レダ3
なぜ、レダが特別だったのかが語られる3巻目。完結編です。
今までは、ずっとレダを救済する話だったのですが、ここで一気にお話が広がっていきます。
凄い。
無垢なレダのままでいたいけれど、それでは決して救われない。そう気づいた作者は、レダではなくて、イヴの成長に全てを持っていきます。
自分自身がレダではなくて、イヴになろう。特別な存在であろうと。
この読んでいる感じって、昔読んだ栗本 薫の「Run with the wolf」 と似ている気がします。
どっちも、変わっていくことへの苦しみと憧れ、そして、力強さを書いていて、あぁ、この人の書いていく話は、ずっとこうだったんだなぁと改めて気がついた感じがします。
早川書房
発売日 : 1988-08
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