君に届け26
こうやって見ると、どこか風早とゲキレツは似ているのかもしれない。とか。
あと、くるみちゃんが、可愛いとか。
人間関係が壊れた後、修復していくのは難しい。でも、修復はきっとできるというメッセージがあるこのお話は、元気が出ますね。
もちろん、爽子が、良い子過ぎるのですけれど、それでも、「みんな良い子」だよという可能性を感じさせられます。
タオが復活して、真砂流の救出へ。
このあたり読んでいると、いかに星野に負担とプレッシャーがかかっているかがよくわかります。昔読んだときは、そんなことは全然感じなかった気がしますが。
なんかねぇ、ナリスが死んだ後のヴァレリウスを思い出して、かわいそうに思うんですよ。自分のやりたいことは明確にあるのに、責任感のためにそれをすることができない。大人な人なんですよねぇ。
「最終戦争伝説」の連載最後の作品。ここで、掲載誌がなくなって……。その話、なんかパトロールシリーズの時も聞いたような気がします。
星野が思いっきり永都を殴るじゃないですか。あのシーン、昔は意味がわからなかったんですよ。
でも、今読むと、ちゃんとわかりやすいように、その前に笑さんと星野のシーンが入っていて、だからこそ、笑さんを守れない星野の歯がゆさみたいなものも入っているのがとても良くわかります。
そして、この頃からずっと、今に至るまで、自分の後継者を探していることも。もう、自分は荒野に行きたくて行きたくてしかたないんですよねぇ。
そして、ここで物語を終わらせられた読者は、悲鳴をあげたことと思います。
ちゃんと、それでもコミックスのかきおろしで、なんとか決着をつけてくれるところが、山田 ミネコの偉いところだと思います。
ソマの王の目覚めまで。
唐突な感じは否めないけれど、それは端折ったエピソードもあったみたいなので、しかたないです。
これでちょっと強くなりすぎて、永都の活躍の場が減ってしまった感じもします。だから、小角が呼ばれたような流れですね。
メディアファクトリー
発売日 : 2002-06
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