あっ、前よりいいかも
七つの魔法の歌 マーリン2
前巻、「魔法の島フィンカイラ」は、全然おもしろくなかったのですが、2巻目はけっこういいです。このあたり、わたしが長い話を読むのに耐えられなくなってきているというのもあるのかも。
最初のフィンカイラ大会議の場面なんかは、ドキドキしました。
といっても、全体のレベルとしては、「デルトラ・クエスト」とそんなにかわらないなぁ。
気に入ったところは、いっぱいあるのに、本質的なところで、どうしても気に入らないところもあります。
以下、ネタばれありです。
えーと、結局、なにが気に入らないかというと、マーリンが、あんなけ勝手なことをして、結局、なんにも失わないところです。
わたしは、選択に誤りがあるのなら、やっぱり、その分のなにかを失わなければならないと思います。
使命も中途半端で投げ出して、忠告も無視して、全部、うまくいきました。しかも、謙虚な心も学びましたというのは、ちょっと、子どもが読む本としても、どうかと思ってしまいます。
デクトラとちがって、大人っぽい装いが少しあるだけに、よけいにそう感じるのかな。
でも、その大人っぽさは、実は、カバーとかの違いだけなのかも。