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盤上の夜

草場 純さんとの対談を読んでから、ずっと読みたいと思っていた1冊です。

もう、シビれるぐらいかっこいいのです。
なんだろう、このかっこよさは。

話自体は、実は全部、地味です。
でも、全部、くるものがあります。

特に、「象を飛ばした王子」の話を読んだときは、叫びそうになったぐらいです。

それから、「千年の虚空」で、もう1回、ゲームの完全解の話をへて「原爆の局」でこれまでのお話のすべてをまとめていくの流れが、なんというか完璧だと思います。

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しゅごキャラ!9

ダイヤの復活。そして、ついにエンブリオ発見。

と、今までの謎がとけて、すごいことが起こっている割には、盛り上がった感じがしないのはなんでだろう。
なんか、わたしが期待したような物語の方向からは、ちょっとぶれちゃっている感が大きいです。

あと1盛り上がり、あるのかな?

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鉄のラインバレル23

みんな、正義の味方を待っていた。ということで、ヒーロー復活です。
すごいですねぇ、まさか、○○まで、正義の味方を待っていたとは。ビックリの「滅日」的展開です。しらんか、「滅日」。たがみ よしひさの名作ですよ~。

だいぶん謎がいろいろ見えてきて、楽しいです。

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グラスロード

グラスロード
大型のゲーム2つということで、けっこうよい時間です。
ラストは、ほどとぼの重さのゲームということで、「グラスロード」です。
前回、最初は、1枚ずつカードをふせるというルールをとばすというルール間違えあったので、そこを訂正してスタートです。カードをふせないのは、2人戦のときだけでした。

このゲーム、カードのバッティングのルールから、「魔法にかかったみたい」に似ているといわれることもあります。ただ、「魔法にかかったみたい」は、バッティングとトリックテイキングを合わせたようなゲームなのですが、「グラスロード」には、トリックティキング的な要素はありません。
わたしは、「グラスロード」は、最終的にどのタイルで得点を取るのかを考えて方針を立ていくところや、めくられたタイルによって作戦を変更していく感じが、どっちかというと「宝石の煌き」に似ているなぁと思っています。

「宝石の煌き」の場合は最初に並んだカードを睨んで、今回は、レベル3のカードを集められそうだとか、貴族カードでいけそうとか、レベル2のカードを複数取れそうとか、なんとなく考えて宝石を取っていきます。
もちろん、レベル1、レベル2のカードというのは、けっこう、入れ替わりが激しいので、作戦はそのたびに臨機応変に変わっていくのですが。

「グラスロード」の場合も、最初に並んだ建物タイルを睨んで、どうしたら得点が取れるのかなぁと考えます。
まずは、得点ボーナス系のタイル。得点ボーナス系のタイルは、上手くいけば、大きな得点が期待できます。ただコストは高級資材であるガラスとレンガを使うものがほとんどです。せっかく建てたのに条件があわずに充分な得点を得られないと損になってしまいます。
どれぐらいが充分な得点かというと、4点以上は欲しいなぁと思います。ということで、4点以上になりやすそうなタイルがないかを探します。
今回、今回は、池が繋がっていれば得点という「水門」という建物が得点ボーナスのところにあります。最初に自分のボードにある池は2枚。毎回、池の地形を置く系の職人カードをプレイし続ければ……。
ただしこれをすると、建物に使える地形や、作戦の幅が少なくなってしまいます。

でも、インスタント系にさらに、池の地形を増やせる建物タイルがあります。うーん、これはやってみるかぁ。

変換系のタイルや、インスタント系のタイルでも、高得点なものは素点が4点あります。これらがオープンになっているのなら、それを建てて展開できるかどうかも大事です。
前回の湖畔のゲーム会で1位だったでこねぇさんの得点は、ほとんどこの素点が高いタイルの得点でした。けっこう、バカにできない得点です。

