餓狼伝24
まぁ、究極的には、そこに向かっていくのだけれど…。
それ以外の場所も、ちょっと見たいなぁと。
板垣 恵介は、そこまでかききれるのではないかと、ちょっと期待しています。
何回読んでも、この「野球狂の詩」最大のエピソードは、面白いのです。
そうして、今読むと、水島 新司がものすごく冷徹に女性選手の限界を見据えていたことも見えてきます。プロの怖さ。そして、スタミナのなさ。
ドリームボールの「ド」の字も、まだこの時点では出てきていません。
ウラノ・メトリア。ビックリマーク、いくつついてんねん!みたいな。
しかし、アーカイブって、本人にそんなに負担かかっていないみたいだし、かけられた方の術者も、致命的なダメージをうけてるみたいでもないし、今までなんで……(禁句)。どうして、1度だけ……(禁句)。
でも、
「きれいな声が…頭の中に響くんだ」
という、この展開は、お約束だけど本当に大好きです。
そういえば、大島 弓子だけ1が、強烈なキャラクターで物語をぐいぐい進めていくタイプのマンガ家じゃないんですよねぇ。
まあ、須和野 チビ猫や、グーグー、サバたちは、強烈なキャラクターで、これは、「綿の国星」が載っているこの巻の感想として書くことではないのかもしれないのですが。
長編が少ないからか?
いやいや、「たそがれは逢魔が時間」の邪夢だって、ものすごく印象に残っているキャラクターです。
なのに、なぜか、そんな風に書きたくなるものが大島 弓子にはあります。
そして、強烈なキャラクターのはずなのに、狂言回しの役割にまわっていることも多い気がします。
そこが、大島マンガで、ものすごく日常からはなれた状況、物語なのに、不思議とリアルさを感じさせられるところかもしれないと思います。