ったことはないのですが…… []
  2. 10時開店ではありませんでした。念のため []

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ネフスピール

なぜか、用事が終わったのに、まだ「はぷ南草津店」にいすわる大人のお客2人(笑)
居心地いいなぁ。

話は、今日見てきた相沢さんのパフォーマンスのことに。

「あぁ、わたしもお店がなかったら、見に行きたかったです…」

とは、店長さん。よそのお店の企画なのですが…(笑)

で、いろいろな積み木の技の話になりました。

「あれ難しいんですよ」

と言って、疑いの眼で見られた「アングーラ」の三角形を2つ作るパフォーマンスも、実際にその難しさを体験してもらって(笑)
実は、ぱふ南草津店のゆかが、けっこう滑らないから難しいというのもあるかもしれませんが……。

そして、店長さんが見たという、「ネフスピール」の四方向に落ちる技の話に。

「これですか?」

と、岡山の現代玩具博物館で見た、4色にわかれる技を披露しますが、どうもそうではないらしい。

「なんだかねぇ、こう順番にまわっていくみたいにキレイに落ちていくんですよ。
わたし、ハァーってなってしまってねぇ…」

岡山でされていた技は、16個あるネフスピールのうち8個をまずパタパタ落としの要領で積んでいって、残りの8個をねじって同じ用にパタパタ落としの要領で積んでいくというものでした。((実は、8個と8個のつなぎ目ののせ方に、ちょっとしたコツがあります。))
でも、こののせ方だと、まず左右に落ちて、次に前後に落ちるというふうになるので、確かに、まわっていくような落ち方にはならないんですねぇ。

ということで、3人で、レッツ・チャレンジ(笑)
もう、ずっと、この大人3人、ぱふ南草津店の積み木の前のゆかに座りっぱなしです。
店的には、どうなんでしょう……。

順番にまわって落ちていくということは、螺旋階段みたいに積んでいくのかなぁということで、みんなで、協力して積み上げます。

えーと、おそらくわたしよりは丁寧なでこねぇさんが、積み上げ係。
わたしは、積み木わたし係。
店長さんは、とりあえず見学。

慎重に慎重に積んでいく、積み上げ係。

「はい、これ。はい、これ。はい、これ……」

なにも考えないで、ハイペースで、積み木をわたしていくわたし。実は、ちょっとイラチです。

「ちょっ、いきなり、そんなに積むの?」
「それって、全部使ってやらはったんですよねぇ。はい、積む積む」

思えば、でこねぇさんは、そういう意味で言ったわけではなかったのですね。
さて、あとちょっとで、全部積み上げられそうになったとき。

「うーん、バランス悪くなってきたねぇ。ちょっと、おさえますよ!」

と、わたしがさわった瞬間!

ドシャーーン!

と積み木は、崩れ落ちてしまいました。

ヤパイ!怒られる!

首をすくめるわたし。にらむでこねぇさん(いや、にらんでなかったかも…笑。おもしろいので、そういうことにしておこう)。
それの一連の動きを見て、店長さんが一言。

「なんだか、いたずらの見つかった子どもとお母さんみたいですねぇ。
親子みたい……」

ガーーン。
この大人なわたしを捕まえて、

「いたずら小僧…いたずら小僧(エコー)……」

その頃、でこねぇさんは、

「お母さん…お母さん(エコー)……」

となっていたかどうかは、不明です。

そうか、そう言えば、店長さんのなかでは、わたしと妹が夫婦という設定であったな……。
この2人連れは、「親子」と認定されてしまったか……。

今度、ぱふ南草津店の店長さんが、いたずら小僧とお母さんのうわさ話をしたら、それは、わたしたちのことだと思ってください……。

……いや、違うって!

邪魔して怒られるとこわいので、それぞれが別れて作っていくことに。

わたしは、とにかく、どんどん積み木を積み上げていく。
それを見たでこねぇさん、

「なんにも、考えてないでしょう?」

えっ、し、失礼な!
と、でこねぇさんの方を見ると、4つだけ使って、少しずつ検証しながら積んでいます。
わたしは思わず、パチンと手をたたきましたよ~。なるほど~、考えるって、ああいうことか~。
なんというか、やっぱりこれも、理系と文系の違いだろうか?性格の違いという気もしますが。

で、4つでやってみると、キレイに落ちますねぇ。

ぱふの店長さんも、積んでます。
実は、今までも、積みたかったんだねぇ(笑)この人は、さしずめ不思議系だな。お客さんにあわせるためだと思うのですが、思わぬ知識が飛び出してくるからな~。

でも、わたしのが高く積み上がってきたので、

「どうぞ。どうぞ」

とせっかく積んだのをくずして、わたしに渡してくれたのでした。
さすが、あきんど!!自分の欲望よりも、お客さんを優先します……。
そういえば、ぱふ南草津店は7時閉店ですが、時々、車で前を通ると、7時半とかでも店の灯りが煌々とついていることがあります。お客さんが帰らない限り、決して店を閉めないみたいです。
なんて、お客さん思いな……。

「えっ、そんな、いいですのに…」

と言いながらも、手を出すわたし。

4つは、でこねぇさんが使っているので、とりあえず、12段の螺旋階段ができました。
いちよう、これでも、バランスを上手にとれば立ちます。

「いきますよ~」

パラパラ…デーーン

2、3個ぐらいは、きれいにパラパラと落ちるのですが、途中で、全部一気に倒れてしまう感じです。

積み方が雑だからか?
でも、この積み方だと、倒れたときの反動と次倒れる向きが違うのです。だから、そのうちどうしても、反動が大きくなってしまって……。
ほら、ちゃんと考えてるでしょう(笑)わたしは、やってしまってから、考えるタイプです。

覆水盆に返らず。

まあでも、4つでキレイに落ちることが証明されたので、積み方を工夫したら、大丈夫なのかなぁということで、今回は、これは宿題ということで、お店を出ました。

お店に、結局、1時間ぐらいは軽くいてしまった気が……。

店を出て、でこねぇさんは、コンサートに……。

「頭…痛い……」

は、はしゃぎすぎ??
いえ、ちょっとこの前の週ぐらいから、体調が思わしくなかったそうです。

「コンサート、ちょっとパスするわ……」

大変、残念そうにそう言って、でこねぇさんは、帰って行ってしまいました。
大丈夫かな?

次の日、わたしは、わりと元気そうなでこねぇさんに、また会いましたが1、それはまた、別のお話で。

  1. ボードゲームシンポジウムで []