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帰還 ゲド戦記4

この人の文体って、こんなだったろうか?
まあ、そんなに覚えているわけではないけど、もっと、ピシッと言い切った文体だった気がします。でも、このお話では、グネグネとした文章が続いているような気がします。そして、それが決して不快ではないありません。

多分、世界というのは、こんな風にグネグネしていて見えにくいものなのだと思います。
それがわかるまでに、ものすごく時間がかかった。

もちろん、この物語も今までのゲド戦記と同じくテーマになるワンアイデアがあって、それは、けっこう読者に見えています。でも、今までの「ゲド戦記」と違うところがあるとすれば、多分、

「本当に大切なのは『そこ』ではないかもしれない」

ということなのかもしれません。

力を失って、達観することができないゲドの姿は、クリンの魔法使い達の姿と重なったりもしますが、多分、作者は「ドラゴンランス」よりも、もっと厳しいことを「ゲド戦記」の世界の登場人物達に課している。
そう感じます。

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赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝

こうなって欲しいなと読者が思っている方向に物語が動いていく。
でも、それは、読者にストーリー展開を読まれている訳ではなくって、主導権は、あくまで作者にある感じがして、すごい好きです。

石田 衣良と伊坂 幸太郎なら、あきらかに、伊坂 幸太郎の方がうまいと思うのですが、わたしが「読みたい」と思うのは、なぜか石田 衣良なんだなぁ。

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なんて素敵にジャパネスク 人妻編6

5巻からのスピード感も凄かったのですが、最終巻の6巻で、もう1段階、スピードアップします。
この疾走感は、凄い。そして、メチャクチャ面白い。

あぁ、確か「人妻編」でない前の「ジャバネスク」もそうだったなぁと。

小山宙哉,読書モーニングKC,宇宙兄弟,小山 宙哉,講談社,

宇宙兄弟20

まわり道をしていても、必ず道は続いている。
少なくとも、そう信じている。

和月伸宏,読書るろうに剣心,和月 伸宏,集英社,集英社文庫,集英社文庫(コミック版),

るろうに剣心1 明治剣客浪漫譚

懐かしい。
そして、1巻あたりの剣心って、思ったよりも荒んでいて切れやすいな。