あと3巻、いや、1巻分でも続けば……

石ノ森章太郎,読書,MEIMU

キカイダー02 7

MEIMU版キカイダーも、これにて完結です。
MEIMUは、昔から「絵はすごくいいんですが、ストーリーが……」という感じの人で、いいストーリーがつけば、傑作が生まれると思っていました。
でも、「仮面ライダー龍騎」とか、あんまり、ストーリーにも恵まれてなかった気が…。

で、この「キカイダー」は、ついに来た「いいストーリー」だと思ったのですが。

だってまず、原作があの名作!それをトレースしているだけでも、かなりのものになるはず。それに加えて、ひなのの存在もよかったのですよ。原作のアイテムのちりばめ方もなかなかだったし。

ダブルエンドも、燃えた(笑)

でも……。
以下、ネタばれありかな。


 しかし、なんじゃあのラストは……。せめて、あと3巻ぐらい続けば、いや、あと1巻分ぐらい続けば、それなりの名作になっていたと思うのに。最後のクライマックスで、どうなっちゃったのか、全然わかりません。

えっ、良心回路が完成するとどうなるの?
最後、完全体になったはずのキカイダーが、なんでまた元にもどってるの?ナノマシンに浸食されて、機能が落ちたのか?
じゃあ最後の特攻は、なんだったの?
結局、どうなったの?
なんで、ラストシーン、ミツコさんは、ハカイダーと一緒にいるの??

疑問大爆発!!

原作と同じように兄弟殺しをしていても、その重さや、ジローの苦悩がが全然伝わってこないのですよ。

この無理矢理なラストだけで、一気にこのマンガがこれまで築いてきた傑作さが半減してしまった気がします。

うーん、これで、続きだといわれている「イナズマンVSキカイダー」の完結編である2巻目を読めば、ストーリーが一本通って理解できるのだろうか?