終わりの始まり

羽海野チカ,読書

ハチミツとクローバー9

そして、山田さんと真山の話から、ラストの森田さんとはぐちゃんの話へ。
10巻でフィナーレということで、大きな転換点の9巻です。

以下、ネタばれありということで。


大好きな小説家・荻原規子さんのブログ「アンダンテ日記」に「ハチクロ」のラストについて、

こういう、冒頭へもどることのできる締めくくり方に憧れます。

書かれていて8巻までは、

「えー、冒頭へもどるのはありえないだろう!!」

と思っていたのですが、それが、ちょっと見えてきた感じです。
それは、わたしにとっては、けっこう穴馬でした。

うん。でも、先生の腕に痣がうつったということは……。きっと、そうなんだろうなぁと思います。

「描かなくてもいい」

という言葉は、彼女にとっては、きっとある意味うれしい言葉だとは思うけれど、描かずにはいられないはずだから。

首尾一貫していて、元の場所に戻ってきているのに、きちんと「成長」を書く。そんなことをしようとしてるのかなぁ。
確かに、人はそんなふうに、螺旋を描いて成長していくのかもと思います。

すぐに、10巻目に進んでいこう。