ふしぎな少年 手塚治虫文庫全集
テレビドラマの方は、「懐かしの…」みたいな番組でちょっと見たことがありますが、原作は初めてです。
けっこう、すごいアイデアで、多分、時間を止めた初めてのマンガではないかと思ったりします。
まあ、無理矢理伸ばしたせいで、四次元のおねえちゃんのところとか、ところどころほころびはあるのですが、それでも充分おもしろいです。
四次元のおねえちゃんは、けっこう憧れのまとだったりします。
「普通」でありながら、「特別」と呼ばれたいと。
栗本 薫の心が叫んでいる。
多分、自分を1番投影しているのは、主人公のイブではなくて、レダなんだろうなぁと、読みながら思った。
非凡な才能を持ちながら、それでも、自分自身をこんなにも信じ切れない。だからこそ、イブや、アウラ、さらにはファーイースト30という、あらゆる角度から「レダ」を特別だと言い続けてくれる存在を「レダ」の外側に作り続けずにはいられない。
そんな感じがした。
早川書房
発売日 : 1988-07
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