ただし、この4点という基準は、序盤から中盤に向けての建物を建てるときの基準です。終盤、特にラストの建築ピリオドは、その建物タイルを購入することで得られる得点だけではなくて、タイル購入のコストも考えなければなりません。高級資材であるガラス、レンガは、残しておいても1つ1点になります。4点になる建物でも、高級資材を3枚も使って購入して、その後、高級資材を補給できないのであれば、1点の価値しかないことになります。それならば、高級資材を使用しない2点の建物を増やしていた方が得になる場合もありえます。

あと、今回のゲーム会のあとに遊んでいて、変換系の建物タイルで気づいたことがあります。
いつも、せっかく購入しても、なかなか上手く使えないなぁとながめていました。

変換系の建物は、大きく分けると3種類にわけられます。
1つ目は、「資源」を「資源」に変換するものです。基本的に、1つの「資源」を消費して2つの「資源」を供給するか、2つの「資源」を消費して3~4つの「資源」を供給します。
2つ目は、「地形」を「資源」に変換するものです。地形(およびなんらかの「資源」)を自分のボードから取り除くことで、「資源」を供給します。
3つ目は、建物列を消費して「資源」を供給するものです。

このうちの1つ目の「資源」→「資源」変換についてなのですが、これも2種類合って、複数の資源を利用するものと、単品の資源だけを利用する物があります。
で、特に単品の資源だけを利用する変換系の建物タイルは、入力する資源と出力する資源が一方通行になっています。

わかりやすいのは、「木材」と「レンガ」です。「木材」は、入力系の資源で、絶対に他の資源から変換されることはありません。また、「レンガ」は出力系の資源で、絶対に他の資源に変換されることはありません。

もうちょっと詳しく見てみると、

「木材」→「炭」→「水」→「粘土」→「食事」→「珪砂」→「レンガ」

の順に並んでいて、左から右には変換しますが、右から左へは変換しません。

まあ、これは、変換系の建物が、いつでも何回でも使用可能なので、もし、そうなっていなかったら無限ループに陥ってしまいますからねぇ。1

ちなみに、この発見をドヤ顔ででこねぇさんに話したところ、

「そんなん知ってた!!」

と言われました。
え~、知ってたら教えてくれてもいいのに~。

もう少し詳しく見ていくと、基本、変換することで数は2倍に増えていくのですが、「珪砂」→「レンガ」の変換だけは、高級資材への変換ということで、1/3に減ります。
また、「レンガ」に変換することが出来るのは、「珪砂」だけになっています。

また、「珪砂」も、若干特別な資材と位置づけられているようで、「炭」、「粘土」からは、直接「珪砂」に変換できないようになっています。

変換系の建物は、基本的に変換後の「資源」が増えていきますので、変換系建物を経由して出力される資源は、けっこう潤沢になります。
こういう変換系建物を複数、それも、効果がつながるように(例えば「木から水に」と「水から珪石に」の両方を)建てると、最初に入力する「資源」にだけ切らさないように気をつければ、変換先の2種類の「資源」の心配をあまりしなくてよくなり、資源リングを制御しやすくなります。
だから、もし変換系にこういう、2段階以上の変換ができる組み合わせがあったら、それを狙っていく作戦もいいかもしれません。
入力される資源が同じ変換系の建物を2つもつ方法もありますが、その場合は、けっこう、その入力するための資源が枯渇してしまって、うまくまわらない感じがします。

ゲームは、4建設ピリオドあります。
建物タイルによって得点が入りますので、出来る限り建物は建設したいです。どのラウンドにも、必ず「建設」できる職人カードを選んで入れておく必要があります。

前半の1ピリオドと2ピリオドは、手札の中に建築できるカードの比率がすくないことが考えられます。普通は、資源を集めてから建物にいく流れだと思いますが、自分がスタートプレーヤーだったりしいたら、積極的にコストの軽い建物をいきなり建設するのもありだと思います。そうして、相手とバッティングすれば、貴重な「建築」できる職人カードを無駄に使わせることができます。まぁ、これは、自分もせっかくプレイしたカードなのに、職人の能力の半分しか使えていないので若干損でもあります。確実に、相手が、「建設」できそうな建物がないところを見計らってやらないといけないと思いますが。逆に、後に「建築」用のカードを残しておいて、自分が建築できない状況で出されてしまうと目も当てられません。

