村上もとか,読書ジャンプ・コミックス,村上 もとか,集英社,JIN-仁-

JIN-仁-5

まあ、セオリーどうりの展開なのですが、うまいです。
さすが、ベテラン。安定のおもしろさ。

天野洋一,読書ジャンプ・コミックス,天野 洋一,集英社,AKABOSHI

AKABOSHI2 異聞水滸伝

悪くないんだけど、今一つ、強烈にキャラが立っている感じがないんですよね。なんだろう、もちょっと狂気が入っていた方がいいみたいな感じ。

それが、敗因かも。

続いてたら、読むと思うけど。

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赤×ピンク

これ、凄い。特に1話目「”まゆ”14歳の死体」が。
読んだ時、ものすごくつきぬけた感じがした。
そして、こう思った。

これって、この子が新しい檻を見つけただけで、同じ事がくりかえされるだけなのではないかい?
この男、結局、今までまゆをがんじがらめにしてきた狂気と同じものを秘めているんではないか?

それで、山崎 ナオコーラの解説読んで、もう1回、衝撃を受けた。
女には、この物語が、こう見えているんだ!!

多分、わたしの今後の予想の方が、当たっていると思うんだけど、女たちにとっては、「そんなことどうでもいい!!」んだ!!
だただ、「友だちが先に大人になる」ということにショックをうけている。

多分これは、男と女の間にある溝なんだと思う。
男がいろんなもののことをスペックで語る時、女は、「そんなことは、どうでもいい」と思っている。そんな感じ。
実はそれは、男女差ではなくて、個体差なのかもしれないけれど……。

そして、この小説の沸点が、「まゆ」の物語のあのシーンにあるという、山崎 ナオコーラの解説が、また、ものすごく正しい。
ナオコーラの本は、今まで1冊も読んだことがないけれど、この解説を書いた感性をもった人が書いた本なら、おもしろそうと思わせる解説でした。

多分、これ、ライトノベルとして出された1冊。
でも、これ、ライトノベルの形をした、まったく別のなにかです。

桜庭 一樹、予想以上のおもしろさでした。文章も、凄い巧いと思います。
残念なのは、前半に沸点がきていること。それでちょっと損しているかも。
でも、そういう書き方が、正しい物語でもあります。

京極夏彦,読書マンガ,京極 夏彦,狂骨の夢,講談社,講談社文庫,陰陽師

狂骨の夢 文庫版

マンガを先に読み始めて、小説で追い越してラストまで。
だまし方は、あいかわらずうまい。書き方から、トリックまで、良くできているお話です。

ただ、このシリーズも3冊目。ということで、ちょっとパターンができてきた感じがします。
決して退屈ではないのですが(それどころか、たいそう面白いのですが)、物語の流れ方が見えちゃう感じはします。
これは、推理の底が割れているとかではなくて、多分、雰囲気の問題です。
ちょっと、変化も必要なのかも。

京極堂は、陰陽師で、陰陽師というのは基本宗教家ではなくてカウンセラーなんだな~。そして、そのあり方というは、とっても正しいものなんだろうなぁと考えていました。
自分が何を信じているかよりも、人が何を信じたいと思っていて、どうすれば効果が上がるのかというのを最大限に大切にしている感じです。

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水面座高校文化祭3

いよいよ、後かたづけ。
そして、後夜祭。

長い盛りだくさんの文化祭も、終わりを迎えます。

すべての大団円。収まるところに収まった感じです。
誰かを笑顔に、できたかな?

さて、読み終わったわたしたちの顔は?

では、それを他にも伝えていこう。