もののけ草紙 弐
実は、1巻よりも先に読んでいた2巻です。
まあ、最初は、ちょっと変だとは思った。あれ、この小兎っていう子が手の目じゃなかったっけ?とか思いながら読んでたら、手の目が出てきたりして。
こうやって、読むと、まあ小兎は積極的だし、手の目はどっちかというと受け身な感じがあるので、大分違うんですけどね。でも、どっちも、情は深いので、けっこう同じ様に巻き込まれていくのかなぁと思います。
完結。
大団円。
しかし、わたしは優柔不断とか、逃げるとかいうのが、どうも物語としては嫌な感じみたいです。特に、男が逃げる話には(最終的にもどってきたとしても)、厳しいようで、あんまり楽しめなかったかなぁ。
これ、浮気もしてない風にかかれていますけど、揚羽側からみたらどう見たって浮気だし、揚羽が年上だったり、1度結婚していたりという、ある意味持っている後ろめたさやコンプレックスをいいようにもてあそんでいる様にしか見えないんですよねぇ。
そんな余裕が本人にないのはわかるけれど、それでも、そういうことをあんまり認めたくない気持ちの方が先に立ちます。
まあ、本人達が良いというんだから、良いんだろうとは思うのですが。
人の弱みにつけこんでいる感がなぁ~。
ということで、3巻までは良いと思うけど、あとは蛇足かなぁ。