後半の3ピリオド、4ピリオド目は、けっこう建築ラックシュになるはずです。ほぼ、「建築」ができる職人カードは、半分の能力しか使えないと考えてよいでしょう。被ることを前提に、どの職人で資源を出して、どの職人で「建築」をしていくのかを組み立てなければなりません。

また、コストが必要な職員カードを手札にする場合は、その資源を0にしないように考えておかないと、せっかく、人のカードにフォローしたのに使えないなんてこともあり得ます。ここでも、変換系があれば……。

まあ、そんなことを考えても、相手の出方次第、タイルの出方次第なのですが、それでも、けっこう読みあいも熱いゲームなんじゃないかと思います。

今回は、和邇乃児さんは、初期に、建物列を2枚捨てたらレンガが手に入るという「屋根板製造所」という建物を使っておられました。あれも、けっこ強そうです。ある程度ギャンブルでもあるのですが、自分のタイル列は人から邪魔されないので、チャンスがあれば作っておくのは充分ありだと思いす。特に、この手のタイル列を変換するカードがある場合は、毎回選んでも出してもいいぐらいだと思いました。

さて、予定通り、池だらけの町になったのですが、建築の方はでこねぇさんにいつも1歩先をいかれる感じです。
この人、自分のカードプレイの手番で、自分で考えて伏せたカードをオープンにしているのに、それから、

「うーん、じゃあ何建てよう……」

とか考えておられます。
えー、「建築」のカード出してるくせに、今から考えるの~。それ、被って出したカードと違って、自分で選んで出したカードやで~。
そして、わたしが準備して購入できる状態にしていたカードを、長考の上に取っていきます。

「はじめっから、それ選んでたんちゃうの?」

とか、

「それ以外、買えるものないやん?」

というときでも、長考してますなぁ。
ヤバい上家です。そして、とうとう当初目標のカードが……。

「ねぇねぇ、これ取りたいよねぇ。これ、とったら怒る?」

「ぼくは怒らへんけども、今日、寝ている間に、おねぇさんの身に恐ろしいことが起こるかもしれん」

……取られてしまいました。
そ、そのカードが、楽しみだったのに~。
わたし、池ばっかりの地形にしていたので、あのカード取れたら8点のカードやったのに~。

そして、上の写真のような個人ボードが出来上がったのでした。

まあ、そこから巻き返しをはかりましたが、出遅れを取り返せませんでした。

1位でこねぇさん、24点。2位りん、19.5点。3位和邇乃児さん、17点。

「うーん、苦手だ」

と和邇乃児さん。
資源の増減の仕方が独特の動きをするので、ちょっと見通しにくいのと、タイルのめくり運が大きいのが、ちょっと気になるようでした。

地味なんだけれど、考えどころがいっぱいあって、わたしは、けっこう好きなんですけどねぇ。たしかにシンプルさはないかな。でも、割と規定の時間でサクッと終わる感じもあってそこもよいと思います。
さらに、上級のルールとして、5ラウンドやるという方法もあるようです。まだ、試したことはないですが、印象としては、そんなに変わらない感じがします。

ということで、2014年の最後のゲーム会は、終了したのでした。

  1. 調べたところ、実際に、最初の版では4枚ぐらいの変換系建物で無限ループがあったみたいです。日本語版では、その建物タイルは入っていない様です。 []

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進撃の巨人13

昔、岡田 斗司夫が、

「あの壁は……」

という、なんで壁には女の人の名前がついているのかという話をしていて、それを聞いたときは、

「なに言ってんだか」

と思っていましたが、それに信憑性が出て来ました。