栗本薫,読書ハヤカワ文庫,レダ,早川書房,

レダ3

なぜ、レダが特別だったのかが語られる3巻目。完結編です。

今までは、ずっとレダを救済する話だったのですが、ここで一気にお話が広がっていきます。
凄い。

無垢なレダのままでいたいけれど、それでは決して救われない。そう気づいた作者は、レダではなくて、イヴの成長に全てを持っていきます。
自分自身がレダではなくて、イヴになろう。特別な存在であろうと。

この読んでいる感じって、昔読んだ栗本 薫の「Run with the wolf」 と似ている気がします。
どっちも、変わっていくことへの苦しみと憧れ、そして、力強さを書いていて、あぁ、この人の書いていく話は、ずっとこうだったんだなぁと改めて気がついた感じがします。