多重人格探偵サイコ23
詐欺ではなくて、次巻で本当に完結。
設定や伏線は、あんまり回収しなくてもいいと考えている大塚 英志が、どんな結末をつけてくれるのか。
さて。それでも、完結まで紡がれた物語はしあわせです。マダラの続き読みたい。天使篇だけでもいいから。
うーん。この題名。
最初に日本語のシリーズ名を「ゲド戦記」にしたことの弊害がでてますねぇ。ゲドが出てこないから、外伝とせざるえない。
あと、「トンボ」っていう名前は、それでいいのかと?
トンボだと、ドラゴンっていう言葉がそこに入っているのが、まったくわからなくなるのですが、名前に「ドラゴン」が入っているの超重要ですよねぇ。1
まあ、話自体は、過去のものもあったりして、まさに番外編な感じもしないでもない。でも、過去の話でもル・グウィン自信の意識は書いた時点の問題意識になっていて、多分、テーマ的には前に進んでいる。それは多分、女性とドラゴンということなんだろうなぁと思います。
最初の三部作を書いているときには「世界ってこうだよなぁ」と無意識に書いていた部分を、「なんでこうなったのか」と掘り下げていくような作業。それがあったから、前に進んだともいえるかな。
さてラスト1巻。
次は、「アースシーの風」です。