BASTARD!!1 暗黒の破壊神
この人も、江川 達也と同じく消えていく天才なのか……。
いや、江川 達也は、少なくとも1作は完結させたよなぁ。
ジャンプの流れは、売れるだけ普及版を売って、雑誌版を出して、それが売れなくなったら完全版を出して売って、文庫でラスト。
それなりにしか売れないマンガは、すぐに文庫でラスト。
という感じ。
そう考えると、もう、ジャンプのなかでは、バスタードは終わっていると思われているのかなぁ……。
あと、文字が細かいので文庫には向かないです。
かっこつけている感じの栗本 薫。
「カルメンシータ・マリア・ロドリゲス。友達あたしをカルっていうよ。敵はカルメンと呼ぶ」
って、日本人だろう?
でも、その言い切りが、なんか、気持ちよくていいんですよ。
そういう人もいるかもしれないと思わせる強さがある。
ある意味、型にはまっているのに、「永遠の0」で感じたみたいな陳腐さがない。うーん、わたしのただの好みかも。
栗本 薫の長編のハードボイルドは、最後のどんでん返しでちょっと今までのドラマを壊しちゃうようなところがあるのですが、これは、短編の連作なので、そういうところもまったくなくて、そこもいい感じでした。
新潮社
発売日 : 1990-11
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